清澄白河にゆれる赤提灯、初音のやき鳥に感じる温かさ
公開日:2016年7月15日
江戸情緒残る街に灯る赤提灯
深川資料館通りに日が暮れると赤提灯に火が灯る。
初音の営業の合図。
初音は昭和一ケタの時代、屋台としてスタート。
当時は煮込み中心のお店だったが、現在では「やき鳥」の店として深川資料館通りの一角を賑わせている。
従業員は「ママさん」の愛称で親しまれている店主の戸崎良子さんともう一人のみ。
女性2人で切り盛りしているお店。
女性ならではの店づくり
いわゆる「赤提灯」とよばれる店の印象とは異なり、落ち着いた小料理屋を思わせる店内。店内はいつも丁寧に清掃されているのは勿論、カウンターには大きく花が飾られている。
店内の雰囲気同様、出される料理も女性ならではの細やかさが伺える。
あくまでも初音の売りは「やき鳥」
元気な大将が威勢よく出してくれるとは別の良さ。
女性一人のお客様もよくいらっしゃるというママさんの話にも納得。
絶品のやき鳥を支えるサイドメニューも
「月見」でいただくスタイルの「月見つくね」(2本540円)
苦手な人でも食べられる、新鮮さが売りの「レバー」(210円)
数量限定、売り切れ御免「はつもと」「さえずり」「骨付きせせり」(各250円)
などなど・・・
焼きあがる前の香りから喉を鳴らす方も多い「やき鳥」
初音には絶品のやき鳥以外にも、食べておいた方が良いメニューがある。
やき鳥の前後に食べる事で、味をリセットできる「さっぱりキャベツ」
揚げ玉の食感がたまらない「ほうれんそうサラダ」
(各430円)
※写真は「ほうれんそうサラダ」
子供の頃は親に「お肉ばっかりじゃなくて野菜も食べなさい」と叱られたものだが、初音の常連さんは、誰に言われるまでもなく野菜も注文する。
難しいお作法よりも、美味しく食べて欲しい
やき鳥の串を外して食べる人に対して注意されるお店も世の中には存在するが、初音のママさんは「誰も怒ったりしないので自由に美味しく食べて欲しい」と言ってくれます。
過去に他のお客様へご迷惑をかけた事もあり、現在はお子様はお断りという以外に、お店の細かいお作法はない。
お土産も出来るので、自宅で初音の味を楽しむ事も出来る。
江戸情緒あふれる清澄白河の赤提灯ののれん、あなたもくぐってみませんか?
※記事の情報は2016年時点のものです。