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コトリパン(コトリパン)

place清澄白河駅A3出口から徒歩10分

清澄白河で14年、まちと生きる「コトリパン」

公開日:2026年2月14日

※取材時点の料金、営業時間など変更している可能性があります。最新の情報はお店にお問い合わせください。

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澄白河と門前仲町のちょうど間、住宅街の中にぽつんと佇むパン屋があります。開店時間になると、近所の人や仕事途中の人、外国人観光客まで、自然と人が集まってくる。清澄白河とともに、14年にわたりパンを焼き続けてきたのがコトリパンです。

 

 

店を始めたのは14年前ですが、実は、このまちとの関わりは、それよりも少し前から続いています。

 

コトリパン

▲ コトリパン 店主・大川さん

 

原点は「うまくいかなかった経験」

コトリパンの前身となるのは、深川一丁目にあったハード系のパン屋「ブーランジェリー・ラ・グランディール」です。おしゃれで高級感のある店構えでしたが、当時の下町にはまだ馴染まず、わずか2年で閉店してしまったと言います。

 

「そこで働いていたスタッフが、僕とコトリパンを一緒に立ち上げた相方の2人だったんです」閉店を経験したからこそ、次にやるなら“どういう店であるべきか”は明確でした。目指したのは、庶民的で、なるべく安いパン屋です。

当時、この近隣に大きな会社があり、社員数も多かったので考えたのが、150円、200円のパンをいくつか組み合わせ、ワンコインでしっかりお腹いっぱいになれること。調理パンを中心に、薄利多売で成り立つパン屋を構想し、コトリパンは順調に立ち上がっていったそうです。

 

コトリパン

▲店内には焼きたてパンがずらり。開店と同時に、飛ぶように売れていく

 

まちが変わり、店も変わった

ところが、その会社が移転し、地域の状況は変わりました。

 

当初の近隣のサラリーマンがメインのコンセプトは、難しくなりましたが、それでも店をやめる理由にはなりませんでした。それは、自転車でわざわざ買いに来てくれる主婦の方や、少しずつ増えていく常連のお客様がいたからです。そこから、店はゆっくりと形を変えていきます。

 

調理パンがメインだったラインナップに、甘いパンや焼き菓子、ラスクを加えました。

 

コトリパン

▲ ずっしりとした食べ応えで、男性人気の「スペシャル月見バーガー」

 

コトリパン

▲香ばしいソースの香りが食欲をそそる、定番の「焼きそばパン」

 

コトリパン

▲ ほっとする甘さが、疲れを癒してくれる「フレンチトースト」

 

コトリパン

▲ チルドケースには、食後の楽しみにぴったりな焼き菓子などの甘いものも

 

“おすすめ商品”は、あえて作らなかったと言います。「誰が来ても、何か一つは選べる店にしたかったんです」カレーパンを数百個、メロンパンを数百個といった作り方はしません。 一点ごとの数は少なくても、なるべく多くのカテゴリーを揃える。そうすることで、来店する人の幅が自然と広がっていきました。

 

コトリパン

▲ お土産にも人気の「コトリパン」。チョコペンで描かれた、手書きロゴが目印

 

コトリパン

▲ 中身は、間違いない組み合わせのチョコクリームとカスタードクリーム

 

アンパンを選ぶ外国人の方。レーズンブレッドを買うおじいちゃん。食パン目当てのおばあちゃん。白いパンを手に取る若い女性。「顔が浮かぶんですよ。あの人、これ好きだなって」だからこそ、採算が厳しいパンでもやめられないのだと話します。

 

コトリパン

昭和的だと言われることもありますが、だからこそ残したかった風景と熱く語ってくれました。パンを選ぶ時間が、いつか誰かの記憶として残っていくことを、何より大切にしているのです。

 

コトリパン

▲ 店内には、日本のアニメフィギュアが並び、ちょっとした遊び心も

 

コトリパン

▲ご近所さんで大川さんお気に入りの「 Fucasgreen 深川観葉植物店」さんの「ビカクシダ」。実は店内で販売も行っている

 

コトリパン

▲ 趣味の域を完全に超えている、大川さんの工作。日頃の店舗営業で使用済みのペットボトルや牛乳パックなどの資源が材料に…

 

意外とよく驚かれるのが、食パンのスライス対応です。コトリパンでは、朝一番から焼きたての食パンを提供しています。食パンのカットについては、お客さまの要望に応じて対応してくれますが、実はこれも簡単なことではありません。

 

コトリパン

焼きたての食パンはやわらかく、状態を見極めないときれいにスライスすることが難しいためです。

コトリパンでは、独自のやり方でそれを可能にしています。

 

これからは「誘われたら、やってみる」

14年続けてきて、新商品づくりなどは一通りやりきった感覚もあります。これからは、自分から仕掛けるよりも、声をかけられたことに応えていきたいと大川さんは話します。

 

卸やイベント出店、スポーツの試合会場での販売など。これまでなら断っていた話も、チャレンジしてみるつもりです。「変わらないために、変わり続ける―ですね」一つの地域に場所を持ち、まちの人の生活に溶け込むこと。

それこそが、14年続けてきた理由なのだと感じさせられます。清澄白河で、コトリパンは今日もパンを焼いています。誰かの“いつもの一個”を、変わらず用意するために。

 

コトリパン

 


※ 2026年1月取材時の情報です。営業時間などが変更になる場合がございます。詳細は必ず店舗にてご確認ください。

※ 記事中の金額は全て税込みの価格です。

 

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