革を裁つ人
公開日:2015年3月13日
布×革で誂える
わたしだけのお気に入りを
誂える—
「あつらえる」ってステキな言葉だと思いませんか。
何か、「自分だけの、とっておきのものを創る」という感じがして。
住吉駅からすぐの住宅街にある
レザーバック職人の畠山雅臣さん工房は
まさに“誂えるバッグ”を創ってくれるところ。
趣味で刺している刺繍やパッチワーク
華やかな着物の生地やスカーフ
そういった「お気に入りの布もの」を革のハンドバッグに!
私だけのもの、私だけのハンドバック。
「ハンドバッグのことなら何でもお問い合わせください」と畠山さん。
「“こだわり”を声高に話す前に、
“ちゃんとした品を創ること”を考えますね。
例えば負荷がかかる部分にはあらかじめしっかりと補強するとか」
この道40年以上。
本当の「職人」とはこういう人のこと。
自分の個性だとか、オリジナルだとか、
そういったものを追い求める前に、
真摯に目の前の仕事に打ち込む。
それがいつか、知らぬ間に「個性」となり、「オリジナル」になるんですから。
これぞ職人技!
垣間みれるチャンス、そうはない!!
せっかく工房に上がり込んだので
その「技」の一連を見せていただこうと。
まずは大きな一枚革を裁断するところから。
使い込まれた革ナイフを握って、型紙を当てて一気に。
迷いなく、サーッと。
その手さばきがやはり熟練の年月を感じます。
この手、正に「職人の仕事をする手」ですよね。
次に
折り返し部分など、幾重にも重なる部分を
「革すき機」で厚さを調整。
いいですか、いちっ!
にっ!
さん!!
このように、シュッシュッシュッと
革の厚さを調整していきます。
そしてミシンへ。
たくさんの糸コレクションから
革との相性を見ながら選んで。
もちろん今回は黒ですけど・・・
最初の一針目は手動で革に刺して
それからガッガッガッガッ・・・・・と縫っていきました。
そうしてでき上がった
世界にたったひとつだけのバッグ。
既製品のバッグもいいですが、
自分のこだわりを込めたバッグを手にしたら
きっといつも以上に愛着が湧き、大切にしますよね。
そう考えるとオーダーメイドって
「理にかなったエコ」なんじゃないかな、なんて思いました。
誰のものでもない、いつまでも愛せるバッグ
いかがですか?