「武器はマッサージ!」闘う人を応援する
公開日:2014年7月25日
リハビリマッサージって何?
今日は、訪問リハビリマッサージサービスをやっているという
株式会社リカバリー(旧リカバリー亀戸治療室)に行って、
お仕事の内容をお伺いしてきました。
脳卒中後遺症などで、寝たきり状態か歩行困難になった方を対象として
医療マッサージ、運動療法を駆使したリハビリサービスを
訪問により提供しているそうです。(※保険対応しています)
「私たちの1番の武器はマッサージなんです。」
と言うのは院長の佐々木二朗さん。
普通リハビリは辛いもの、けれど気持ちのいいマッサージを組み合わせることで
「続けてみようかな」と思ってもらうことができるのだそう。
リハビリの実情
とは言え、「リハビリ」というものの実情が今一つわからないため、
大変恐縮ながら実際の現場を取材させて頂きました。
今回、同行させて頂きましたのは、
訪問治療専門技術者 齋藤実里さんが担当する患者さんです。
患者さんがお住まいのマンションの前で待ち合わせ。
とても、明るく和やかな患者さんY氏と、そのご家族に迎えられ
早速リハビリマッサージの開始です。
まずは、ベッドに
これだけでも素人がやると大変なことがわかります。
でも、リカバリー亀戸の訪問治療専門技術者さんは
国家資格であるマッサージ師の資格を持っているうえ、
ベテランPT(理学療法士)から指導を受けているので大丈夫なんです。
そして、
院長自ら、「武器」と言うマッサージをはじめます。
入念にマッサージをしてから、
足を動かしていきます。
手も同様に・・・
よくほぐしてからのほうが、その後機能訓練の効果が違うそうです。
「マッサージによって、動き方を忘れてしまった筋肉に、
思い出させてくれるような感覚ですよ。」
と、Y氏は、動く手を見せて下さいました。
以前は、全く動かなかったそう。
「齋藤さんは、ある動きができるようになったら、
次のステップにつながる動きを積極的に取り入れてくれる」
とご家族からも信頼されているんです。
家族とともに闘う
Y氏は、早期退職して、
第二の人生を謳歌していた矢先、
ギランバレー症候群を発症し突如倒れられたそうです。
10万人に1人という難病。
首から下は全く動かせない状態になったという。
「前日まで、自転車でそこら中飛び回っていたのに、
主人は、ほんの半年しか遊べなかったんですよ・・・ 」
と、奥さま・・・
当時は、重度の麻痺をかかえるY氏のリハビリを在宅でやってくれるところが
なく、Y氏の息子さんの奥さん(お嫁さん)が一生懸命探され、
やっとリカバリー亀戸治療室を知ったそうです。
辛くて、痛いはずのリハビリに取り組み、なおかつ感謝の気持ちを忘れないY氏と
いつも明るく努力するY氏を一丸となって応援するご家族の姿に
尊敬の念を抱かずにはいられませんでした。
がんばっているのは患者さん
「頑張っているのは患者さん。自分はただ応援しているだけみたいなものです。」
と齋藤さん
「Y氏は、とても意欲が高い方なのでどんどんよくなっている。
いまや、座る体勢でいられるようになりました。
今度のステップは、立った状態になれること。」
齋藤さんにこの仕事を始めたきっかけを伺ったところ
「リハビリで機能を回復させるという仕事は、
切実に必要としている人がいるのではないかと思った」
現在、齋藤さんをはじめ、4名の技術者さんが月〜土まで交代で訪れています。
「技術者の皆さんは、全員人柄が素晴らしくて、いつも家族全員が励まされているんです。」
というのは奥さまの談。
Y氏の身に起こったことは
誰の身にも起こり得る可能性がある。
もし、そんな時が来た時には、できればY氏のように前向きでありたい。
そして、マッサージを武器に応援してくれる、こういう人たちがいることも知っておきたい。