フレンチのエスプリ香る空間で、肩ひじ張らないビストロ料理を
公開日:2021年3月15日
森下駅徒歩1分の清澄通りに2019年10月にオープンした
ビストロ・シピ
フレンチシックな外観に期待に胸を膨らませて足を踏み入れると、まるでフランスの田舎にあるビストロのような、温かみあふれる空間が広がっています。
アイボリーの壁にセンス良く配されているのは、オーナーシェフの荻原敬二さんとパートナーの三木晶子さんが愛する猫のアート。
店名の“シピ”は、フランスでポピュラーな猫の名前に由来するのだそう。店名のロゴにも猫が潜んでいるの、わかります?
そして天井近くには、お店で出しているフランス・ラングドックのワインの造り手であるドメーヌ「ラルジョル」のフランソワさんからのメッセージが。
△三木さんがラングドックのドメーヌに訪れたのをきっかけに、ラルジョルのフランソワさんが来日した際に足を運んでくれたのだそう
こちらが「ラルジョル」のワイン。太陽光が降り注ぐ南仏のテロワールをそのまま体現したかのような、果実味あふれるいきいきとした味わいです。ぜひお試しを。
△ボトル3,800円(税込)~、グラス580円(税込)~
日常に寄り添うカジュアルフレンチ
フレンチのエスプリただよう居心地のいい空間で楽しめるのは、荻原さんが丁寧な手仕事で紡ぎ出す、優しい味わいのカジュアルフレンチ。
△シャイなお二人「遠目だったらいいかな。笑」とのことで撮影させていただきました。奥のカウンター左が荻原さん、右が三木さん
都内のレストランやホテルで腕を磨いてきた料理人歴一筋26年の荻原さん、「フォアグラやキャビアのような高級食材を使ったフレンチではなく、手頃で新鮮でおいしい食材の持ち味を生かした、毎日でも楽しんでいただける料理をリーズナブルな価格で提供したい」と、シピをオープン。
そんな荻原さんの料理哲学を体現したメニューが、シグニチャーともなっている「ロールキャベツ」です。
△「ロールキャベツ」580円(税込)。日曜限定のランチメニューでも楽しめます
白いソースはベシャメルかと思いきや、野菜のピュレと生クリームを合わせた、リッチでありながら軽やかな味わいのオリジナル。絶妙な柔らかさに火入れしたキャベツと野菜のピュレの甘みが、クリームと融け合いながらジューシーな肉の旨みを包み込みます。
△あふれる肉の旨みと優しい味わいのソースが見事に調和。お好みで自家製トマトソースで味変を
日常メニューを匠の技で洗練された一皿に仕立てた、まさにシピの魅力を詰め込んだ逸品。ワインエキスパートの資格を持つ三木さんがペアリングに選んでくれたのは、先に紹介した「ラルジョル」の白ワイン/グラス580円(税込)。果実味あふれるチャーミングな味わいが、荻原さんの料理を引き立てます。
△「フランスのオーガニックワインを中心に多数揃えています。お料理に合わせて提案させていただくので、気軽にお声かけくださいね」と三木さん
そのほか「葡萄牛のランプステーキ 赤ワインソース」など定番の名物メニューに加え、ぜひチェックしたいのが、旬の食材が主役の手書きの「季節のメニュー」。
△「ブドウ牛のランプステーキ 赤ワインソース」1,880円(税込)。その名の通り、ブドウをまぜた飼料で育てられた柔らかい赤身肉。「色々試食したなかで、一番柔らかく味が良かったので選んだのですが、やはりブドウを食べて育った牛だからか、赤ワインソースとの相性が抜群にいいんです」
△旬の味覚が登場する「季節のメニュー」。その時期もっともおいしい食材の持ち味を最大限に引き出す調理法で提供
取材時は冬メニューでしたが、間もなく春メニューが登場。森下でこだわり野菜を扱う「松沢商店」の旬野菜を使った「バーニャカウダ」など、四季折々の味覚が楽しめます。
そして、良心価格のカジュアルフレンチをよりお得に楽しめるのが日曜日のランチ。ご紹介した「シピのロールキャベツプレート」と「週替わりプレート」各1,000円(税込)がオンリスト。サラダ&スープなど6品仕立てでかなりお得です!
シルクジャスミンを臨む窓際席で優雅な昼下がりぜひ。
テイクアウトも継続中です。素材の味を生かした、優しい味のフレンチ、いつもの食卓を華やかに格上げしてくれますよ。
△現在は「フレンチお惣菜セット」「若どりのトマト煮込み」「大山どりのマスタード焼き」「ぶどう牛のランプステーキ」以外をテイクアウトで用意しています
荻原シェフとパートナーの三木さんの温かい人柄が随所に感じられる、日常に寄り添うフレンチビストロ。身も心も優しく満たされること請け合いです。
※記事の内容は2021年3月1日時点での情報です。最新の情報はお店に直接お問い合わせください。