靴もバッグも革製品に特化した技術で蘇る、東陽町のリペアショップ
公開日:2021年1月21日
東陽町駅から江東区役所へ向かう途中の右手に佇むこちらは、合鍵作りから革製品の修理・クリーニングなど、高度な技術が必要な難しい修理にも対応する「リペアショップQty(キューティ) 東陽町店」。
都内に数か所ある「リペアショップQty」がお客様から預かった、困難な修理が必要な革製品やクリーニングはすべてここ、東陽町店に持ち込まれるとのこと。その理由は、長年の経験と豊かな発想で難しい修理をこなすベテラン技術者、増田さんの存在。
「預かる品物は、どれもその人にとって大切な物。家族の形見の革製品を持ってくる人もいる。話を聞くと、このお客さんのためにやろうという気持ちになる。こちらがお金をいただいているのに『ありがとう』と言われたり、涙を流して喜ばれたり、それがうれしくてね」と増田さん。高い技術と親身な対応が口コミで広がり、わざわざ遠方から訪れる人もいるんだとか。
店奥の工房におじゃまして、いろいろ見せていただきながらお話を伺いました。
バッグの修理とサイズ変更
東陽町店で特に多い依頼というのが、ファスナーや持ち手の交換などバッグの修理。
こちらは、経年劣化で持ち手がひび割れした高級ブランドのバッグ。こうなってしまうと交換するしかないのだそうです。
交換用の持ち手はお客様の要望に合わせ、増田さんが素材を選びデザインを提案して作ります。
「革を長持ちさせるには手入れが必要。人の肌と革製品、どちらも皮膚。顔にクリームを塗って保湿するように、革も普段から手入れをするといいよ」と増田さん。なるほど! 納得です。
これは増田さんおすすめのクリーム。店頭で販売しています。
そして、こちらは横幅を狭くサイズ変更してほしいというお客様のバッグ。サイズ変更は手間のかかる作業なので、素材やデザインにもよりますが工賃は8,000円~。納期は3週間~1か月だそうです。
靴の丸洗い
専用の洗剤と柔らかいブラシを使い革靴の表面をゴシゴシと水洗いします。靴の種類によってブラシを変えての作業。これ、自宅では絶対にマネできません!
発汗が多く、垢で汚れているという靴の内側もしっかり洗っていました。洗浄し、柔軟剤で仕上げた後、じっくり時間をかけて乾燥するので、納期は2~3週間。材質やデザインによって変わりますが料金は3,500円~。ロングブーツや革ジャンも洗ってくれるそうですよ。
革靴のリフォーム
上の写真と下の写真左側が、もともとついていたソール(靴底)で、下の写真右側が新たなソールをつけた靴。
ソールが劣化したので交換の依頼だそうですが、これで完成ではないそうです。なんと、装着したソールを加工し、左と同じ形状にするという、まさに職人技が必要とされる作業が待っているんだとか!
「そんなことまでできちゃうんですね!」 と驚いていると「ロングブーツをショートブーツに変えて、余った革でキーホルダーとかチャームも作るよ」とのこと。すごい!!
外反母趾にも対応
この道具を使って、外反母趾による足の痛みを軽減する靴にするそうです。
ぎゅっと挟んで、履くと足が痛む部分の革を伸ばします。
様々な「困った」に対応する増田さん。お気に入りの革製品、もう使えないと手放す前に、リペアショップQtyにぜひ相談してみてくださいね。
その他、東陽町店では系列の豊洲店同様、ディンプルキーなど特殊なスペアキー作り、靴のソール交換・修理、時計の電池交換・修理、傘の修理なども行っています。
「リペアショップQty スーパービバホーム豊洲店」の情報はこちらをご覧ください>>買い物や食事をする間に仕上がる豊洲のリペアショップ
※本文中の情報は2021年1月時点のものです。