カクテルをもっと気軽に。清澄白河のCafe Bar iRie
公開日:2026年6月29日
※取材時点の料金、営業時間など変更している可能性があります。最新の情報はお店にお問い合わせください。
清澄白河駅からちょっと歩いた先に、美術館やおしゃれなカフェが点在する街並みの中、少し気になるお店があります。
その名も「Cafe Bar iRie(アイリー)」。
昼はカフェ、夜はバーとして営業しながら、季節のフルーツを使ったカクテルやノンアルコールカクテルを提供しているお店です。
今回お話を伺ったのは、店主の藤城さん。
まだ26歳という若さで独立したオーナーバーテンダーです。
マカオで出会った“理想のバー”
実は藤城さん、もともとは愛知県で大手自動車関連企業に勤める会社員でした。
人生が変わったきっかけとなったのは、20歳の頃に訪れたマカオでの出来事です。
友人がホテルへ戻った夜、一人で街を歩いていた藤城さんは、ふらりと入ったバーで
思いがけない体験をします。
「店員さんだと思って話しかけた人が実はお客さんだったんです(笑)」
気づけば初対面の人たちと一緒に飲み、自然と会話が生まれていたそう。
その時に感じた居心地の良さが忘れられず、
「こんな空間を自分もつくりたい」
と思うようになりました。
そこから開業資金を貯め、銀座のバーで修業を積み、独立への道を歩み始めます。

▲マカオで出会った居心地の良いバーが、藤城さんの原点

▲清澄白河の住宅街にたたずむ「Cafe Bar iRie」
店名「Cafe Bar iRie」に込めた“心地よさ”
店名の「iRie」は、レゲエ文化で使われる言葉。
「心地よい」「幸せ」といった意味があります。
店名を考えていた当初はフルーツにちなんだ名前も候補にあったそうですが、最終的には「自分の好きなものを入れよう」と決意。
レゲエ好きの藤城さんらしい名前になりました。
また、お店のロゴにも素敵なエピソードがあります。
ロゴを手掛けたのは、美容師として働く奥様。絵を描くことが好きな奥様にお願いして制作してもらったそうです。
ロゴに描かれている男女のイラストについて尋ねると、
「7割くらいは僕たちです(笑)」
と藤城さん。
完全に本人たちというわけではないものの、ご夫婦をイメージして描かれているそうです。
店内に置かれている手描きのポップも奥様の作品。
ロゴやポップに込められた奥様のアイデアが、お店のやわらかな雰囲気づくりを支えています。そんなご夫婦らしい温かな空気感も、初めて訪れた人が自然とくつろげる理由のひとつなのかもしれません。

▲奥様が手掛けたお店のロゴ。実は藤城さんご夫婦がモデルに
主役はフルーツとノンアルコールカクテル
「うちはコーヒー屋さんではなく、カクテル屋さんなんです」
そう話す藤城さん。
清澄白河といえばコーヒーの街という印象がありますが、Cafe Bar iRieが大切にしているのは季節のフルーツを使った「カクテル」と「ノンアルコールカクテル」。
取材時には紅甘夏や赤肉メロンを使った限定メニューが登場。
どちらも果実の風味を活かしながら、一杯ずつ丁寧につくられています。
また、同じフルーツを使いながら、アルコールカクテルとノンアルコールカクテルの両方を楽しめるのも特徴です。
しかし、その違いは単純にアルコールを加えないだけではありません!
最初にカクテルを考えることもあれば、逆にノンアルコールカクテルから生まれることもあるそうで、それぞれの味わいに合わせてベースから組み立てています。
例えば、紅甘夏を使ったドリンクでは、アルコール入りにはシソを合わせて香りに奥行きを持たせる一方、ノンアルコールカクテルではあえてシソを使わず、果実本来の爽やかさを引き立てる工夫がされています。
そのため、同じフルーツを使っていても、アルコールとノンアルコールでまったく異なる表情を楽しめることも。
お酒が好きな方はもちろん、飲めない方やお子様連れのご家族でも、一緒に季節の味わいを楽しめるのがCafe Bar iRieならではの魅力です。

