大島で元日本チャンピオンが作るごちそうのようなお好み焼き
公開日:2019年9月4日
ここは大島駅のすぐ近く、丸八通り沿いのビル2階にある鉄板焼き居酒屋「五代目まりこ屋」。
店内は昭和の雰囲気。
さぞかし年季の入ったおやじさんが店主かと思いきや・・・
この方が五代目店主!お若い! 初代がこの場所で “まりこ屋”を1980年頃に始めた時は、まだ生まれていなかったという五代目です。
アマチュアのキックボクシング大会で日本チャンピオンにもなったこともある五代目。
ムエタイの修行をしていたタイから帰国し、次はハワイで格闘技の修行を・・と思っていた矢先のこと。たまたま友人に誘われてお客としてこの店に訪れた時、4代目店主から「この店を引き継いでくれないか」と声をかけられたそう。
「元々興味はあったんですが、飲食店の仕事はまったく素人でした」と五代目ですが・・・
「味も焼き方も他とは違うお好み焼きを作ろう!」
と、一念発起。店の雰囲気はそのままに、まったく新しいお好み焼きの店として2013年に「五代目まりこ屋」の暖簾を掲げ、営業を始めました。
大阪、広島、東京の有名店を巡り、料亭で働く友人に相談をし、食材選びからとことんこだわって完成したのが、五代目まりこ屋オリジナル・新感覚のお好み焼き。そのおいしさがクチコミで広がり、今では予約必須の人気店に。
百聞は一見にしかず!ということで、さっそく、数多いメニューの中から一番人気の「五代目天」を作っていただくことに。
キャベツ、九条ネギ、シソ、豊洲市場で仕入れた芝エビ、刺身用のホタテ、国産のブランド豚、養鶏所から直送の朝採り卵、明治32年創業の老舗和食店から取り寄せた天かすなど、こだわりの具がたっぷり!
「お値段1,480円と、お好み焼きとしてはやや高めですが、その理由は、厳選した良い食材にあるんです」と五代目。
焼き方にもこだわり、自ら、注文があったお客様のテーブルで焼くのが五代目流。
焼く直前に油を敷いた鉄板に、まあるく厚めに生地を広げ、その上にスペシャルな天かすを乗せたらしばし待ちます。
頃合いを見て返します。いい焼き加減・・・。
↓ ↓ ↓ こんなことしながら、またしてもしばらく待ちます。
イイ感じに両面が焼けました!九条ネギとシソの緑がキレイ。
ソースは香川から取り寄せているダシ醤油と、オリジナルのソースとうま辛ソースの3種類。
マヨネーズも普通のものと辛しマヨの2種類。
「4つの味を楽しみますか?」
「はい!」
ということで、まずは、うま辛とダシ醤油のソースで半分づつ味を付け・・・
次に縦横を変えて2種類のマヨネーズをかければ、4つの味が楽しめる・・というわけです。
右がうま辛×辛マヨ、けっこう辛いです。左はダシ醤油×普通マヨでお子さんや辛いのが苦手な人向け。
食べてみると、野菜のシャキシャキした食感があって、確かに今までのお好み焼きとは違う・・その理由は、野菜の切り方と粉の量。
「キャベツも九条ネギも食感がわかるよう、ザク切りにしています。それと粉の量を少くしているんです」と五代目。
確かにさっき、鉄板に広げた時、こんなでしたもの。粉少ない・・
それで、厳正した食材ひとつひとつが持つおいしさと食感が堪能できるごちそうのようなお好み焼きになっているんですね。
ひとつ難点があるとしたら、テーブルごとに五代目が焼くので、待つということ。しかしイライラすることはありません。
だってこんなに魅力的な酒の肴があるんですもの。
チビリチビリと、またはがぶがぶと飲みながら待ちましょう。
日本酒やワイン、焼酎もありますしねぇ。
※本文中の情報は2019年8月時点のものです。