insert_emoticon 音楽

歌とピアノの教室ヴィオレッタ(ウタトピアノノキョウシツヴィオレッタ)

place森下駅A6出口から徒歩8分

小さなスミレの教室で、自分の声に出会う

公開日:2026年5月25日

※取材時点の料金、営業時間など変更している可能性があります。最新の情報はお店にお問い合わせください。

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はじまりは「小さなスミレ」から―

森下の住宅街を歩いていると、ふと目に入る小さな看板。
かわいらしいスミレの花が描かれた「歌とピアノの教室ヴィオレッタ」の文字が、そっと訪れる人を迎えてくれます。

 

教室があるのは、なんとビジネスホテルの中!
外からは音楽教室とは気づきにくい、少し隠れ家のような場所です。

 

今回お話を伺ったのは、講師の山口和江さん。
やわらかな笑顔の奥に、イタリアで培った確かな音楽の経験と、

「一人ひとりの声を大切にしたい」という強い想いを感じました。

 

「ヴィオレッタは、イタリア語で“小さなスミレ”という意味なんです」

その名前には、“それぞれが自分の花を咲かせてほしい”という願いが込められています。

 

歌とピアノの教室ヴィオレッタ

 


ホテルの一室が、特別な音楽空間に

実はこの教室、もともとはビジネスホテルの客室だった場所。

コロナ禍で宿泊客が減ったことから、「自分のための音楽空間を作ろう」と思い立ったのが始まりだそうです。

 

部屋の構造はそのままに、床も壁も一度すべて剥がし、防音仕様へ。

さらに、音が自然に集まるよう設計された空間は、まさに“響くための部屋”。

 

「日本の防音室って、音を外に漏らさないことが優先で、響きにくいものが多いんです。でもそれだと、無理に声を出してしまって喉を痛めてしまうこともあって」

 

イタリアの石造りの建物のように、自然に響く環境を再現したこの空間。

入った瞬間、音が“気持ちよく返ってくる”感覚に驚きます。

 

歌とピアノの教室ヴィオレッタ

歌とピアノの教室ヴィオレッタ

▲ホテル前の看板と、レッスン室のピアノの様子

 


オペラとの出会いが、人生を変えた

山口さんが音楽の道を“専門として”志したのは、大学進学の少し前。

音楽に興味はあったものの、「普通の大学に行って軽音をやりたい」と考えていた時期もあったといいます。

そんな中で「音大という選択肢もある」と知り、進路を音楽大学へと切り替えました。

 

転機となったのは、大学でのイタリア研修。

授業の一環として参加した、いわば必須のプログラムだったといいます。

 

「それまでオペラってあまり身近じゃなかったんですけど、実際に触れてみて、初めて“面白いな”って思ったんです」

 

現地での体験をきっかけに、その魅力に惹かれ、オペラの世界へ。

大学卒業後も学びを続ける中で、「本場で学びたい」という思いが強まり、再びイタリアへ渡りました。

 

およそ5年半にわたる滞在の中で、数多くの舞台や音楽に触れてきた山口さん。中でも印象に残っているのは、ミラノの劇場での体験です。

 

「音が鳴っていない瞬間に、会場が一気に静まり返って、みんなが息をのむんです。

“これが音楽なんだ”って思いました」

 

休符が音楽を作る——。

その気づきは、今のレッスンにもつながる、大切な原点となっています。

 

歌とピアノの教室ヴィオレッタ

▲ピアノ伴奏に合わせ、歌のレッスンを体験している様子

 


「高音が出ない」は、間違いだった?

歌(声楽)のレッスンには、大人の方が多く通っています。

しかも、その多くが初心者の方。

きっかけは意外にもシンプルで、『高音が出ないといった悩み』や、『とにかく歌ってみたいという思い』からスタートされる方が多いそうです。

 

「高音は、実は誰でも出るんです。出し方が違うだけで」

そう話す山口さん。

無理に声を張り上げるのではなく、身体の使い方や響きを意識することで、本来の声は自然と出るようになるといいます。

山口さんが教えるのは、イタリアの「ベルカント発声」。

無理に喉を使うのではなく、身体全体で響かせる発声法です。

 

実際に体験した方からは、「こんなに楽に歌っていいんだ」と驚きの声も多いのだとか。

歌うことは、特別な才能が必要なものではなく、誰にでも開かれているもの。

そのことに、ふと気づかせてくれるレッスンです。

 

歌とピアノの教室ヴィオレッタ

▲取材者がピアノレッスンを体験している様子です。(「猫ふんじゃった」レベルですが…)

 


自分の声と出会うということ

最後に、「これから通いたい人へメッセージを」と伺うと、山口さんは穏やかにこう話してくれました。

 

「ご自身の声に出会うお手伝いを、自信を持ってさせていただきます」

 

一人ひとりが持っている声には、その人だけの魅力があります。

誰かと比べるものではなく、自分自身の中にあるもの。

 

歌うことは、うまくなるためだけのものではなく、

自分の声と向き合い、気づくための時間でもあるのかもしれません。

 

誰かになるのではなく、自分を知ること。

その一歩を、この場所はやさしく後押ししてくれます。

 

ホテルの中にひっそりと佇むこの教室。

小さなスミレの看板を頼りに扉を開けた先には、自分の声と出会う、少し特別な時間が待っています。

 

あなたも、自分の声を見つけてみませんか。

 

歌とピアノの教室ヴィオレッタ

▲山口さんと記念撮影。とても楽しい時間でした

 

 


※2026年4月取材時の情報です。料金や営業時間などが変更になる場合がございます。詳細は必ず店舗にてご確認ください。

※記事中の金額は全て税込みの価格です。

 

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