旨利きとは、「旨い」を知る・探求する食の達人。そんな「旨利き」に「コレ!」と認める味を教えてもらいました。
柳博之さん(左)と川邊亮祐さん(右)。職人肌の2人の間には、お互いを尊敬し合う空気が流れる。
人に勧め、語りたくなる
魔法がかかった渾身の一皿
イタリアンレストラン【il tram】が深川資料館通りで開店したのは約2年前。当時、シェフの川邊亮祐さんは20代。近所で店を構える【デリカ やまこし】の店主・柳博之さんは、「ずいぶん若いシェフだなぁ」と感じたそう。しかし店に訪れ、料理を口に運んだ時、「腕前も、食材やワインの知識も確か。これはすごい!」と納得。以降、人にも度々勧めているとか。前菜に時折登場する「玉葱のパンナコッタ」をはじめ、食材を変身させ、さらなる価値を生む魔法のような料理に驚き、魅了される人は数知れず。特別な日はもちろん、心揺さぶる魔法の一皿に出会いたいと思った時、その扉を叩いてみてはどうだろう。
コースのメイン「オーストラリア産 仔羊肩肉のロースト カリフラワークミン風味」。季節によって異なるお任せコースは4,200円〜。
付け合わせのパン(フォカッチャ)も川邊さんが毎日焼き上げる。モチモチして香ばしい。
~今回の旨利きさん~
デリカ やまこし
4代目:柳博之さん
90年以上続く肉&惣菜店。厳選された素材で、手作り・でき立てにこだわる。商店街の役員なども務め、地域のイベントには自ら奔走。地域での信頼も厚く、子どもたちにも大人気!