深川で愛されて50年!世界に名を馳せる寿司の名店
公開日:2019年7月19日
門前仲町駅から徒歩3分。
深川不動堂の参道を脇に入った路地に店を構える、創業1970年の老舗
深川 すし三ツ木
寿司屋に生まれ、13歳でこの道に入ったという名物店主、三ツ木新吉さんが腕をふるう江戸前寿司を求めて遠方から通うファンも多い名店です。
山本 一力氏の小説「銀しゃり」のモデルでもある新吉さん。
△食業界のセミナーやイベントで講師を務めるなど幅広く活躍する新吉さんと、娘さんで広報担当のマキさん
「ひとつひとつ丹精こめて、真心こめて握ります」という握りは、江戸の伝統を今につなぐ正統派の江戸前寿司。豊洲市場の贔屓の問屋から入れるネタに、赤酢で仕込んだシャリ、そして双方が口のなかで混然一体となるバランスと握り加減…。
確かな技術と知識、経験に裏打ちされた職人技が感じられる端正な味わいです。
いわゆる敷居が高いイメージのある正統派寿司店ながら、明朗会計なのも人気の理由。
夜は一貫300円から。
握り2,000円
季節のおまかせ握り3,700円
海鮮丼 1,600円
ちらし 2,300円
寿司会席 6,000円
典型的な江戸っ子で、おしゃべり好きでフレンドリー。そんなオープンマインドな人柄は料理においても然りで、おいしいと思ったものは積極的に取り入れていくのが信条。
「こだわりがないのがこだわり」と、伝統を守りながらも、遊び心を忘れず創意工夫に満ちた寿司を生み出します。
酢飯を使った「すしやのあさり丼」1,100円もそのひとつ。
甘辛く煮含めたあさりを、酢飯にのせる前にさっと炙り、天かすとのりとともにトッピング。全ての具材が混然一体となって織りなす至福の味は、ランチタイムに楽しめます!
昔の文献を紐解いて当時の寿司を忠実に再現したという「正調 江戸前にぎり寿司」2,000円は、大手食品メーカーとのコラボイベントで生まれたもの。
酢や塩で〆て保存性を高めたネタと、今の3倍ほどもあるシャリの組み合わせが新鮮。当時使われていたしっかり熟成した赤酢で仕込んだシャリのコク深い味わいが印象的です。
「伝統を守るのは大切なこと。同時に新しいことにチャレンジしていかなければ未来はありません。自ら伝統を作り出す―これもまた職人の醍醐味だからです」とは、新吉さんの著書「寿司屋の親父のひとり言」の中のセリフ。
そんな柔軟な姿勢は、訪れるファンの顔ぶれにも垣間見ることができます。
そう、こちらの大きな特徴のひとつが、外国人客の多さ。「英語は苦手でね」といいながらも、世界中からファンが訪れるのは、新吉さんの人柄がなせる技、なのでしょう。
△英語メニューもあり。フリーWi-Fiも用意しています
FBを拝見すれば、ベルギーにフランス、アメリカ、韓国…世界各国から新吉さんの握りを求めて訪れるファンの多いこと。
外国人ジャーナリストが英語で紹介したのをきっかけに、評判が評判を呼び、口コミ人気が広がり、毎週のように外国の方も来店されるのだとか。
加えて、日本の俳優や作家など錚々たる著名人から、地元の常連さん、若いカップルまで、幅広い人々に愛される名店。そんな懐の深さも三ツ木の魅力なんですね。
△和竿職人でもある新吉さん。江東区の伝統工芸マイスターの肩書も持ちます
企業利用も多く、この度常連さんのリクエストに応えて2階に完成したのが、新吉さんが専属で付き、目の前で握るプライベート個室。
3~6名様、1人10,000円より。3日前までに要予約です。
握りたての寿司に加え、生粋の江戸っ子、新吉さんのトークが宴をさらに盛り上げてくれるはずです。接待や会食にぜひ。