スパイスに魅せられて20年！木場のアジアンダイニング

公開日：2025年1月20日

※取材時点の料金、営業時間など変更している可能性があります。最新の情報はお店にお問い合わせください。

ネパール出身の店主が日本にやってきたのは、およそ20年前。「自分のルーツで勝負したい」と出身地のネパール料理を広めるため一念発起。本格的なインド・ネパール料理のレストランとして再出発したのが、現在の「アジアンダイニングアムリット木場店」だ。

店の名前には店主のサプコタさんの思いが込められており、「息子の名前からとった店名ですが、インドには“アムリット”という地名もあるんですよ」と嬉しそうに教えてくれた。スパイスの香りとともに、長年の想いがじんわりと伝わってくる店である。

アジアンダイニングアムリット木場店

▲オーナーのサプコタさん

こだわりは“ネパール”の味

「アジアンダイニングアムリット木場店」のメインはインド料理とネパール料理。特にネパール料理はスープカレーや家庭的なおつまみメニューが豊富で、スパイスは効いているのにどこか優しく、ナンよりライスが合うそう。他にもバターチキンカレーやチーズナンなど日本人の舌にも合うバランスの取れた味付けが魅力だ。

ヘルシーな野菜料理や蒸し料理もあり、カレーの辛さは1〜5段階で調整可能（ランチタイムはチリソースでお客様がご自身で調整できます。）なためスパイス初心者でも安心してチャレンジできる。

しかも！ライスにはバスマティライスを使用。香り高く、軽やかな口当たりで、「ナン派」も「ライス派」も満足間違いなし。

アジアンダイニングアムリット木場店

▲辛さ調節のオリジナルチリソース

アジアンダイニングアムリット木場店

▲ネパールターリーセット【ランチタイムは1,000円（＋150円でドリンク付き）、ディナータイムはドリンク付き1,200円】。カレーはダル（豆）とチキンの2種類、豆せんべいパパドや小鉢、お野菜、チャトニ（ネパールやインドで親しまれる薬味）、ヨーグルトもついてバランスのいいセット。さらさらとしたカレーで、辛みが伝わりやすくライスとの相性がいい

アジアンダイニングアムリット木場店

▲ネパール料理のチキンセクワ700円。スパイスが効いていてインドのタンドールチキンとは少し違う味わい

アジアンダイニングアムリット木場店

▲野菜チョーミン800円。辛いっ！けど美味しい、ネパール風の野菜焼きそば

昼と夜のどちらも、どんな人も

平日ランチはナンがおかわり自由で、夜と休日には特別メニューである「ネパールターリーセット」があるそう。

ランチタイムのお客様の中心は、20〜30代の社会人女性。近くのオフィスから、ひと息つきに訪れる姿が多く見られる。女性にうれしいポイントとしては、オリジナルチリソースで辛さ調整可能、野菜メニュー豊富、そして何より「重すぎない」こと。ネパール料理の軽やかな味わいが支持を得ている。

また、近くにホテルがあることもあり、外国人も頻繁に訪れる。

ディナータイムには家族連れのお客様も多く、特に小さなお子様を連れての来店が目立つという。そんなニーズに応える形で用意されているのが「お子様セット」。辛さを控えめにしたマイルドな味付けに加え、量も子どもにちょうどいいサイズ感で提供されているため、安心して注文できると好評だ。

ナンロールやモモ、ネパールの焼きそばなど日本ではお目にかかれないメニューも並ぶ。店主曰く、「自分で考案したんですよ」と、笑顔で語るオリジナル料理にも注目だ。

アジアンダイニングアムリット木場店

▲お疲れ様生ビールセット890円！　お財布に優しく、毎晩でも通いたくなる

アジアンダイニングアムリット木場店

▲アルコールの種類も豊富で、珍しいネパールのビールも扱っている

次なる一歩は“ネパールの夜”

今後の展開として、店主が力を入れたいのは「夜の利用」だという。昼のカレーランチは定着しているが、夜はまだまだチャレンジの余地のある“未知の魅力ゾーン”。ネパールのお酒と料理でゆったり過ごす、スパイシーな大人の夜を提案したいのだそう。そのために様々な国のビールやビールとおつまみが付いた割安の「お疲れ様セット」の用意がある。

さらに、貸切り対応も可能で、ネパールの伝統行事や備え付きマイクで宴会にも柔軟に対応。「特別な料理も事前に相談してもらえれば作りますよ」と、店主の懐の深さが光る。