運河のほとりの古民家カフェ
公開日:2016年11月30日
三つ目通り、仙台堀川にかかる末広橋のたもとに、なんとも味わいある外観のカフェがありまして。
その名は、cafe copain (カフェコパン)。
copain とはフランス語で仲間という意味。手伝ってくれる友人がいたから店を始められたという想いを店名にしたそうです。
店主の高橋幸子さんが毎日作るパンと、千葉県にある柴海農園から直送の有機野菜を使った料理がメイン。
パン作りが大好きで、「好きなことをやってみたら」という家族の後押しもあり、店を開いたという高橋さん。
「こねたり、成型したり、生地をさわっているのが好きなんです」
その日の天候や湿度によって発酵する時間が変わるので、気をつけないと膨らみすぎたり、成型がうまくいかないことも。
「お客様に失礼なものは出したくない」と、出来上がりが気にいらないものは、破棄しちゃうそう。
だからお店に並ぶのは、自信作ばかり。味はもちろん、見た目もキュート♡
どんなパンが並んでいるかは、その日、その時のお楽しみ。
「卵を使わず作るので、アレルギーのある人も安心してどうぞ」だそうですよ~。
きっかけは、この建物
1951年に住居として建てられた2階建ての長屋から、倉庫として改装し使われた後、空き家状態だったこの建物に一目ぼれ。
所有者を探しあて、交渉し、カフェに改装したそうです。
「この建物との出会いが店を始めるきっかけ。店をやるならここしかないって思いました」
改装は必要最小限。倉庫として使われた当時の、壁はもちろん、吹き抜けにした天井や梁はそのまんま。
灯り取りのような上部の窓は、2階建ての長屋だった当時の掃き出し窓。
むき出しになった天井裏だってご覧の通り。倉庫のときのまま。
壁面下部のコンクリート壁は、なんと、かつての堤防!
ただ古いというだけでなく、とてもユニーク。建築家や、そのタマゴである学生さんも見学がてら、よく訪れるそうです。
もちろん、ここはカフェですから、お料理やドリンクを楽しみましょう♪
ケーキセット(800円)をオーダーすることに。
手づくりスイーツの中からリンゴのケーキを選びました。
角切りにした青森産のリンゴを、レモンを入れたシロップで煮込み、全粒粉と薄力粉を混ぜた生地で包んで焼いています。
添えられているのは、マロンクリーム。季節によって、レモンクリームやカスタードクリームに変わるそう。
サクサクっとした生地、食感シャキシャキの角切りリンゴ、栗の味濃いマロンクリーム、この組み合わせ、感動ものです!
高橋さんがあまり好きではないという理由で、バターも生クリームも使っていないとのこと。
だからパイに比べると、カロリー控えめなのではないかしらん。
建物に魅せられ、スイーツでお腹もココロも大満足。
今度はランチ、食べに来ようっと♪
たくさんの種類が入った柴海農園のサラダセット、買って帰りました~。
※本文中の情報は2016年11月時点のものです。