‟奇跡”と呼ばれたローマ仕込みの名イタリアン
公開日:2020年8月7日
ローカルの間で、洲崎(東陽1丁目)の奇跡と言われたイタリア料理店
クレメンティア
2019年3月に現在の東陽5丁目に移転し、より洗練されたリストランテとしてリニューアルオープン。その新店舗の魅力をさぐるべく、取材にお邪魔しました。
△東陽町駅より徒歩約7分。個性的なデザインの外観が目印です
一歩足を踏み入れると、まず目をひくのが壁一面にタイルで描かれたオリーブの木。その木を照らすのが、オリーブの葉と実のグリーンをイメージした個性的なデザイン照明。
そしてその奥には、ライブステージのようなオープンキッチンが配され、その周りを囲むように、赤いタイルで彩られたカウンター席が並びます。
カラータイルと照明使いのセンスが光るインテリアに、工藤尚樹シェフがイタリア修行時代に集めた飾り皿や、イタリアをモチーフにしたアートの数々を配した、居心地のいいリラックス空間。
△中心の店名入りの飾り皿は、常連の作家さんによるもの
△店内には、イタリア料理をモチーフにしたアートが飾られています
△こちらはなんと、男性用トイレ!「空間インテリアも含めて非日常感を楽しんでいただきたくて」とシェフ。女性用トイレはオレンジバージョンです
そんな上質空間で楽しめるのは、工藤シェフが紡ぎ出す、四季折々の食材を駆使した軽やかなイタリアン。味の要となる食材は本場のものを、野菜や肉は、日本や世界の産地から旬のおいしいものを厳選し、日本の風土・文化に合わせて提供しています。
△オープンキッチンに置かれた生ハムは、パルマでも希少な伝統製法アペニン山の自然風を利用し19カ月熟成された ”ピオジトーニ”。創業100年以上守り続けられた乳酸菌が活きる地下カンティーナから成る、独特で芳醇な香りが楽しめます
例えば、同店のスペシャリテ、選べる「前菜盛り合わせ」は、クレメンティアならではの、“少しずつ色々食べたい”という日本人の嗜好に合わせた人気の皿。「“一品一皿”が基本のイタリアにはない提供の仕方ですね」とシェフ。
その盛り合わせ、常時14種揃う季節の前菜から、好みのものを選べるのですが、そのどれもが、「牛モモ肉のローストビーフ」「サーモンとホタテのタルタル」「そら豆のパンナコッタ ウニのせ」など、丁寧に作りこまれた主役級の料理。
△週替わりの前菜は、1種440円、3種1,320円、5種2,200円
そして「郷土色の強いイタリアは、その土地ごとに様々な料理があるのですが、僕が修行をしたローマは、首都であり、ちょうどイタリアの真ん中。イタリア全土の料理や料理人が集まってくるので、自ずとイタリア全土の料理を学ぶことができました」との言葉通り、郷土料理から定番の味まで、幅広く本場の味が楽しめるのがこちらの特徴。
△「料理は作り手のすべてが現れるもの。だからモットーは”いつも楽しく”です」
とりわけシェフが心惹かれたのが、イタリア全土で数百種類あると言われる手打ちパスタ。「キタッラ」「カヴェテッリ」など、多彩なパスタと、そのパスタに合わせたソースで楽しむ美皿が、週替わりで登場します。
その手打ちパスタを含む、週替わりの手書きメニュー。前菜も、パスタもメインも、四季折々の味覚が充実しています。
こちらは、グランドメニューから、日本人の味覚に合わせたシェフオリジナルの人気パスタ「ズワイガニとキャベツのスパゲティ」1,350円。
△カニの旨みとキャベツの甘みとシャキシャキ感が際立つ、軽やかな一皿。ランチの日替わりパスタに登場することも
高温の石窯で90秒で焼きあがるナポリピッツァもぜひ試したい逸品。ナポリ人シェフ直伝のレシピです。
△定番人気の「マルゲリータ」S1,450円、L1,850円。「マリナーラ」「ビスマルク」「フンギ」など定番8種に加え、季節のピッツァも
そんな本場仕込みの美皿にあわせて、イタリア産ワインももちろん充実。定番品種に加え、料理と同様、土着品種が豊富な、イタリアならではの珍しい品種の銘柄も。いずれもシェフが料理とのペアリングを考えて吟味したワインだから、どれをいただいてもおいしい!
△ボトル2,800円~7,000円代という良心価格も嬉しい
食後の自家製ドルチェも本場の味が多彩に揃うので、ぜひお試しを。
△「ティラミス」など本日のドルチェ520円~
お得なランチセットも充実
旬食材が主役のイタリア全土の美味、よりカジュアルに気軽に楽しむならランチタイムもおすすめ。クイックランチからちょっと贅沢なコースまで、3種のメニューが揃います。
△パスタにサラダ、スープ、自家製パンが付いた「Aランチ」1,100円、Aランチに前菜盛り合わせとドリンクが付いた「Bランチ」1,500円、さらにメインとデザートが付いた「Cランチ」2,500円
選べるパスタは旬の食材が主役の日替わりメニューなので、いつ訪れても新しいおいしさに出会えるのも魅力。土日のランチは、ピッツァのチョイスも加わり、ちょっぴり豪華にグレードアップします。
現在は、テイクアウトとワインの販売も行っているので、ステイホームのちょっぴり豪華なランチ&ディナーにも。
フードはもちろん、ワイン、かなりお得ですよ。
△販売用ワインカウンターに並べられています。ボトル1,500円~
ローマ仕込みの本場の味を、上質空間で肩ひじ張らずに堪能できるこちら。移転後も、その魅力は健在でした!