舌の肥えた大人が集う、木場の隠れ家居酒屋
公開日:2020年7月21日
木場駅と清澄白河のちょうど中間あたり。川沿いの閑静な住宅街に佇む
定食&居酒屋 木場くぼ
この地で生まれ育ったオーナーの久保大海(ひろみ)さんが自宅1階を改装し「地域の方々の憩いの場となるような場所を作りたい」と、2019年にオープンしたこちら。近隣の人々はもちろん、その味の良さを聞きつけて、わざわざ遠方から訪れる美食家も多いという人気店です。
△気候のいい時期は店頭を開け放してオープンエアな空間に。3密対策も万全です
オープンしてわずか1年で舌の肥えた常連客の胃袋をつかんでいるのは、久保さんのお母様・妙子さんと弟の陽介さんが作り出す創作和食の数々。栄養士と調理師の資格を持つ妙子さんは、長年お料理の先生として活躍し、女性誌に登場したこともあるほどの腕前。料理人歴10年の陽介さんも銀座の有名店で腕を磨いた実力派です。
△左から、陽介さん、大海さん、妙子さん、大海さんの奥様の萌さん。家族で賑やかに切り盛りしています
△店内は木とアイボリーを基調としたリラックス空間
△一階奥には10名様までOKの個室を完備。接待や会食にも◎
△個室には「木場くぼ」と地元のお祭りをモチーフにした絵画が飾られています。リクエストすれば、ブラックライトでの演出もOK!
そして、日本酒をこよなく愛する大海さんが目利きする、多彩な銘柄の日本酒。「獺祭」など定番人気から、都内ではほぼ流通していない希少酒や限定酒も、季節替わりで多くとりそろえています。
△カウンター上には多彩な日本酒ラベルがズラリ。飲み気分が高まります
△常時新しいものを入れているので、いつ訪れても新しい美酒に出会えるのも嬉しい
△その日のおすすめは、手書きの黒板メニューをチェックしてくださいね
よってお料理も、日本酒に合う創作和食が中心。久保さんファミリーのあ・うんの呼吸が感じられるような、日本酒と料理とのペアリングも秀逸です。
出汁で味わう、ヘルシー豚しゃぶ
夜の看板メニューは鰹ベースの出汁でいただく「豚しゃぶしゃぶ」。味の要となるのは、銀座のしゃぶしゃぶの名店で研鑽を積んだ陽介さんと、妙子さんが試行錯誤の末編み出した究極の出汁。上品でコク深い鰹の香りが豚肉の旨みを際立たせます。
選べる豚肉は、肉の旨みがしっかり味わえる「三元豚」(1,700円)、良質な脂が特徴の「岩中豚」(2,200円)、その中間の味わい「神威豚」(2,000円)の3種と、全種類が堪能できる「3種盛り」(2,500円)。各一人前価格、ネギ、水菜付きです。
△たっぷりの野菜を肉で巻いていただく、女性にも人気のヘルシー&おいしい豚しゃぶ。日本酒との相性も抜群です
鮮魚も自慢。懇意にしている築地の仲卸に毎朝仕入れに行くことで、他では手に入らない珍しい魚や、高級魚もリーズナブルに提供しています。
△その日仕入れた旬の鮮魚が楽しめる「鮮魚のお造り」
一品料理も、丁寧な手仕事で作られた美味揃い。「鶏肉ザーサイ白髪ねぎのピリ辛あえ」、インパクト大のネーミングが楽しい「みのむし揚げ」(実はじゃがいもの千切りを衣にした鶏の唐揚げです!)など、ちょっとひねりの効いた酒肴が揃います。
△「鶏肉ザーサイ白髪ねぎのピリ辛あえ」460円。日本酒にも白いご飯にも抜群に合います
お昼の築地定食は必食!
ランチタイムには、毎朝築地の仲卸に出向いて仕入れる鮮魚が、その名もずばり「築地定食」(1,000円)のメインとして登場。
その時期一番おいしい旬の鮮魚は、季節によって鯵だったり鯛だったり色々ですが、ときには銀ダラ科の「あぶらぼうず」やとろける食感の「サメカレイ」など、珍しい深海魚が登場することも。
△本日の「築地定食」のメインはいわしの梅しそ揚げ。脂のり抜群のいわしと、梅の酸味、しその爽やかな香りがベストマッチ
△「築地定食」には、煮魚やお刺身が登場することも
ちなみにどんな魚がその日用意されているかは、築地に行って初めてわかるので、「そこからその魚のおいしさを最大限に引き出せる調理法を考えます」と妙子さん。さすが、この道30年のプロのお言葉!
その他のランチメニューも充実しています。
定番人気「唐揚げ定食」850円
洋食系メニューも秀逸です。「ハンバーグ定食」850円
合わせるご飯は、岩手の契約農家に直接お願いしている「ひとめぼれ」を昼と夜それぞれ土鍋炊き。しゃっきりと立ったお米は、ツヤツヤで甘みがあって、ご飯だけでおいしい!
そして食後にお腹に余裕があれば、洋菓子も得意な妙子さんが手作りするケーキもぜひ。隠れ人気メニューだそうですよ。
テイクアウトも継続中
コロナをきっかけに始めて大好評だったテイクアウトメニュー、今後も継続予定です。
△「テイクアウトで『木場くぼ』を知って、その後店に足を運んでくださる方も多いんですよね。有難いです」と大海さん
そして、店の一角では妙子さん手作りのレザーグッズの販売も。細やかな手作業で作られたアイテムはいずれもプロ並みの完成度の高さ。プロの料理人の技がいきています。
△いずれもアイテムも世界にひとつだけのハンドメイド。携帯ケースやコインケースなど、1,000円程度と格安で販売しています
「友人同士やファミリーが集う地元の憩いの場でありたい、そしてその子どもたちが大人になって『ただいま』と返ってくれるような存在でありたい」。
そんな久保ファミリーの想いが詰まったこちら。自宅のように肩ひじ張らずにくつろげる、温かみ溢れる空気感も大きな魅力です。