モツ煮とお酒で、朝からゆったり。砂町銀座の“町カフェ”
公開日:2025年1月28日
※取材時点の営業時間、料金などが変更している可能性があります。最新の情報はお店にお問い合わせください。
昔ながらの雰囲気が漂う砂町銀座商店街に、心もお腹も温まるカフェが誕生しました。和の職人技と喫茶文化が融合したこの場所は、ゆっくり過ごしたい人にぴったり。今回は、そんな温かな魅力に満ちた一軒をご紹介します。
板前マスターが選んだ、第二の人生は“町カフェ”
砂町銀座商店街の一角に、2024年9月にオープンしたカフェ。その店先には、どこか懐かしい空気が流れ、通りがかりの人たちがふと足を止めます。店を切り盛りするのは、元・日本料理の板前だったマスター。
浅草出身の彼が「ゆくゆくはは、地域に根ざした店をやってみたい」と思い描いていた夢が、このカフェというかたちで実現しました。
手間をかける、それが一番のサービス!
店づくりにおいてマスターが大切にしているのは、「手をかけたものをきちんと届ける」こと。商店街には多くの飲食店がありますが、「ここにしかないものを出したい」という想いから、喫茶だけでなく、酒と食事を組み合わせたメニューを充実させてきました。
迷ったらコレ!職人技が光る名物メニューを食べ尽くす
なかでも看板メニューとして名を馳せているのが、「もつ煮込みセット」(1,000円・ビール付き)。大鍋でじっくり煮込まれたモツはとろけるようにやわらかく、臭みは一切なし。
味噌のコクと甘みが染み込んだスープは、冷たいビールとの相性も抜群です。初めて食べた人が「こんなに食べやすいモツは初めて!」と驚くのも納得の味わいです。
第2の人気メニューは、懐かしさ満点の「ピザトースト」。厚切りの食パンに自家製ソースとたっぷりのチーズをのせ、表面はカリッと、中はふんわり。
昔ながらの喫茶店を思わせる一品で、マスターが若い頃によく通った浅草の喫茶店での味を忠実に再現しています。
そして第3位にランクインするのが「カレーライス」。圧力鍋でじっくり煮込んだルーは、油控えめで胃にも優しく、お子様からご年配の方まで幅広く愛されています。マスター秘伝のスパイス調合で仕上げたカレーは、一口目から深い旨みが広がります。
実は、このお店の真の名物とも言えるのが「牛すじ煮込み」。ごろごろ入った大根、ごぼう、にんじんを牛すじと一緒に煮込んだ、まるで“和風ポトフ”のような一品です。
ほろほろと崩れる牛すじの旨味が野菜にしっかり染み込んでいて、添えられた柚子胡椒が全体をキリッと引き締めます。「今日はあるかな?」と聞きたくなる、通なファンの多い逸品です。
食後には、温かいお茶のサービスが。お店を後にするタイミングで出される一杯は、どこか「のんびりしていっていいんだよ」という声が聞こえてきそうな優しさにあふれています。
夏限定・コーヒーゼリーラテは、大人のひんやりデザート
夏季限定メニュー「コーヒーゼリーラテ」(700円)。香り高いコーヒーゼリーがたっぷりと入っていて、ほんのり甘くて大人の味わい。冷たさとほろ苦さが絶妙にマッチし、食後のデザートとしてもおすすめです。
やさしい音と、やさしい時間
また、店内は昭和歌謡やソウルミュージックが流れ、常連さんたちや砂町銀座商店街を訪れるお客様がゆったりと時を過ごす憩いの場となっています。店内のメニューはほとんどがテイクアウト可能。お散歩ついでに立ち寄って、好きな一品を持ち帰るというスタイルも定着しつつあります。
朝から夜まで、のんびり一杯!思い思いの楽しみ方で通えるカフェ
朝の時間帯には、充実したモーニングメニューが並び、夕方にはなんと「ハッピーアワー」(16〜18時)も開催。お酒が1杯100円引きで、何杯でもOKという嬉しいサービスです。もちろん、現金以外にPayPayも使用可能で、気軽に立ち寄れるのも魅力のひとつです。
ひとりでも、ふたりでも。また帰ってきたくなるお店へ
おひとり様でもグループでも居心地よく過ごせる空間づくりがされているスピカフェ。地域の人々が集まり、会話と食事を楽しむ“まちのリビング”のようなこの場所は、ますます砂町で愛される存在になりそうです。
もつ煮込みに、ピザトーストに、牛すじ煮込み。
今日も砂町銀座のこの店には、変わらない美味しさと、ほっとする時間が流れています。
※2025年5月取材時の情報です。料金や営業時間などが変更になる場合がございます。詳細は必ず店舗にてご確認ください。
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