そば屋の三代目が築いた新しい味、受け継がれる心
公開日:2016年6月15日
老舗そば屋に新しい風を
南砂1丁目にある「食事・そば処 三船屋」
まぎれもなく、このお店はそば屋が下地にあるお店。
先代、そのまた先の代の店主が店を切り盛りしていた頃は、お腹をすかせた職人さんたちが1人前のおそばで足りない場合に2人前を頼むなど、下町の江戸っ子よろしく「そば」や「うどん」を好んで食べにくるお客さんで繁盛していた。
おそば屋さんでも定食メニューを
お客さんも職人さんたちからサラリーマンの方へと変わっていき、およそ15年前、「定食メニュー」が登場した。
※三元豚のとんかつセット 900円(税込)
そば屋で定食メニュー。
メインメニューに、ホカホカのご飯にお味噌汁と漬物。
今の三船屋では珍しくない定食メニュー。
特に、お店の看板メニューとなった「ソースかつ丼」を先代はとても気に入って食べていたそうだ。
ソースの話
お店の主力メニュー「三元豚」を使ったカツ。
味の決め手とあるソースは、斎藤さんのオリジナルブレンド。
5種類のソースを独自の分量で配合する事で、味をふくらませている。
ソースかつ丼、定食で使用されている共通のソースだ。
しかし、ある時、「ソースかつ丼のソース抜き」という注文を受けた。
話を聞くと「ソースが苦手」だが「カツは食べたい」のだという。
そこで斎藤さんはヒレカツとご飯を別々に出したところ、お客さんがとても喜んでくれて、今では週2~3回は食べに来てくれる常連さんになったという。
それ以来、三船屋に一品料理として「ヒレカツ(3枚) 450円(税込)」が加わった。
お客様には食事を楽しんでほしい
「天公本知我」
天公もと我を知れり
天なる主宰者は、私の誠を知っているという意味。
書道の師範代だという、斎藤さんの妻・照恵さん。
お客様には店の食事の作法を押し付けるのではなく、ゆっくり美味しく食べていってほしいと優しく話す。
お店に掲げられた書の意味を、そのまま誠実に貫いているからこその確かな味と心が「食事・そば処 三船屋」には息づいている。
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「このおそば屋さん、第二の食卓にしちゃいましょ」
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