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KOKUSHO(コクショウ)

place門前仲町駅6出口から徒歩8分

KOKUSHO、その先へ

公開日:2026年8月21日

※取材時点の料金、営業時間など変更している可能性があります。最新の情報はお店にお問い合わせください。

※今回は再取材を実施し、前回掲載後の新たな取り組みや変更点を中心にご紹介します。

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2019年に、ことみせで紹介したイタリア料理店「KOKUSHO」。

あれから約7年。久しぶりに店を訪れると、以前とは少し違う空気が流れていました。

店のスタイルも、メニューも、営業の形も変わっています。

けれど、料理をつくる国生さんの話を聞いていると、長い時間をかけて積み重ねてきたものも、確かにそこにありました。

 

変わったもの。

変わらず残っているもの。

そして、そこに新たに重なっていくもの。

 

約7年ぶりのKOKUSHOを訪ねました。

 


フレンチを目指して、イタリア料理の道へ

「最初はフレンチを希望していたんです」

 

そう話す国生さんが料理人としての道を歩み始めたのは、ホテルでした。

希望していたフレンチではなく、配属されたのはイタリアン。

 

「そこから20年以上続いています」

 

料理人になったばかりの頃は、まず挨拶や掃除から。

「最初は料理なんてさせてもらえないですよ」

そんなところから始まり、少しずつ料理を学んでいきました。

 

その後、イタリアへ3か月間留学。

家庭料理を教わりながら各地を訪れ、現地の料理を味わいました。

 

「ずっと食べていましたね」

 

料理を学びに行ったのだから、食べることも大切な勉強。

そんな国生さんの言葉に、思わず笑ってしまいます。

 

料理人として経験を重ねた国生さんは、2017年、自身の名前を店名にした「KOKUSHO」を深川にオープンしました。

子どもの頃から思い描いていた、自分の店。

その夢が、形になった瞬間でした。

 

KOKUSHO

△住宅街の中に佇むKOKUSHO。初めて訪れる方は、この看板を目印にしてみてください

 

KOKUSHO

△階段前には、かわいい犬がお出迎え。入口にはメニューも置かれているので、「今日は何を食べようかな?」と眺める時間も楽しみのひとつです

 


目指す店の形は、少しずつ変わっていく

オープン当初のKOKUSHOは、現在よりも高級感のある店を目指していたそうです。

しかし、店を続ける中で、少しずつ方向性が変わっていきました。

 

現在は、カジュアルでアットホームなレストラン。

 

ランチでは、パスタコースやおまかせコースのほか、パスタの単品も楽しめます。

モバイルオーダーも取り入れ、より気軽に利用できる店になりました。

 

「ひとりでも、2人でも、家族でも、3世代でも」

さまざまな人に来てもらえる店にしたい。

そんな思いから、KOKUSHOのスタイルは変化してきました。

 

一人でゆっくり食事をする人。

家族で食卓を囲む人。

料理に合わせてワインを楽しむ人。

 

店を訪れる人が変われば、店に求められるものも変わります。

だからこそ、KOKUSHOの形も少しずつ変わってきました。

 

KOKUSHO

△店内の様子。肩ひじ張らずに過ごせる落ち着いた空間で、ゆっくりと食事や会話を楽しめます

 

KOKUSHO

△お一人でも、ご夫婦でも、ご家族でも。国生さんが理想に掲げる“三世代で楽しめるレストラン”が、ここにあります

 


季節の食材を、一皿に

KOKUSHOで味わえる料理には、季節の食材が取り入れられています。

その一つがフリットです。

ホテル時代に学んだ技法や、イタリアでの経験を生かし、注文を受けてから一品ずつ揚げています。

 

「天ぷら屋さんみたいに、一つずつ持っていくんです」

揚げたての料理が、一品ずつ運ばれてくる。

その時期にしか味わえない食材を楽しめるのも魅力です。

 

鹿児島出身の国生さんのもとには、鹿児島から食材が届くこともあります。

毎年1~2月頃に届く桜島大根を楽しみにしているお客様もいるそうです。

季節によって食材が変われば、料理も変わります。

その時々の食材を見て、料理を考える。

メニューが変わっていく一方で、国生さんが食材と向き合う姿勢は、料理人としての長い経験の中で培われてきたものです。

 

料理とワインの組み合わせも、KOKUSHOの楽しみの一つ。

ワインを飲み、その味わいから料理を考えることもあるそうです。

「このワインだったら、こういう料理が合うなって」

 

一皿の料理から、ワインを選ぶ

ワインから、料理を考える。

 

その組み合わせによって、食事の時間はまた違ったものになります。

 

KOKUSHO

△エビのフリット。国生さんが長年培ってきた技術と経験から生まれた、KOKUSHOのおすすめメニューです

 

KOKUSHO

△油はヒマワリ油をベースに使用。季節に応じて配合を調整するこだわりも

 

KOKUSHO

△銅鍋で丁寧に揚げられたフリット。外はカリッと、中はふっくらとした食感に仕上がります

 

KOKUSHO

△揚げたてを一つずつ提供。できたてならではの香りと食感を楽しめます

 


そして、もう一人の存在

KOKUSHOで国生さんとともに店に立つ、大平さん。

国生さんが料理をつくり、大平さんがお客様を迎える。2人がそれぞれの役割を担いながら、店の時間をつくっています。

 

