老舗の三代目が紡ぎ出す、江戸の粋を今に伝える「東京二八蕎麦」
公開日:2020年10月21日
三代目の大矢修吾さんが毎日丹精込めて打つ香り高いそばをメインに、うどんや昭和のカレーなど、古き良き伝統の味を今に伝える名店
そば処 天狗
△和の趣溢れる店内で、三代目の修吾さんが、国産の厳選そば粉を使い、毎日丹精込めて打つそばが楽しめます
東京都麺類協同組合が立ち上げた「東京二八蕎麦」加盟店でもある同店。正統派”二八そば”が味わえる、貴重なお店でもあるのです。
△フレンドリーで気持ちのいい接客で迎えてくれる大矢さんファミリー。左から、次女の弘子さん、長男の修吾さん、お母様の愛子さん、長女の純子さん
ここで少し「東京二八蕎麦」について説明を。
『江戸生まれ・東京育ちの二八そば。そば粉8:小麦粉2の割合は、香り・のどごしを一層豊かに味わえる黄金比率です。その二八そばを百店百味のつゆで、独自のおいしさに磨きをかけた、都内の生そば専門店が提供するのが「東京二八蕎麦」。日本の伝統和食として、新たな東京の名物として、現在そして未来に受け継いでいきます』※東京二八蕎麦のHP参照
二八そばと一口に言っても、お店によって打ち方や使用するそば粉、つゆの味も多彩。それぞれの個性が際立つわけですが、こちらの大きな特徴は、手打ちならぬ、足踏み打ちのそばを提供している点。手打ちに比べてより大きな力でこねることができる足踏み。なめらかなのどごしとコシが際立つ、存在感のあるそばに仕上がります。
そのおいしさをダイレクトに味わえる「ざるそば」(720円)は、口に含めば、まずそばの香りがふわり。程よい噛み応えとなめらかなのどごしが続きます。そして噛みしめるほどにそばの滋味が広がって…。宗田節と鯖節が香る、熟成つゆと相まって、何とも洗練された味わい。江戸の粋が息づいた正統派の味です。
「ざるそば」以外にも、「もりそば」(570円)、「天ざる」(1,370円)など、多彩なそばが揃うほか、そばにカツ丼やカレー、すき丼などが付くお得な「セットメニュー」(920円~)もおすすめ。昼夜とも提供しています。
そばと同様、足踏みで打つ各種うどんや、丼ものも人気。
こちらは定番人気の「上カツ丼」(1,130円)。
厳選した国産豚を注文を受けてから衣をつけて揚げるから、出来立てのおいしさが楽しめます。サクサクでコク深い衣のおいしさの秘密は、揚げ油にラードを使っているから。だし香るとろとろ玉子と相まって、箸がとまらなくなるおいしさです。
これからの季節は身も心も温まる「鍋焼きうどん」もおすすめ。古き良き空気が流れる趣ある店内で、正統派の二八そばと、丁寧に作られた逸品をぜひ味わってみて。