ラケットの先にあった笑顔
公開日:2026年9月3日
※今回は再取材を実施し、前回掲載後の新たな取り組みや変更点を中心にご紹介します。
※取材時点の営業時間、料金から変更している可能性があります。最新の情報はお店にお問い合わせください。
初心者も経験者も、それぞれの楽しみ方で通えるHITテニススクール南砂
南砂町駅から歩いて数分。
トピレックプラザの屋上にある「HITテニススクール南砂」を、約3年ぶりにお邪魔してきました。
今回見学させていただいたのは、初中級クラス。
コートに響く軽快な打球音。テンポよく続くラリー。
「……皆さん、上手すぎませんか?」
思わずそう感じるほど、本格的なプレーが続きます。
ところが、コートの雰囲気はとても和やか。
笑顔や会話も自然に生まれ、どこか楽しそう。
「上手くなること」だけではなく、「テニスを楽しむこと」も大切にしている――。
そんなHITテニススクール南砂の現在について、スタッフの城さんにお話を伺いました。

△複合型ショッピングセンター「トピレックプラザ」。HITテニススクール南砂は、この屋上にあります。
気が付けば80分。その入口には「はじめて」がある
この日行われていたのは、80分の「初中級クラス」。
レッスンは準備運動から始まります。
体をほぐした後は、ラリーやボレー、フォアハンド・バックハンドの練習へ。さらにアプローチショットやボレー練習、ペアでの練習へと続いていきます。その後は打ち合い、サーブ、そして試合形式の練習まで。
見ていて驚いたのは、レッスンのテンポの良さでした。
城さんが次の練習内容を説明すると、レッスン生の皆さんはそれぞれコートへ。
一つのレッスンの中で、これだけいろいろな練習をするのかと驚きました。
しかも、ずっと動き続けるわけではありません。
それぞれの練習の合間には小休憩が入り、ひと息ついてから次のメニューへ。
城さんの説明を聞き、練習して、休憩。そしてまた次の練習へ。
その流れがとても自然で、見学している私も気が付けば夢中になっていました。
「まだ始まったばかりかな」と思っていたレッスンも、いつの間にか終盤へ。
タイトル通り、本当に‟気が付けば80分“だったのです。

△全面コート2面とハーフコート1面を備えるHITテニススクール南砂。初心者から経験者まで、それぞれのレベルに合わせてテニスを楽しめます
一人ひとりが主役のレッスン
レッスンを見ながら感じたのは、80分という時間の中でさまざまなメニューに取り組んでいること。
そしてもう一つ、「待ち時間が少ない」ということでした。
説明を聞く時間はありますが、多くの時間は実際に体を動かしています。
ボールを追い、ラリーを続け、ペアで声を掛け合いながら、それぞれが目の前の練習に集中するレッスン生の皆さん。
「待つ時間が少ない」というより、「打つ時間がしっかりある」
そんな印象を受けました。
一つのメニューが終われば、みんなでボールを拾い、少し休憩。
城さんから次のメニューの説明を聞くと、またそれぞれの練習へと向かいます。
そして、コートに流れていたのは、真剣さだけではありません。
ペア同士で声を掛け合ったり、ミスをして思わず笑ったり。
練習の合間には自然と会話も生まれ、和やかな雰囲気が続いています。
だからといって、練習が緩いわけではありません。
城さんの説明が始まれば自然と耳を傾け、プレーになると真剣にボールを追いかける。
それぞれが自分なりの目標を持ちながら取り組んでいる様子が伝わってきました。
コートには、競技スポーツ特有の張り詰めた空気ではなく、テニスを楽しみながら上達したいという前向きな空気が流れています。
笑顔もある。真剣さもある
その両方が自然に共存していることが、とても印象に残りました。