そんな2人が出会ったのは、国生さんが以前働いていた店でした。そこで約2年間、一緒に働いていたそうです。

取材中、国生さんが料理の話をすると、大平さんも自然に会話に加わります。

「この料理はこうで……」と国生さんが話せば、大平さんが自身の経験や考えを添える。

ワインの話になれば、それぞれの好みについて話が広がっていく。

2人のやり取りを聞いていると、KOKUSHOは国生さん一人の料理だけで成り立っているのではなく、2人の経験や関係性も含めて、一つの店の空気がつくられているのだと感じます。

 

料理をつくる国生さん。

お客様を迎える大平さん。

 

それぞれの役割を持ちながら、時には料理の話をし、時にはワインの話をする。

そんな2人の時間もまた、KOKUSHOの魅力の一つなのかもしれません。

 

KOKUSHO

△グラスに丁寧にワインを注ぐ大平さん。料理やその日の気分に合わせた一杯を提案していただけます

 

KOKUSHO

△思わず手を伸ばしたくなる一杯。料理と合わせることで、さらに魅力が広がります

 

KOKUSHO

△ワインはお客様の好みや料理に合わせて提案していただけます。迷った時はぜひ相談してみてください

 


深川で続けてきた時間

KOKUSHOが深川に店を構えて約9年。

 

これまでには、思うようにいかない時期もありました。

オープン当初は集客に苦労したこと。

近隣の飲食店からお客様を紹介してもらったこと。

コロナ禍には、深川の飲食店同士で「深川テイクアウト」というつながりが生まれたこと。

 

「こんなに繋がっているんだと思いました」

 

大変な時期だったからこそ感じた、街とのつながり。

店を続けていく中で、周囲との関係も少しずつ積み重なっていきました。

 

料理も変わる。

店のスタイルも変わる。

人との関わり方も変わる。

 

それでも、そこで過ごしてきた時間がなくなるわけではありません。

新しい形になっても、これまでの経験は次の一歩につながっていきます。

 

KOKUSHO

△シンプルなトマトソース和え 水牛のモッツァレラチーズ添え スパゲッティー。国生さんの料理とワイン、それぞれの魅力を一緒に楽しめるのもKOKUSHOならではです

 

KOKUSHO

△デザートの「とかくティラミス」。食後でも思わず手が伸びる、人気のデザートです

 


その先にあるもの

2019年から約7年。

KOKUSHOは、以前とは少し違う店になっていました。

 

より気軽に利用できるスタイル。

季節の食材を生かした料理。

料理とワインを楽しむ時間。

そして、国生さんと大平さんがつくる現在の店の空気。

 

けれど、変わったことだけが今のKOKUSHOをつくっているわけではありません。

料理人として積み重ねてきた経験。

食材と向き合うこと。

訪れる人に料理を楽しんでもらうこと。

深川で店を続けてきた時間。

 

そうしたものの上に、新しい変化が重なっています。

 

変化は、これまでを消してしまうことではありません。

積み重ねてきたものがあるからこそ、次の形へ進んでいける。

料理も、店も、そこで働く人も、少しずつ変わっていく。

 

その一方で、これまでの時間は、目には見えなくても店の中に残り続けています。

これから先、KOKUSHOがどんな料理をつくり、どんな時間を届けていくのか。

次に訪れる時には、また新しい変化があるかもしれません。

 

それでも、国生さんが話してくれたように、

1人でも、2人でも、家族でも、3世代でも。

それぞれの人が料理を楽しみ、幸せな時間を過ごせるように。

 

これまで積み重ねてきたものを携えながら、KOKUSHOはまた一歩先へ進んでいくのでしょう。

KOKUSHO、その先へ…。

 

KOKUSHO

△国生さん(右)と大平さん(左)。お二人の温かな人柄も、KOKUSHOの魅力のひとつです

 


取材後記

2019年にことみせで紹介したKOKUSHOへ、約7年ぶりに再取材に伺いました。

以前の記事を読み返してから訪れたため、今回は「どんなところが変わったのだろう」と楽しみにしていました。

実際にお話を伺うと、店のスタイルやメニュー、営業の形など、さまざまな変化がありました。

 

以前よりも気軽に利用できる店になったこと。

季節の食材を生かした料理を楽しめること。

料理とワインの組み合わせを楽しめること。

 

一方で、国生さんが料理人として歩んできた時間について話を伺うと、今の料理につながる経験が長い時間をかけて積み重ねられていることを感じました。

 

ホテルでの経験。

イタリアでの留学。

そして、深川でKOKUSHOを続けてきた時間。

 

店の形が変わっても、これまでの経験がなくなるわけではありません。

変化したものの中に、これまで積み重ねてきたものが残っている。

今回の取材を通して、そんなことを感じました。

 

また、国生さんと大平さんがそれぞれの役割を担いながら、2人がいるからこそ生まれる空気でKOKUSHOという空間をつくっていることも、この店の魅力の一つなのだと感じました。

 

次に訪れる時には、どんな料理が並んでいるのか。

どんな変化があるのか。

その変化も楽しみにしながら、これからのKOKUSHOを見ていきたいと思います。

 

KOKUSHO

△最後は3人で記念撮影。ありがとうございました。

 

 


2026年6月取材時の情報です。料金や営業時間などが変更になる場合がございます。詳細は必ず店舗にてご確認ください。

※記事中の金額は全て税込みの価格です。

 

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