路地裏に佇む洗練されたこだわりのセレクトショップ
公開日:2025年2月8日
※取材時点の料金、営業時間など変更している可能性があります。最新の情報はお店にお問い合わせください。
清澄白河駅から徒歩5分のセレクトショップ「seeyoulater」!
東京都現代美術館近くの閑静な路地裏に佇む古民家。中へ入ると国内ブランドを中心として、店主の柴田さんが見聞きし、そして感じて、セレクトしたこだわりの洋服が並んでいます。東京都現代美術館までの道すがら、ショウウィンドウから見える素敵な洋服に導かれて訪れるお客様も多いとのこと。seeyoulaterに訪れるお客様はファッションをアートと捉えて楽しんでいるように感じます。
「この場所なら、じっくり服と向き合える」
もともと大手アパレルに10年勤めていた店主の柴田さん。5年前に西荻窪で夢だったセレクトショップを開店。その後一度はお店を閉めましたが、オンライン販売を続けながら次の出店場所を探し続けました。東京都現代美術館によく訪れていた柴田さんは、馴染みある清澄白河の築65年の古民家に心惹かれ、この地にお店を持つことに。梁や木の風合いがとても気に入って直感で決めたそうです。
▲店主・柴田さんが一目ぼれした重厚感のある梁が目を引く店内。築65年の木の温もりが斬新でモダンな洋服たちを包み込みます
「seeyoulater」は2025年3月にオープン。「seeyoulater」の店名は、「また会いましょう」という洋服を通して人との素敵な繋がりをつくっていきたいという想いが込められています。自分のペースでじっくりゆったり選べて、接客ができる空間を作りたかったのだとか。お店には静けさとパッションが混ざり合う空気が流れています。
▲「路地を入ったところにお店があって落ち着いていますと柴田さん。買うことだけを目的とせずに好きな会話やアートを感じてもらう時間も大切にしています
「直感で“なんかいい”と思える、その気持ちを大切に」
「こんな着こなしはモテる!」「これを使えば今っぽい!」といったトレンドや、近年注目されているパーソナルカラーや骨格診断などのテンプレート…。自分のファッションを見つける手段として活用することも否定はしないけれど、「袖を通した瞬間に気持ちが高ぶる」そんな心の動きで選ぶ楽しみも忘れないで欲しい。「テンプレートを参考すると似合わないはず」、「こっちのデザインの方が流行なのかな?」など情報が溢れる中で、色々なバイアスがかかってしまうけれど、「自分の直感に従って、ファッションをもっと感覚で楽しんでほしい!」そう話す柴田さん。この思考は、数学者・岡潔氏の『理屈よりも心の動きや直感、情緒に目を向ける』という考え方に影響を受けているそうです。
▲店内には直接デザイナーさんの話を聞いてセレクトしたこだわりの洋服が並ぶ。
「この洋服、素敵だな!」に出会えるはず。
「ここでしか出会えない服がある」~商品のセレクトと空間づくり~
取り扱うブランドは国内のデザイナーの服が中心で。関東近郊ではここでしか出会えないものも。柴田さんが展示会や製作所で直接デザイナーと話し、洋服デザインの背景やこだわりの縫製、デザイナーの想いを丁寧に聞いた上でセレクトしています。普段は見ることができないアートなコレクションブックなどもあり、小さなミュージアムのよう。
ストーリーを知り、それを手に取る人にも伝えたい、という想いが柴田さんから溢れ、お話を伺った際も、すべての洋服のストーリーを楽しそうに説明してくれて、選ぶ方もワクワクしてしまいます。声をかけると、とてもおもしろい話が聞けて洋服をもっと好きになれるかもしれません!
洋服は男女問わず着られるユニセックスな服を取り扱っています。男性がスカートを履いたり、女性が男性物をオーバーサイズで着こなすのもカッコイイ。そんな選択肢がたくさんあります。性別に捉われず「自分らしく着る」を大切にした提案をしています。
▲一見アートすぎる洋服にも見えますが、柴田さんの説明を聞けば袖を通してみたくなります
▲スタッフが目を惹かれたストライプ柄に迷彩柄を掛け合わせた洋服は糸の色にこだわりが。自分では気が付かない魅力を教えてくれます
▲こちらはパンツをイメージした鞄
▲パンツをイメージした鞄は色々な着こなしが可能
▲洋服のカタログ。デザイナーのこだわりが詰まっていて見ているだけで楽しい
▲靴も素敵です
▲足元からも心地よい琉球畳を使用。着てみたときの「感覚」を大切にしてもらいたいという思いを感じます。素足になる試着室だからこそ、足元からも心地よく服と向き合えるような工夫が施されています
「アートの街に、ふらりと立ち寄って」
お店には、東京都現代美術館への行きや帰りに立ち寄る方、中には海外の方も多いのだとか。
また、以前の西荻窪のお店から通い続けている方、ご近所に住む方、扱うブランドのデザイナーのファンなど様々なお客様がseeyoulaterを訪れます。
▲店内は個性的なディスプレイや小物が展示されています
▲迷ったら親身になって一緒に選んでくれる柴田さん
▲店内のほとんどはメンズ服とユニセックスなデザインの服
「2階スペースで、服を超えてひろがる体験を」
今後はお店をより多くの人に知ってもらって「ここに来たい!」と思ってもらえるようなお店作りをしていきたいと柴田さん。
現在、店舗2階には古着の展示がされていますが、その時々でポップアップイベントなどを行うスペースとしても活用中です。今後はもっとブランドや作家、写真家とのコラボレーションなど、衣服の枠を越えた表現の場として広げていく構想があるそうです。
▲2階はまさに“企画展示“。今回は古着が並びます
▲期間限定のイベント詳細はお店のInstagramで発信しています。
気になる方はチェックしてみてください!
ただ洋服を売るだけではなく、作り手の想いと着る人の感覚が交差するような空間だと感じました。「seeyoulater」へぜひ訪れてみてください。
※2025年7月取材時の情報です。料金や営業時間などが変更になる場合がございます。詳細は必ず店舗にてご確認ください。
※記事中の金額は全て税込みの価格です。