本格タイ料理×ナチュールワインで新たな美食体験！

公開日：2022年5月17日

タイ料理にはタイ産ビール、できればマナオ（タイのライム）をたっぷり絞って。そんな鉄板の組み合わせもいいけれど、ナチュールワインとのペアリングで、タイ料理の新たな美食体験を提案してくれるお店が門前仲町にあります。2020年にオープンした

タイレストラン Mae Ping（メーピン）

△門前仲町駅から徒歩3分の好立地。テイクアウトも行っています

厨房で腕をふるうのはタイ・アユタヤ出身のピーカオシェフ。故郷とバンコクで料理人として腕を磨き来日、高級タイ料理「セラドン」で10年以上料理長を務めた実力派です。

△「メニューにないものでもリクエストしてくれれば作りますよ」と、この道30年のピーカオシェフ。在日タイ人や、タイ在住経験のある日本人のリピーターが多いのも納得です

メニューを見ると、日本でもポピュラーなイサーン（タイ東北部）料理からバンコクのある中部や南部の料理、そして接客担当ヌンさんの故郷、チェンマイをはじめとする北部の料理まで、タイ全土のご当地の味がラインナップ。

△流ちょうな日本語で接客してくれるヌンさん

△プミポン国王の写真やタイの民芸品が所々に飾られた店内は、ゆったり食事を楽しめる落ち着いた雰囲気です

△10名以上で店舗貸し切り可能。1名3,500円～（飲物別）、メニューはリクエストOK

パクチーやバイガパオ（ホーリーバジル）、バイホラパー（スイートバジル）などのハーブは千葉の契約農家直送のもの、ナムプラーやシーウカーオ（タイのしょう油）などの調味料は、タイ直送のものを使用。肉は「肉の田じま」でタイ料理仕様にカット＆ミンチにしたものと、こだわりぬいた食材を使い、本場の味を提供しています。

△現地と同様の食材を使った本場の味。注文の際に伝えれば、辛さは調整してくれます

本格タイ料理とナチュールワインのペアリング

そんなオーセンティックなタイ料理と楽しみたいのがナチュールワイン。スパイシーなタイ料理には辛口の白かスパークリング？そんな先入観をとりはらってくれる、赤・白・ロゼ・オレンジの15～20種が勢ぞろい。フランスやイタリア産などの定番に加え、ちょっと珍しいスロバキア産のもの、そして品種もメルローやシラーなどの国際品種から、ヴェルメンティーノなど土着品種まで多彩。

△ワインリストは置いておらず、ボトルに価格を記載。グラスワインは550円、カラフェは1,375円。タイを代表する「モンスーンバレー」のワインも

「いずれもソムリエが、タイ料理に合わせてセレクトしたもの。ボトル2,800円から用意しているので、気軽にペアリングを楽しんでみて」とはオーナーの青柳さん。

料理との組み合わせによって幅広いペアリングが楽しめますが、総じてナチュールワインの複雑で滋味深い味わいが、ナンプラーをはじめとする、発酵・熟成した調味料を多用するタイ料理全般と調和します。

例えば日本でもポピュラーな「プーパッポンカリー」1,430円。カニの身を贅沢に使ったカレー風味の玉子炒めですが、ナムプラーとチリペーストを利かせたうま味たっぷりの一品には、ロゼやオレンジワインがおすすめ。

△使用するカニは”プーニム”（ソフトシェルクラブ＝殻のまま食べられる脱皮直後のカニ）なので食べやすい！

こちらも日本人に人気の「ホイトート」（牡蠣入りのタイのお好み焼き）1,045円。牡蠣がたっぷり入っているので、ミネラリーな白はもちろん、ロゼ、オレンジ、そしてチリソースといただくなら、軽めの赤もよさそうです。

△玉子ベースの生地のなかには牡蠣がたっぷり。本場と同様、小ぶりの牡蠣を使っています

北部で愛される3種のソーセージ（豚肉を発酵させたネーム、豚肉の焼きソーセージ・サイウア、豚肉にもち米やハーブを混ぜ込んだサイクロークイサーン）を盛り合わせた「ソーセージ盛り合わせ」（1,100円）もぜひ。ハーブの香りと発酵由来の酸味が食欲そそるクセになる味わいなのですが、この味が少し酸化熟成が進んだナチュールワインとよく合うのです。個人的には酸がしっかりある白や醸しを利かせたオレンジと合わせたい！