下町の芸術家が作るドイツ菓子
公開日:2014年8月7日
「見たら絶句しちゃうよ」
取材のアポ取りで連絡した時に言われたんです。
「うちの店を見たら絶句しちゃうよー」
どんなお店なのかしら・・・そう思いながら伺った、砂町銀座にある「モカドール洋菓子店」。
ドイツパンとあります。店内はドイツ風ってこと?
店に入ってまず目に入ったのが、ケーキが並ぶショーケースと数多い焼き菓子たち。
「うわ~、商品がたくさんあるなぁ」なんて思いながら見まわしたら
絵がたくさん!
まるでアートギャラリー。三好さんが描いた絵や、書が壁面いっぱいに・・・
ケーキも含めてアート!
ケーキに乗ってるマジパンのお花とか蝶とかも、アートしちゃってますよね・・・
「いいかい?ドイツの菓子屋はみんなこうなんだよ。細かいものを作る芸術家でもあるんだよ」
うーん、ドイツの菓子店ってよくわからないけど・・そうなんですかぁ(^▽^;)
気取らない下町っぽさがハンパじゃない、店主の三好勇さん。
こちらは絶句というより、小気味よくて面白い(^▽^)
休日はこんなお姿で浅草散策するんですって( *´艸`)納得しちゃいます。
「毎日、描いてるよ」
「撮るならオレより、オレが描いた作品を撮ってよ」
了解です(^▽^;)
それにしても、上手すぎます!!!!!
(絵を眺めてしばし絶句・・)
店の奥には絵筆も。
「ここがアトリエ。夜や休みの日に描いてるよ」とのこと。
洋菓子職人さんですが、このお姿、まさに芸術家です(・o・)
「もうすぐ東京都美術館に作品を出品するから、毎日描いてるんだよ」
と言うその作品がこちら。
「自分の絵と一緒だと笑顔になっちゃうね」と三好さん。
いい笑顔、いただきました(‘◇’)ゞ
ドイツ・ローテンブルクにある、木のおもちゃ工房のウィンドウディスプレイを描いたんだそうです。
三好さん、お気に入りの1枚ということですが、ワタシもこの絵、好きです♡
気になる方、お店に見に行ってみてくださいね(^o^)丿
「ずっと勉強だよ」
もともと、和菓子屋の息子さんだという三好さん。
和菓子から洋菓子作りに変わって40年以上というキャリア。
ドイツの菓子職人さんと知り合ったことで、ドイツのお菓子やケーキ、パンを作るようになったそうです。
「うぬぼれとプライドは違うんだよ。
うぬぼれないで、常に勉強しなくちゃだめだよ」という三好さん。
今でも時々、勉強を兼ねてドイツを中心にヨーロッパへ出かけているんだとか。
「クリスマスシーズンにも、おいで!」
こちらのお店、クリスマスシーズンには、店内にお菓子で作ったクリスマスハウスが並び圧巻なんだそうです。
(ご存じの方も多いですよね)
11月15日のシーズン始まりに向けて、店の奥ではそろそろ作り始めているのがこちら。
可愛いです♪
夏から作り始めて温度管理万全な貯蔵室に置いておくそうです。
こちらは、お客様のケーキの注文で作っている、似顔絵のケーキ飾り。
まだ製作途中だそうですが・・
家族の顔写真を見て、こんな風にケーキに飾る人形を作ってくれるそうです。
もちろん、マジパンなので食べられます。
「うちのケーキの飾りは全部、食べられものしか使わないよ」と三好さん。
そうやって作る、全部食べられるクリスマスハウスが店中にずら~~~~~っと並ぶんですって。
「見たら絶句するよ!来てごらん」
「必ず来ま~す!」
さらなる絶句が楽しみ♪