ハズレなし! ソムリエが選ぶ普段飲みワインのセレクトショップ
公開日:2022年10月11日
ハレの日の高級ワインは外食で楽しむとして、自宅で飲むなら1,000円~2,000円台の手頃でおいしいワインがいいですよね。とはいえこの価格帯のワインを買ってイマイチでがっかり、なんて経験ありませんか? 今回ご紹介するのはそんな“がっかり”とは無縁のワインショップです。
ワインショップ アンジュール
ワインカーヴを思わせる奥行きのある店内に並ぶのは、約300種の世界各地のワイン。フランスを中心に、イタリアやスペイン、ドイツなど旧世界のものから、アメリカ、南アフリカ、ニュージーランド、オーストラリアなど新世界のものまで幅広い品揃えです。
ハンガリーやチェコ、ジョージアなど東欧のものも充実しており、特徴は、オーガニック栽培のぶどうを使った自然派ワインがメインであることと、ボリュームゾーンの価格帯が2,000円前後であること。
「コンセプトは“普段飲みできるおいしいワイン”。私が実際に試飲しておいしいと思ったワインだけをセレクトしています。1,000円台のものもたくさんありますよ」と、オーナーの伊倉美穂さん。
フレンチレストランのソムリエとして10年働き、ワイン好きが高じてワインショップへ転職した伊倉さん。その後ブルゴーニュに渡り、現地のドメーヌやフランス各地のワイナリーを訪問しながら2年間経験を積んで帰国。星付きフレンチレストランを経て、2021年、自身のショップをオープンさせました。
ソムリエとしてこれまで飲んできた銘柄は、高級ワインからデイリーワインまで数知れず。そんな経歴と経験に裏打ちされた伊倉さんのテイスティング力を持って選ばれたワインだけがココに並んでいる、というわけです。値札には手書きの説明と生産国を表現したイラストが。伊倉さんのワイン愛が伝わってきます。
自然派にこだわったのは、「次の日に変な二日酔いにならないから」。自然派ワインは小規模生産者が作っている場合が多く、生産量自体が少なめで世に出回りにくいのですが、ブルゴーニュ時代の人脈もあり、こちらではそんなレアな銘柄も多数。一期一会の掘り出し物やお宝ワインに出会えるのも大きな魅力です。
そんなラインナップなのでいずれもおすすめ、とのことですが、なかでも筆者が気になったいくつかをご紹介しますね。こちらは「おすすめピノノワール三兄弟です」という、ブルゴーニュではないピノノワール。
カリフォルニアの高コスパワインシリーズ「サブミッション」のピノと、珍しいルーマニアのピノ。そして品質の良さを評価され、ジョエルロブショングループのハウスワインとして使われるようになったラングドックのピノ。ピノ好きの方、どれも試したくなりませんか? 価格帯は1,760円~2,530円です!
10月はそのピノノワールの聖地・ブルゴーニュのフェア開催中です。ブルゴーニュのおいしいピノはどれも高いイメージですが、そんななかでも高コスパなものを伊倉さんがセレクト。なんと3,000円前後のものも! おすすめのボジョレーもありますよ。
そのほか近年注目のギリシャワインも
ジョージアや南仏、アルザスのオレンジワインも
珍しいランゲ・ネッビオーロのロゼをはじめ、多彩なロゼワインも。
あれもこれも、飲んでみたい! と思わせるレアでセンスの良い品揃えです。
どれを選んでいいかわからない! そんな時は気軽に伊倉さんにお尋ねくださいね。「その日の献立やシチュエーション、予算に合わせてお選びします。逆にワインを選ばれた後、『合わせる食事は何がいい?』と相談されることもありますね」。画像(↓)は「自宅でちょっと贅沢したい時のワイン」との筆者のリクエストに合わせて選んでくれたもの。ブルゴーニュのAOCプイィフュイッセ、伊倉さんのお気に入りの一本だそうです。こちらは5,500円。
店内奥にはテイスティングスペースもあり、赤・白・泡のその日のおすすめワインを1杯500円でテイスティングできますよ。
取材時にいただいたのはポルトガルの銘醸地・ドウロの赤。土着品種のブレンド、黒系果実にチョコレートやスパイスのニュアンスも感じられる、豊かで香り高い1杯でした!
高級銘柄やユニークなエチケットのものも揃うので、贈答用やパーティに持参するワインを選びたい、なんてときにも使える頼もしいワインショップ。外したくないワイン選びなら、迷わずアンジュールへ!
※記事の内容は2022年10月時点での情報です。最新の情報は施設に直接お問い合わせください