猫が居候する昔ながらの写真屋さん
公開日:2019年1月30日
猫のいるアットホームな写真屋さん
北砂三丁目の稲荷通り商店街。治兵衛稲荷神社(じへいいなりじんじゃ)のほど近く、昭和の時代から長く街の人に愛されてきた写真屋さんがあります。その名もフォトショップダイヤ。
あれ?よく見たら、ちょっと大きな猫が鎮座しているではありませんか!
猫ちゃんの横を通り、そろりそろり店内へ…
店主の鈴木吉昭さんが、パソコン画面に向かい作業中でした。画像処理をしたり、パソコン教室を開催したりと、パソコンをフルに使いこなす鈴木さんです。
鈴木さんがこのお店を始めたのは1980年。テーラー(店名:DIA)を営んでいたお父さんが残した店を、当時、広告カメラマンとして活躍していた鈴木さんが店内を改装して写真店として再スタートさせました。
証明写真をはじめ、七五三や成人式の記念撮影など、人生の節目節目に下町の人たちの姿を写してきた鈴木さん。
素敵なお仕事ですよね。
証明写真は2枚で860円。
USBなど記録メディアを持ってきたお客さんには、データを入れてくれるのが嬉しいです。
アルバムの古い写真をデータ化
最近、多いというのが、昔のアルバムに貼られた写真を、DVDなどデータにしてほしいという依頼だそうです。古い写真が、鈴木さんの手でデータになってよみがえります。
思い出の写真って捨てられなくて、置き場所に困りますよね。そんな時、ぜひ鈴木さんに相談してみてくださいね。
写真屋さんだけどタバコ屋さん
取材時、地元の人が何組か、タバコを買いに訪れていました。
数年前、近所のタバコ屋さんが閉店したのを機に、タバコの取り扱いを始めたのだとか。
時間のある時には、ハンドドリップのコーヒーでおもてなし。
煙草と相性がいいんでしょうね~。
写真撮影やタバコ販売だけでなく、ダイヤでは様々なことが出来ます。
メニューや名刺の作成、超初心者パソコン教室、ゆうパックの取り扱いまで、あるといいながあるお店なのです。
▼鈴木さん手作りのかわいい名刺
プライベートではフィルムカメラで天体写真を撮影することが好きという鈴木さん。美しい星空を求めて各地に出かけるという、アクティブなフォトグラファーでもあります。
ミケちゃんとのホンワカした日々
店内の入口にいたのが看板猫のミケちゃん。
18年前からここに居ついて、お客さんを待っている、文字通りの招き猫です。
毛の色が三色なので三毛(ミケ)と呼んでいるそう。
ミケちゃんに会いに来る地元の人も多いみたい。
毎晩7時に作業用の椅子で就寝し、朝は鈴木さんを起こしに2階まで上がってくるんですって!
フォトショップダイヤは、地元の人たちがふれあい、猫ちゃんとのんびり過ごせる、この街になくてはならない癒しの場所だと感じました。
いつまでもここで、ミケちゃんと一緒にお店を守っていって欲しいです。