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お茶の秋山園(オチャノアキヤマエン)

place北砂二丁目バス停から徒歩4分

砂町銀座の老舗で、お茶トークに花が咲く!

公開日:2023年8月25日

※取材時点の料金から変更している可能性があります。最新の情報はお店にお問い合わせください。

 

日本にとってお茶は大切な伝統文化のひとつ

お茶の歴史を遡ると、およそ5000年前には中国で茶葉を生産していた記録が残っています。日本に伝わったのは今から約1200年前。平安時代初頭、遣唐使や留学僧によってもたらされたと言われています。鎌倉時代には日本各地でお茶の栽培が広まり、江戸時代に「煎茶」が出回ると庶民にも浸透していきました。

 

「急須で淹れたお茶はフレッシュで香りも豊かです。ぜひ自分で淹れたお茶のおいしさを楽しんでいただきたいですね。それは日本の伝統文化を受け継いでいくためにも大切なこと。急須で淹れたお茶こそが日本茶本来の嗜みですから」と語るのは「お茶の秋山園」の店主・杉本守隆さんです。

 

創業から92年(令和5年現在)の老舗お茶屋さんで、1930年代の中頃に砂町銀座にあった肉や魚、野菜などの販売店が寄り合った「ストア」に出店。程なく現在の場所に移転し、砂町銀座のちょうど真ん中に店を構えています。

 

秋山園で扱うお茶は主に静岡産。他に宮崎、高知のお茶も仕入れているそうです。

静岡茶は全て「合組(ごうぐみ)」と呼ばれる技術で、秋山園独自のブレンドで製品化しています。

「お茶は火の入れ加減や仕上げ方で味の印象が大きく変わるもの。そのため、秋山園では単一の品種、茶葉ではなく、全て合組で複数種類の茶葉を使って“うちの味”を出すように仕上げています。産地は牧之原、掛川、本山が中心になっています」。

 

お茶は農作物なので、年や時期によっても出来が変わってきます。合組の技術は、年間を通して品質を保ちながら安定した味を提供するための役割を担っているといいます。これによって店の個性が打ち出せるわけです。

 

「お茶の世界は奥深くて。その日のコンディションや感覚に影響を受けやすいので、時々迷路に入ってしまうんですよ」と杉本さん。合組をする日は朝1杯の水だけを飲み、まずは茶葉をひとつひとつ試飲。そこからバランスを考えながら味を組み立てていくそう。配合を決めて試飲し、一発で決まる時もあれば何度も配合を変えて繰り返しながら理想の味に近づけていくこともあるそうです。店頭に並んでいるお茶がとても繊細な作業で出来上がったものだと知ると、味わい方も変わってきそうですね。

 

店内では自分で淹れたお茶を楽しむことも

 

「日本茶のことをもっと知って欲しい」という杉本さんの想いが形になったのが、自分で淹れてテイクアウトできる「お茶Bar」。選りすぐりの茶葉を、急須や専用のティーサーバーで実際に淹れて飲むことができます。道具の扱い方やお湯の温度、淹れ方などのノウハウを杉本さんに教えてもらいながら淹れたお茶の香り、味わいは格別。コツを知れば、今まで以上に美味しいお茶ライフが送れそう!

「淹れ方や茶葉の選び方など、お茶に関することならぜひ気軽に聞いてください」と杉本さん。杉本さんとのお茶トークを楽しめば、新たなお茶の魅力を再発見できそうです。

 

オリジナルデザインのパッケージはお土産にも人気

 

店内で一際目を引いていたのが、こちらのパッケージ「茶乃葉 なないろ」。可愛らしいロゴに和を感じさせる包装はフォトジェニック! SNS世代にも人気のこの商品、なんとロゴをデザインしたのは杉本さんご本人なのだとか。

通常は100gで販売されることの多い日本茶ですが、こちらは50gで600円前後とお試しにもちょうど良いサイズ。ちょっとしたお礼やプレゼントにも重宝しそうです。

 

和を意識したパッケージは海外の方達にも大人気。日本旅行のお土産にも、喜ばれそうですね。

 

現在はペットボトルが普及し、思い立ったらどこでも自動販売機でお茶が買える時代。それに慣れている方も多いと思いますが、自宅でお茶を淹れて飲む時間は格別なひととき。

砂町銀座に来たらぜひ秋山園に立ち寄って、杉本さんとのお茶トークに花を咲かせてみてくださいね。

 

 


※2023年7月取材時の情報です。料金や営業時間などが変更になる場合がございます。詳細は必ず店舗にてご確認ください。

※記事中の金額は全て税込みの価格です。

 

 

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