知って良かった、佐藤さん
公開日:2015年1月13日
お願いしますよ、佐藤さん
他人ごとではありません。
いつかは誰もが年をとる。
いつかは家族も年をとる。
美味しいものを食べたり飲んだり、心も前向き。
だけど、もしも歩けなかったら・・?
映画やお芝居、美術館、友や家族と出かけたい。
だけど、もしも歩けなかったら・・?
心配御無用、介護タクシーがあるんです。
車椅子ごと乗れるんです。
安全第一、後退防止のベルトをつけて。
緩やかなスローブをゆっくり丁寧に。
しっかり固定は4点で、これなら安心、動きません。
シートベルトも、ちゃんとつけ。
おかあさん、にっこり笑顔で「ありがとう」
佐藤さんは介護福祉士
数いるタクシードライバー、中でもこちらの佐藤さん。
介護福祉士の資格もつ、老人ホームの元ヘルパー。
そこで入居のおばあちゃんに、ある時そっと頼まれた。
「ふるさとの同窓会に行きたいの。
私を車で連れてって」
その願い、かなえてあげたい、連れて行きたい。
けれど、自分はヘルパーだから、
善意で願いをかなえても、他の人はどうするの。
自由に出かけたい人、まだいるはずだから、不平等になると、断った。
その申し訳なさに心を痛めた佐藤さん。
介護タクシーの運転手になり、高齢者や障がい者の足となる。
車椅子の用意もあります。介助もします。
ベッドへの移動も介助も、サービスで。
「優しい人」って言われます。
完全予約、時間を守ってお迎えします。
「お値段は高いんじゃないの?」って聞かれるけれど
「そんなことはありません。
一般のタクシーと同じ、メーター料金制なんですよ。
一回につきプラス千円いただきます。
たったそれだけなんですよ」
その時来たら、気軽に使おう、使いましょ。
知って良かった、介護タクシー。
知って良かった、佐藤さん。