ダンボール工作を通して伝える、ものづくりのおもしろさ
公開日:2025年2月2日
※取材時点の料金、営業時間など変更している可能性があります。最新の情報はお店にお問い合わせください。
今回ご紹介するのは、ダンボールを使った工作キットの製造・販売をしている「つくりん堂」。木場駅から徒歩8分の場所にお店を構えながら、商業施設などでダンボール工作の出張ワークショップを行っています。
つくりん堂を営む荒谷さんご夫妻に、商品の特徴やこだわりを伺ってきました。
◆ものづくりのプロが生み出すダンボール工作
荒谷さんがつくりん堂を開いたのは2018年。それまではゴムを扱う工場で、長年工場長をしていたそうです。
「工場で働いていた当時からずっと抱いていた『自分で考えたものを作りたい』という思いを叶えるために、独立してつくりん堂を立ち上げました。娘が小さい時に、椅子やテーブル、ガチャガチャなどの遊び道具をダンボールで作ってあげていたんです。設計は工場でもやっていて自信がありましたし、また前職とは違う素材を扱いたいという想いもあり、ダンボール工作キットなどの製造をすることにしました。」と荒谷さん。
▲荒谷さんが設計した図面データを読み取り、特殊なカッティングマシンでダンボールをカットします
「子どもの頃から、平面を立体にするのが好きだった」と話す荒谷さん。一方奥さんは子どもが大好きで、保育士としても働いています。「子どもたちに何を経験してほしいかな?」という保育士ならではの視点を、ワークショップなどで活かしているそうです。
▲店内の椅子や棚などもダンボールでできています。依頼があれば、ダンボール家具の制作も承ってくれるとのこと
◆自分だけのオリジナル作品ができるという魅力
ビー玉コロコロ迷路、乗り物やケーキ、おうちの形の貯金箱、街づくりなどなど…つくりん堂の工作は、どれもわくわくするようなラインナップ。
▲おうちの形の貯金箱
▲ビー玉コロコロ迷路
時間が設定されている関係で、ワークショップで展開しているのは20種類ほどですが、そのほかにもたくさんの工作キットがあるそうです。
▲制作に必要なのは、木工用ボンドとマスキングテープ。特殊な道具はとくに必要ありません
「とくに今の子は、何かものを作っていると、途中で飽きてしまうこともあるので、子どもたちを飽きさせないようにとこだわっているのは、装飾パーツの種類の多さです。」と荒谷さん。パーツの種類は、なんと50〜60ほど用意しているそうです。
「使えるパーツが多いから、自分の発想次第で最終的にオリジナルのものができあがる。そこが、おもしろく感じてもらえている所だと思っています。」
例えば、装飾パーツを自由に使って電車をデコレーションするワークショップでは、ハートをたくさん貼る子や、車体の中に座席や人形を入れる子、中には電車が好きだからこそ、あえて装飾を付けない子もいて、みんな思い思いに自分のアイデアを形にしているそうです。
「あとは、子どもたちって『こんなパーツがほしい!』と、遠慮なく言ってくるんですよ(笑)。次回までには用意してあげたいな、と要望に応えているうちに、少しずつパーツが増えていったという経緯もありますね。」
▲ワークショップでは、時間内であれば個数制限なく、自由に装飾パーツを使えます
▲ワークショップの参加やキットの購入は、大人も大歓迎とのこと。「大人が本気で作った作品はやっぱりすごいですね」と荒谷さん
◆これからも、たくさんの子どもたちに体験してほしい
今後のつくりん堂について荒谷さんに伺うと、「考えて、想像して、手を使うというのは、非常にいいことだと思っています。たくさんの子どもたちに、ものづくりの楽しさを知ってほしい、体験してほしいという思いでいろんなイベントに出店しています。そのような活動を、これからも続けていきたいですね。」と話されていました。
つくりん堂では、工作キットの販売と作品の展示を木場の店舗で、ワークショップは商業施設・公共施設などをメインに行っています。最新のワークショップ開催情報や予約については、ホームページまたはインスタグラムをチェックしてみてくださいね。
※2025年6月取材時の情報です。料金や営業時間などが変更になる場合がございます。詳細は必ず店舗にてご確認ください。
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