ひとをつなぐ場所
公開日:2016年8月26日
下町・亀戸の文化情報発信基地として
「この店を文化情報発信の場にしたいって主人から言われたときは、いったいどういうことなんだろう?って思いました」と、「くらもち珈琲」のマスター・倉持弘さんの奥様。
ここは、写真好きな倉持さんが始めた、ギャラリー兼カフェ。
壁面などの展示スペースを、個人の作品を発表する場として3週間交代で無料で貸しています。ただし2年先まで予約でいっぱいなんだとか。
「写真だけでなく、絵や刺繍、パッチワークなど、趣味で作品を作る人が亀戸にはたくさんいて、思っていた以上にギャラリーを利用したい人が多くて・・・」と、倉持さんにとっては嬉しい悲鳴。出展ジャンルもいろいろです。
自然に人と人がつながる場
「ここは発信だけでなく交流の場にもなっているんですよ。作品を見に来ていただいた方と出展者がつながり、一緒に作品展を企画したりなどの 和 ができています」と、倉持さん。
店舗兼自宅の2階にあるレッスン室で、ピアノ教室とフルート教室があることを知らせる小さな張り紙が発端になり、クラシック音楽の演奏家も集まるようになったそうです。
年末には、常連さんが集まり、いくつもの楽器を持ち込んでのクラシックコンサートをやるようになったとのこと。
下町にだって、いろいろな趣味や特技があって「発表したい!」という熱い思いのある人が多いことを、この店を始めてからとてもよくわかったと倉持さん。
ここに人が集まるのは、もちろんカフェとしての魅力があればこそ。
ギャラリーで作品を見て、コーヒーを飲んで、軽めの食事もできますし・・・
自家焙煎コーヒー豆の挽き売りもしています。
きっと誰もが、おだやかな時間が流れているように感じる倉持さんの店、ちょっと足を延ばして行ってみてはいかがでしょう。