コーヒーとのちょうどいい距離
公開日:2016年7月13日
下町・森下からコーヒーのニューウェーブ
「森下に、なかなか美味いコーヒーを飲ませる店があってさ」
なんていう評判を、地元の方から聞ききまして。
やってきました!
北から打ち寄せるコーヒーの新しい波!
「The NorthWave Coffee」さん。
コーヒーで沸いている隣りの街ではなく、あえて森下の高橋のらくろ〜ド商店街にオープンしたのは、2015年6月のこと。
足を踏み入れると、縦に長~いお店。ちょっと珍しいスタイルです。
設えられたベンチ。テーブル席ほど遠くなくカウンター席ほど近すぎず、
「これが僕の得意な距離なんです」と店主の佐藤芳之さん。
この距離感を出せるこの店のつくりに惚れ込み、そして森下という街も気に入り
こちらに出店することを決めたそう。
「甘くないのに、甘いコーヒー」
コーヒーに関しての哲学はコーヒー店の数だけあれど、佐藤さんが旨いと思うのは「甘いコーヒー」なんだそうだ。
甘い?砂糖入れるの?佐藤だけに(^^;)
いえいえ、入れてません。
コーヒー自体に糖分はないけれど、人は甘い香りを「甘味」と錯覚するらしい。
豆本来が持つ香りを最大限まで引き出す焙煎と淹れ方をして
「甘くないのに、甘みを感じる」
これが、佐藤さんにとっての旨いコーヒーなんだそう。
コーヒーとのちょうどいい距離
ちなみに佐藤さんは、こちらが聞けば、とってもわかりやすく説明してくれるのですが、聞かなければ、コーヒーとはあまり関係がない面白い話をいっぱいしてくれる気さくな兄さんです(^^)
ご近所のお店のスタッフさんたちが休憩に来たり、同じ商店街の「いろは煎餅」さんのお煎餅があったり、この街にすっかり馴染んでいる様子。
地元の落ち着いた商店街の中にあり、近所の人がちょっと休憩に来て、マスターに「いつもの」と一言。そして旨いコーヒーで一休み。
店舗はすごくオシャレで、コーヒーも本格的なのに、やってることは、昔からある街の喫茶店。
古いようで新しい、街と人とコーヒーとのさりげなく親しい距離が、美味しいコーヒーをさらに美味しくしているのかもしれません。