お値打ち!豊洲市場で赤シャリの江戸前握りに舌鼓
公開日:2020年10月12日
ハイレベルな飲食店が軒を連ねる豊洲市場水産卸売場棟3階で、天然赤酢を使った伝統の江戸前寿司が楽しめる唯一の店
つきぢ神楽寿司 豊洲市場店
△豊洲市場前駅直結の水産卸売場棟3階の一角
赤シャリを使った伝統の江戸前寿司を提供する高級店として、築地本店はじめ都内に4店舗展開する同店。豊洲市場店では白木のカウンターとテーブル席を配した明るくカジュアルな空間で、本店の味がお手頃価格で堪能できるもの人気の理由です。
△テーブルには透明のパーテーションを、カウンターにはシートを配し、新型コロナウィルス感染防止対策を徹底しています
長年かけて培った業者との確固たる信頼関係で仕入れる旬の天然鮮魚に加え、こだわっているのが天然赤酢を使った昔ながらの赤シャリ。
△赤シャリの独特の色味は、酒粕に含まれる栄養素に由来
酒粕を発酵・熟成させ、完成まで7年ほどもかかり、温度管理も難しいため、現在は使用する寿司店が少ない赤酢。あえて用いるのは「江戸前寿司の伝統を伝え、お客様に感動していただきたいから」と、店長の石原敦司さん。「酸味がまろやかで、酒粕の発酵・熟成由来の芳醇な香りを持つ赤酢を使ったシャリは、天然魚の繊細なおいしさをひき立てながらうまく調和するんです」。
△この道27年の石原さん。ネタとシャリのバランス、お客様の様子やタイミングも考慮し、五感を研ぎ澄ませて握ります
早速一番人気の「おまかせ」(3,300円)を握っていただきました。
△旬の天然魚が楽しめる「おまかせ」。11貫におみそ汁付き
使うお米は、寿司飯としてベストな炊きあがりになるよう山形産のひとめぼれの新米と古米をブレンド。ネタによって握り加減や量を微妙に調整した赤シャリは、口のなかでネタと調和しながらほどけます。「一握り入魂です!」と石原さん。
脂乗り抜群のカマトロに、とろけるウニは北海道産。
看板メニューのひとつである、金目鯛や穴子の「炙り」も。皮をしっかり焼いて香ばしさをまとわせながら、皮と身の間にある旨みを引きだすよう、直火で網焼き。魚の種類によって焼き加減も調整します。炙りはボリビアの岩塩と柑橘系のタレで、繊細なうま味がアップ。
△写真手前より金目鯛と穴子。注文を受けてから、魚によって火加減を調整しながら炙ります
肉厚の北海道産ぼたん海老は、アラカルトでは1貫1,000円なので、この「おまかせ握り」、かなりお得!「3,000円台の『おまかせ』でぼたん海老が載ってる店ってほとんどないんじゃないかな」。
口に含めば、濃厚なうまみと甘みが、赤シャリの優しい酸味と芳醇な香りと融け合います。
続いて赤身に北海道産肉厚の帆立、口のなかではじける大粒のイクラ…。どれも丁寧な手仕事が施された洗練された味わい。ふくよかで優しい余韻は、米酢のシャリに比べて塩と砂糖の量が少なく、香り高くまろやかな酸味の赤シャリならでは。
そのほかにも「鮪ミックス」「炙り6」「ベスト6」(各2,500円)をはじめとする握り盛り合わせ、丼物、一品メニューも豊富です。テイクアウトも行っており、ことみせクーポン利用で半額に!
名店が群雄割拠する豊洲市場内でも、赤シャリの伝統江戸前寿司が楽しめるのはこちらだけ。家族連れでもカップルでも入りやすいカジュアルな雰囲気も魅力です。
※価格は税込みです