小学生が社長に!?学ぶ力が育つ教室
公開日:2025年9月30日
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今回尋ねたのは、木場駅2番出口から徒歩2分のところにあるプログラミングスクール ニコリヒトラボ。なんと、社長は現役の小学生だとか!今回は立ち上げの経緯や授業の特徴について話を聞きました。
「こんなことができたらいいな」を形に
プログラミングスクール ニコリヒトラボは「こどもたちの未来は、こどもたちが創る」という考えのもと、2023年に当時小学2年生だったこっぴーさんとお父さんの大介さん・お母さんの寛美さんが協力して生まれたプログラミングスクールです。世界的な人気を誇る、マインクラフトの教育版を使ってプログラミングを学べます。
こっぴーさんがマインクラフトに出会ったのは、5歳くらいの頃でした。こっぴーさんがマインクラフトでプログラミングを学べるプログラミングスクールを調べたところ、千葉県に見つかり、1時間半かけて通っていたそうです。
「ところが、コロナの影響で思うように通えなくなってしまって。そこで、こっぴーの『こんなことができたら・学べたらいいな』という気持ちを詰め込んだ、プログラミングスクール設立を考えるようになったのです」と寛美さんはその当時を振り返ります。
そんな頃、大介さんが経営している会社のもとに、大手ゼネコンより土木建築の若手エンジニアを育てるための教育コンテンツの作成依頼がきました。流行りのマインクラフトを使って、広く興味を持ってもらえるように仕掛けたいとの要望。そこで、大介さんはこっぴーさんと協力して、教育コンテンツを作成。その際に、プログラミングスクール ニコリヒトラボを設立したそうです。
トライアンドエラーを繰り返し、さまざまな力を身につける
プログラミングスクール ニコリヒトラボでは、子どもの「やりたい!」を形にできるレッスンを実施しています。
「子どもが何かを学ぶ際には、自分で考えたゴールに向かうと最も集中して取り組めると考えています」と寛美さん。子どもならではの自由な発想や視点を大切にしながら新しいことを学び、望む未来を形にしていくことを目指しています。
レッスンでは、まず、マインクラフトのキャラクターが課題を出します。生徒たちは課題を確認して、どのようなアプローチが必要かを話し合います。自分で作りたいものを考え、やりたいことを自由に話せる環境づくりに力を入れているそうです。
生徒たちの作りたいものに対して講師がアドバイスをした後、トライアンドエラーを繰り返しながら作りたいものを自力で形作っていきます。少人数でのレッスンのため、講師が丁寧にフォローしてくれます。
「失敗を繰り返しながら試行錯誤をすることで、創造力や論理的な考え方、問題の解決能力などが身についていきます」と語るのは、講師のRoyさん。講師を務めるのは、大介さんの会社のエンジニアの方たちです。
授業の最後にはプレゼンテーションを行い、その日の楽しかったこと・苦労したこと・工夫した点などを生徒たちが自分なりの言葉で発表します。授業ごとに講師から振り返りのコメントがあり、保護者の方も進捗や学習内容の確認が可能です。
通常は、動物園や水族館などをテーマに、2〜3ヶ月かけて大きなプロジェクトを完成させていきます。マイクラで遊ぶアスレチックをプログラミングの知識を使って作る「アスレチック編」がとくに人気だとか。
こっぴーさんがチームリーダーとして出場した第6回Minecraftカップでは、東京ブロックミドル賞を受賞。たてもの部門では奨励賞を受賞しました。「小学生起業家のこっぴーによるリーダーシップのもと、子どもたちが主体的に未来を作る舞台を一緒に広げていきたいと思っています」と寛美さんは語ります。
丁寧な指導で、初心者でも安心して通える
プログラミングスクール ニコリヒトラボには、小学生を中心に、未就学児から中学生までの生徒が通っています。未就学児の場合は、親子連れでの参加も可能です。視覚的にわかりやすくプログラミングが学べるため、初心者でも安心して通えます。
「初めてキーボードを打つ子、英単語がわからない子など、通い始めたときのレベルは人それぞれです。理解度や目標に合わせて、丁寧に指導します」とRoyさん。
ゲームは好きだけど勉強は少し苦手だという子が好きなことを通じて学ぶ楽しさに気づき、自信がつくケースもあるとか。保護者の方からは「子どもが自ら積極的に学ぶようになった」という声をもらっています。
オンラインでの授業も開催されているため、自宅での受講も可能です。その際も少人数で、丁寧なサポートを受けながら遊び感覚で学べます。
子どもたちの「やってみたい!」を、もっと叶えたい
今後は、地域と連携したりイベントに出展したりすることで、さらにたくさんの子どもたちに学びのきっかけを届けていく予定です。イベントでは季節に合ったものや防災、環境問題、英語などのテーマを取り入れて実施するそうです。
「今後も、楽しみながら学べる体験を通じて、子どもたちの『やってみたい!』を叶える場を作っていきます」と寛美さんは意気込みます。ぜひお気軽に、プログラミングを体験してみてくださいね。
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