南砂の老舗製麺所が作る、至高のつけ麺
公開日:2016年9月28日
ここは大正9年創業の「岡田屋製麺所」。
4世代にわたって家族で蕎麦や中華麺などを作り続けてきた老舗で、
業界ではその名を馳せる有名店。
世代を超えて受け継がれてきた製法で生み出される麺は、
都内の大手百貨店やホテル、有名店に長年ごひいきにされてきたのだとか。
そんな麺一筋の岡田屋ファミリーが、1年前に製麺所の一部を改築し、
ラーメン屋としてオープン!
現在3代目の長女・昌子さんと息子さんの真澄さん、四女・好子さんと息子さんの一人さん、五女・富子さんで店を切り盛りしています。
麵が主役
ラーメン以外にも、そばにうどん、焼きそばなど
麺メニューが豊富なのは製麺所ならでは。そして良心価格♪
中華麺だけでも太麺、細麺、平打ち麺、クロレラを練りこんだ翡翠麺と多彩です。
「それぞれに合うスープ・味付けを考案してます」(真澄さん)と、
あくまでも麺が主役のラインナップはざっと35種以上。ご飯ものも充実しています。
「どれもおすすめ!」(昌子さん)なのですが、
なかでも数多のラーメン店を食べ歩いてきた一人さんの自信作は「つけ麺」700円。
この太さ、圧巻です!
見てください、この太麺。
うどんほどの太さがあり、ゆで時間14分の手強いヤツですが、コシの強さともちもち感は讃岐うどん以上。時間がたっても伸びません!
圧倒的な存在感を放つ、まさに麺が主役の逸品。
そのおいしさを引き立てるのが、魚介とんこつダレ。
。
すごいです、この魚介の凝縮感。魚介の風味がガツンと来た後に、
とんこつのうま味の余韻が口のなかにふんわりと。
そして何でしょう、この濃厚なのにしつこくないサラリとした口当たりは。
「企業秘密です」となかなか教えてくれない一人さんですが。。。(笑)
「ベースとなるスープは、雑味なくすっきりとしたうま味だけを抽出するために、
濁らないよう火入れには細心の注意を払っています」とのこと。
最後はその、とんこつ・鶏ガラ・煮干しでとったベースをつけダレに注いで、
蕎麦湯のように楽しむのが定番。
う、うまい!
仕事ながら、ついつい最後の一滴まで飲み干してしまいそうな魅惑の味、恐るべしです。
500円!昭和香る一杯
同じベースにたまり醤油の返しを加えたスープが昔懐かしい「ラーメン」は、
細麺との相性も抜群で、昭和のラーメンといった風情。価格も昭和な500円!
終日注文可能な「ほろ酔いセット」、平日限定「本日のサービス品」も
かなりお得です♪
打ち立て麺の小売りもしていて、更科そばは180円(200g)。家庭でプロの味が楽しめちゃいます。焼きそば用の蒸し麺も人気だそうですよ。
落語家の橘家竹蔵さんも常連だというこちら。
わざわざ足を運ぶ価値ありの至高の一杯、ぜひお試しあれ。