▲ドリンクをつくりながら取材に応じてくれた藤城さん。気さくな人柄もお店の魅力のひとつ

▲期間限定の「赤肉メロン」のノンアルコールカクテル。季節を感じられます

▲台湾夜市で人気の「さつまいもボール」もご一緒にいかがでしょうか

▲店内のポップも奥様の手書き。温かな雰囲気づくりの一つに
一番人気は“かぼちゃ”
取材中、特に驚いたのが人気メニューの話。
なんと一番人気は「かぼちゃ」のカクテルです。
もともとは銀座で働いていた頃、ハロウィン企画として考案したオリジナルカクテル。
1か月で400杯以上売れるほど人気のメニューだったそうです。
その「かぼちゃ」をCafe Bar iRieでは、アルコールとノンアルコールの両方で楽しむことができます。
ただし、こちらも単純にアルコールを加えないだけではありません。
カクテルではチョコレートラムを合わせた大人向けの一杯。ノンアルコールカクテルはコーヒーとチョコレートを組み合わせ、かぼちゃの優しい甘さを引き立てています。
同じ「かぼちゃ」でも、それぞれ違った魅力を楽しめるのが面白いところ。
銀座時代から磨いてきた藤城さんの発想力が詰まった、ぜひ味わってみたい人気メニューです。

▲「かぼちゃ」のノンアルコールカクテル。かぼちゃのやさしい甘みが楽しめる一杯
一人でも、誰かとでも、ときにはペットと一緒に
店内は明るく開放的。
バーと聞くと、「自分が入っても大丈夫かな」と少し緊張してしまう方もいるかもしれません。
しかしCafe Bar iRieは、そんな方でも気軽に立ち寄れる雰囲気が魅力です。
実際に女性一人のお客様も多く、「夜でも入りやすい」と言われることがあるそうです。
また、ペット同伴が可能なのもうれしいポイント。
近隣には愛犬との散歩を楽しむ方も多く、お散歩の途中に立ち寄るお客様もいらっしゃるそうです。
昼はカフェのように気軽に。
夜は少しだけ特別な時間を。
そんな使い方ができるお店です。

▲藤城さんとの会話も楽しめるカウンター席

▲カップルや友人同士、ご家族はもちろん、愛犬と一緒でもゆったりと過ごせるテーブル席
カクテルをもっと身近な存在に
「カフェでコーヒーを飲むように、ノンアルコールカクテルも楽しんでほしいんです」
最後に藤城さんが話してくれた言葉です。
お酒が飲める人も、飲めない人も。
一人でも、カップルでも、ご家族や友人同士でも。
Cafe Bar iRieが目指しているのは、
『カクテルやノンアルコールカクテルをもっと身近に楽しめる場所』
季節ごとに変わるフルーツを使った一杯は、その時期ならではの味わいとの出会いでもあります。
「今日は少し違うものを飲んでみたいな」
と思った時に立ち寄れる場所。
そんな気分の日は、季節のフルーツが彩る一杯とともに、ゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

▲シェイカーを振る藤城さん。ドリンクづくりに向き合う真剣な表情が印象的でした
<取材を終えて>
今回の取材で特に印象に残ったのは、藤城さんのやさしさでした。
取材中、私たちが質問をすると、話し終わるまでじっくりと耳を傾け、一つひとつ丁寧に答えてくださいました。
その穏やかな受け答えに、自然とこちらも話しやすくなり、気づけば予定していた以上にたくさんのお話を伺っていました。
そんな藤城さんですが、ドリンクをつくる時の表情はまた少し違います。
取材中のやわらかな雰囲気から一転、ドリンクをつくる時の表情は真剣そのもの。一杯一杯に向き合う姿には、思わず見入ってしまいました。
マカオで出会ったバーで感じた居心地の良さ。
その体験をきっかけに始まったお店づくりですが、実際にお話を伺ってみると、その居心地の良さは店内の雰囲気やドリンクだけではなく、藤城さん自身の人柄から生まれているのかもしれないと感じました。
季節ごとに変わるフルーツのカクテルやノンアルコールカクテルはもちろんですが、ぜひ藤城さんがつくる心地よい時間も楽しみに訪れてみてください。
きっと、お気に入りの一杯と出会えるはずです。

▲藤城さんと記念撮影

▲同じ「パイナップル」を使いながらも、それぞれ異なる魅力を持つカクテル(右)とノンアルコールカクテル(左)
※2026年5月取材時の情報です。料金や営業時間などが変更になる場合がございます。詳細は必ず店舗にてご確認ください。
※記事中の金額は全て税込みの価格です。