△これから始まるメニューを説明する城さん。レッスン生の皆さんも真剣に耳を傾けます

△ラリーの練習。相手のボールを見ながら、テンポよく打ち返します

△バックハンドの練習に取り組む

△城さんの球出しで、フォアとバックの練習に取り組む
「はじめて」の人も、自分に合ったところから
そんなレッスンを見ていると、「皆さん、もともとテニス経験が豊富なのかな」と思ってしまいます。
ところが、城さんに話を聞いてみると、意外なことが分かりました。
「入会される方の半分以上は、テニス未経験か、昔少しやったことがある方です」
HITテニススクール南砂では、「はじめて」「初級」「初中級」「中級」「中上級」「上級」と、大人向けだけでも細かくクラスが分かれています。
まったく経験がない人から、さらにレベルアップを目指す人まで、自分に合ったクラスを選べる仕組み。
初めての人は、まず「はじめてクラス」から。
体験後にレベルに合ったクラスを案内してもらうこともできるそうです。
そして、大人向けだけではありません。
65歳以上を対象としたシニア向けのクラスも用意されています。健康のために体を動かしたい人が取り組みやすいよう、レッスン時間は50分。
さらにキッズ向けも充実しています。
未就学児を対象としたキッズクラスから、小学生向けのJ1~J5と、成長やレベルに合わせて細かくクラスが分かれています。
「ここまで細かく分かれているんですね」
思わずそう感じるほど。
子どもの成長に合わせてステップアップできる環境があり、さらにキッズからJ5までに通う子どもの保護者には「ファミリークラス」もあります。
子どもがテニスを始めたことをきっかけに、今度は自分もコートに立つ。
そんな楽しみ方もできるそうです。
年齢も、経験も、始める理由も人それぞれ。
「テニスを始めてみたい」
そんな気持ちを持っている方にとって、‟自分に合ったところから始められる“ことが、このスクールの大きな魅力なのかもしれません。

△コート内でレッスンを行う一方、奥のスペースでも練習。限られたスペースを有効に使います

△メニューが一つ終わるたびに、みんなでボール拾い。一つの練習だけでも、たくさんのボールが使われています
「運動不足解消」から、いつの間にか夢中に
テニスを始めるきっかけは、人それぞれです。
「何か運動をしたい」という人もいれば、「健康のために体を動かしたい」という人も。「昔やっていたテニスを、もう一度始めたい」という人もいます。
「運動不足解消で来る方も多いですね。そこからテニスにはまっていく方もいます」
と城さん。
最初は、軽く体を動かすつもりだった。
それが、ラリーが少し続くようになると楽しくなり、打ち返せるボールが増えると、もう少しやってみたくなる。
そこから競技志向になっていく人もいるそうです。
HITテニススクール南砂が大切にしているのは「ENJOY TENNIS」。
城さんも、
「楽しめるかが一番です」
と話してくれました。

△サーブ練習の前に、城さんから打ち方を教わるレッスン生の皆さん

△サーブの練習に取り組むレッスン生の皆さん
コーチによって違う、レッスンのかたち
HITテニススクール南砂では、レッスンのメニューをコーチに任せています。
「コーチごとに色がありますね」
と城さん。
最初にサーブ練習をするコーチもいれば、まずはたくさんボールを打つことを重視するコーチも。
決まったマニュアルだけに沿って進めるのではなく、それぞれのコーチがクラスの様子を見ながらメニューを考えています。
同じスクールに通っていても、担当するコーチによってレッスンの雰囲気が違う。
それも、長く通う楽しみの一つなのかもしれません。
最近では、ラリーの練習に試合での動きを意識したメニューを取り入れ、そこからポイント形式につなげることも。
また、会員向けのゲームイベントなども開催しています。
「試合をたくさんしたい」という声に応えて、ひたすらゲームを行うイベントを企画することもあるそうです。

