shopping_cart 伝統工芸品

江戸切子協同組合ショールーム(エドキリコキョウドウクミアイショールーム)

place西大島駅A2出口から徒歩3分

職人たちの技術が競演! 百花繚乱の江戸切子ショップ

公開日:2023年9月11日

※取材時点の料金から変更している可能性があります。最新の情報はお店にお問い合わせください。

 

※江戸切子協同組合ショールームは、亀戸梅屋敷から移転し、2023年6月に西大島駅A2出口から徒歩3分の場所にリニューアルオープンしました。

 

日本に数ある伝統的工芸品の中でも、彩りの美しさや繊細さで人気が高い「江戸切子」。天保5年(1834年)に、江戸大伝馬町のビードロ屋加賀屋久兵衛が金剛砂を用いてガラスの表面に彫刻したのが始まりとされ、200年近い歴史を紡いできました。明治前期には、カット技術の進歩やガラス器の普及などもあり、切子づくりが盛んに行われるように。そして昭和60年には東京都の伝統工芸品産業に、平成14年には国の伝統的工芸品にも指定されました。彩りの美しさに加え、日本人が得意とする繊細さや正確さが表現される江戸切子は、国内はもちろん海外の人たちからも高く評価され、愛されています。

 

2023年6月にオープンした「江戸切子協同組合ショールーム」は、江戸切子をはじめとしたガラス加工業に携わる工房・職人の組合が運営する店舗。江戸切子の製品が購入できるのはもちろん、所属する各工房や職人が手がけた製品を展示。それぞれの工房や職人が得意とする技術や図柄の違いを比較できるのも、組合のショールームならではの大きな魅力です。

 

ショールームのある大島周辺は、今も江戸切子をはじめとしたガラス製品が多く生産されている地域。江東区は江戸切子の伝統と技術を保存、育成し、その魅力を発信する拠点として、大きな役割を担っているのです。

 

繊細な美しさにため息

店内には、藍色や赤に細工を施した涼やかなぐい呑みをはじめ、より希少価値の高い黒、繊細な色の変化が美しいグラデーションなど、さまざまな切子製品がずらり。コップやワイングラス、お皿など、幅広い用途のガラス製品がそろっていて、見ごたえ抜群!

 

ショールーム内に工房はありませんが、作業工程のサンプルが用意されており、ひとつのコップにどのようにして細工が施され、磨かれていくのか、その技術を感じることもできます。

 

 

 

グラス底に広がっていたのは、小宇宙のような美の世界!

江戸切子の魅力は、ガラス面に施された細工の美しさにあります。丁寧に細やかに職人の手によって描き出された文様は、眺めているだけであっという間に時間が過ぎていきます。でも、切子細工の面白さはこれだけではありません。

 

削ったガラスの中に映し出された“向こう側”は、ガラスだからこその世界。

 

「このグラス、ぜひ上から覗いてみてくださいね」という言葉に誘われ、底を覗けば、側面を眺めているだけでは気づかなかった息を呑むほどの美しさ!

 

まるでそこには、小宇宙が広がっているかのようでした。こんな楽しみ方に出逢えるのも、江戸切子に造詣が深いスタッフが在籍するショールームだからこそ。

 

そして何より、江戸切子は食器。鑑賞価値が高いことも魅力ですが、江戸切子は実際に使ってみれば、さらに大きな魅力に気づけるはず。生活の中にひとつ取り入れれば、心豊かな日々を彩ってくれることでしょう。

 


※2023年7月取材時の情報です。料金や営業時間などが変更になる場合がございます。詳細は必ず店舗にてご確認ください。

※記事中の金額は全て税込みの価格です。

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