とろとろ&カリカリ! もんじゃのおいしい食べ方を習う
公開日:2021年12月13日
石島で愛されて32年。
お好み焼 下町
その名の通り、下町の粋が息づく寛ぎ空間で、正統派のもんじゃとお好み焼が楽しめるお店です。
△住吉駅から徒歩10分。閑静な住宅街に佇む人気店
生まれも育ちも石島で、もんじゃをおやつに育ったという店主の山中和子さん。そんな山中さんが作る昔ながらのもんじゃは、食べ進めるほどに味わい深さが増してくる、心和むおいしさです。
△山中さんの温かい人柄と正統派のもんじゃ&お好み焼、手作りの一品料理を求めて長年通うファンも多数
生地は毎朝ひくカツオ出汁がベース。キャベツを太めの千切りにするのは、食感と甘みをいかすため。とろとろの状態から食べ始めて、加熱が進むにつれ味も旨みも濃縮されていくもんじゃ。その時間経過とともに変化する味わいも考慮して、ベースの生地を作っているのだそう。
△感染症拡大防止対策をしっかり行い営業中です
△お一人様に人気のカウンター席
そのベースの生地に、好みの具材を選んでカスタマイズするのが下町流。「自分の好きな具材だけのほうが嬉しいし、お腹の好き具合にも合わせたいでしょ」。
△キャベツと揚げ玉入りの基本の生地は450円。そこに好みのトッピングを追加していきます
今回いただいたのは、一番人気の組み合わせ「もち・明太子・チーズ」1,300円。
△新鮮キャベツに上質な揚げ玉、生明太子など、吟味した素材を使っています
関西出身の筆者、山中さんに「実はもんじゃの正しい焼き方、よくわかってないと思うんです…」と打ち明けたところ、「私が焼いてあげるわよ」とにっこり。ありがとうございます!
まずは鉄板にひいて生地を軽く混ぜ、具材だけを鉄板の上に置き、土手を作ります。この時、油をうすくひくのもポイントで、「分厚い鉄板は十分に油を含んでいるので、少量でおいしく焼けるの」とのこと。
続いて土手のなかに液体部分を投入。
一息おいてチーズ、お好みでカツオ粉、青海苔も加えます。
△テーブルにはカツオ粉や青海苔、ソース、薬味を完備。「自由にカスタマイズして楽しんで」と山中さん
液体部分が煮立ってきたら、土手を崩しながら全体を混ぜて…。
あっという間に完成。山中さんが正しいヘラの使い方を見せてくれます。ヘラの背で生地を引き寄せ、くるりと上向きにして口元へ。
「…!」今までのヘラを使った食べ方が間違っていたことに気づく筆者。「今の若い方たちは色々な食べ方をされてるけれど、それでもいいの。おいしく食べてくれれば」と、どこまでも優しい山中さん。
そうして食べ進めるうちに、キャベツのシャキシャキ感が残るとろとろ生地から、キャベツは甘く柔らかく、旨みが濃縮した味わいへと変化。また違ったおいしさが押し寄せます。
そして後半。「このおせんべい状もおいしいのよ」(山中さん)という部分は、程よく焦げてパリパリ、所々ぬれせんべいのような食感に。
もんじゃをここまで焼きすすめたことのなかった筆者、もんじゃの新たなおいしさと奥深き世界を堪能できた今回の取材でした。
さて、今回はもんじゃにフォーカスしましたが、山芋入りのサクふわ生地のお好み焼や、和牛を長時間煮込む「牛スジ煮込み」など、一品料理も充実。お子様には鉄板で焼くホットケーキも人気です。
△奥にはお子様連れにも人気の掘りごたつ個室を完備
正統派のもんじゃを味わいたくなったらぜひ「下町」へ。下町人情あふれる山中さんが、笑顔で迎えてくれますよ。
※記事の内容は2021年12月時点での情報で、表示金額は税込価格です。最新の情報はお店に直接お問い合わせください。