△レッスンの最後は試合形式で実戦練習。これまでの練習を試します

△レッスンを終え、城さんとレッスン生で今日の練習を振り返るひととき
家族でも、一人でも。生活に合わせて
会員の年代もさまざまです。
平日の昼間は主婦や子育て世代、ナイターでは仕事帰りの30~40代が多いそう。
さらに、日本に住む外国人の方が通うこともあります。
家族で通いやすい仕組みもあります。
家族割引に加えて、家族間で振替チケットを譲ることも可能。自分が使えないチケットを家族に使ってもらうことで、無理なく通うことができます。
レッスンをお休みするときや振り替えたいときも、24時間WEBから手続きできます。
昨年からは18時30分スタートの一般クラスも新設され、仕事帰りの人にも利用してもらいたいといいます。
そして、これから始めたい人にうれしいのがレンタル用品。
ラケットとシューズを借りることができるので、最初から道具をすべてそろえる必要はありません。
「テニスをやってみたいけれど、何を用意したらいいの?」
そんな人も、まずは動きやすい服装で体験してみる。
体験レッスンも行っているそうです。
まずコートに立ってみることから、始められます。

△無料レンタルのラケットも用意。テニスを始めるときに、ラケットを用意する必要はありません

△レッスン用のシューズも無料でレンタル可能。まずは手ぶらで気軽に始められます
ラケットの先にある、それぞれの楽しみ方
運動不足を解消したい人。
新しい趣味を見つけたい人。
家族と一緒にスポーツを楽しみたい人。
仕事帰りに汗を流したい人。
そして、テニスそのものをもっと楽しみたい人。
HITテニススクール南砂には、さまざまな目的を持った人が通っています。
スタート地点は違っても、同じコートに立てば、一緒にラケットを振ることができます。
最初は「ちょっと体を動かしたい」だった人が、いつの間にかラリーに夢中になるかもしれない。
昔少し経験していた人が、久しぶりにラケットを握って、新しい楽しみを見つけるかもしれない。
そして、まったくの未経験者が、何度も通ううちに「テニスって楽しい」と思うようになるかもしれません。
楽しみ方に、決まった形はありません。
「はじめて」からでも、自分のペースで。
その先にどんなテニスが待っているのかは、人それぞれです。

△エレベーターを降りてすぐ。目の前に受付カウンターがあります

△店頭のカウンターで、城さん(右)と滝浦さん(左)のお二人
取材後記
今回の取材では、まずレッスンを見学してから、城さんにお話を伺いました。
コートに入って最初に感じたのは、やっぱり皆さんが上手なこと。
「初中級」と聞いていたので、どんなレッスンなのかなと思っていましたが、実際に見てみると、ラリーもストロークも本格的。
でも、しばらく見ていると、別のことが気になってきました。
皆さん、‟すごく楽しそう“なんです。
真剣にボールを追いかけていたかと思えば、休憩になると自然に会話が生まれる。
練習が始まればまた集中する。
今回、城さんからいろいろなお話を伺いましたが、最後まで印象に残ったのは
「楽しめるかが一番」
という言葉。
取材をする前は、テニススクールというと「テニスを上達するために通う場所」というイメージが強かったのですが、今回実際のレッスンを見て、その先にはもっといろいろな楽しみ方があるのだと感じました。
運動不足解消でもいい。
家族で始めてもいい。
昔やっていたテニスを、もう一度始めてもいい。
きっかけは何でもいいのだと思います。
そして、500円分のクオカードをきっかけにテニスの道へ進んだという城さんのお話には、思わず笑ってしまいました。
何がきっかけになるか、本当に分からないものです。
「はじめて」は、何かを知らないことではなく、これから何かが始まる瞬間。
今回見学したコートには、真剣な表情も、楽しそうな笑顔もありました。
そのラケットの先にあったのは、ボールだけではなく、それぞれの楽しみ方と、そこから広がっていく時間だったように思います。

△最後に城さんと記念撮影
※2026年7月取材時の情報です。料金や営業時間などが変更になる場合がございます。詳細は必ず店舗にてご確認ください。
※記事中の金額は全て税込みの価格です。