愛猫の撮影を安心して任せられる猫専門の写真館

公開日：2024年5月21日

※取材時点の営業時間、料金から変更している可能性があります。最新の情報はお店にお問い合わせください。

西大島駅A4出口から徒歩14分。閑静な住宅街の中にひっそり佇む一軒家。そこには、猫ちゃんファーストで撮影をしてくれる写真館・フォトスタジオネコピアノがあります。

ブリーダーとして10年以上経験を積んだオーナー・高橋さん。この一軒家では猫専門のフォトスタジオとして運営しつつ、なんとピアノの講師としてもレッスンを行う場として活用されているそうです。なかなか他では見ない珍しい営業形態ですが、このような活動に至るきっかけは一体何だったのでしょうか。それは、高橋さん自身の過去から現在を紐解いていくうちに明らかになっていきました。

猫の気持ちを１番に

フォトスタジオネコピアノ

高橋さんはブリーダー時代に、飼い主と愛猫が一緒に写真を撮る機会が圧倒的に少ないという事実に気づいたそうです。それに、猫はとてもデリケート。ただの外出でさえかなりのストレスを感じると言います。「専門的な知識を持って猫ちゃんとの思い出を残す活動ができたら。」そんな想いがありこのフォトスタジオの構想が思い浮かんできたそうです。

猫にストレスを与えず撮影するためには専門的な知識が不可欠ですが、それらの知識はブリーダー時代にお世話になった獣医さんから学んだとのお話。猫の気持ちを一番に考え、思い出の写真撮影をしてくれるサービス。愛猫家の方からしたらすぐにでも利用したいと思うのではないでしょうか。

しかも、高橋さんは音楽大学に勤務されていたご経歴があるとのこと。そのご経験を活かし、この一軒家の一階部分でピアノ教室を開いているそうです。さらに声楽もやられていたそうで、生徒さんに歌も教えたりしているのだとか。高橋さんの多才ぶりには脱帽です。

もしフォトスタジオをご利用の猫ちゃんが誕生日だった場合、高橋さんがピアノを弾いてお祝いしてくれるかもしれません。ちなみに、ピアノの上での撮影も可能とのこと。猫に最適な環境で様々なシーンの撮影ができるのがフォトスタジオネコピアノの魅力の一つです。

愛猫との外出は日常的に

フォトスタジオネコピアノ

△フォトスタジオネコピアノは路地の先、目印は写真（下）のウッドフェンス

実は、愛猫を外に連れていくこと自体に不安を感じる飼い主の方も多いそうです。ですが、安全対策、感染症対策をしたうえであれば愛猫が日ごろから外に出る練習をする事は良い効果があるそうです。もし引っ越し、旅行や入院などした場合、急な環境の変化で過度なストレスを感じ、ご飯を食べなくなってしまうこともあるそうです。引っ越し、旅行、入院時や災害時などの環境変化に耐えられるように、訓練としての外出は日常的に行うといいかもしれませんね。

一般的なフォトスタジオでの撮影だと照明が明るすぎてストレスを感じてしまう猫もいるそうです。フォトスタジオネコピアノでは、照明を消して撮影することもあります。写真を撮る環境で言えば、かなり撮りづらい環境になってしまいますが、その分カメラ機材に投資したり編集作業を丁寧に行うことで、暗い環境下でも問題なく写真が撮れるようにしているそうです。ましてやフラッシュ撮影のような激しい発光は、てんかん発作のリスクも稀にあるため避けた方がいいとのこと。

猫も大事な家族の一員

フォトスタジオネコピアノ

高橋さんは猫への「虐待」や「放置」といった悲しい事実を耳にして、何か自分でも猫の幸せのために力になれないかという強い気持ちが芽生えたそうです。そういった信念があるからこそ、愛だけではなく、確かな知識を持った上で、猫の気持ちを考えられているんだと納得しました。

フォトスタジオの主な利用者は、愛猫家を中心に、地域の方や、高橋さんがブリーダー時代に出会った友人らも定期的に通ってくださっているそうです。また、高橋さんがブリーダーとして育てた猫の飼い主さんも成長した姿を見せに来てくれることも、その際に撮影を依頼されることもあるそうです。これまで築き上げてこられたご縁もあって様々な方が利用されている印象を受けました。

最後に今後の展望についても伺いました。

今後は「ウェディングプラン」もはじめたいとのこと。新郎新婦の間に猫ちゃんが映っている写真が撮れればと考えているそうです。

フォトスタジオネコピアノ