“静かに息づく良いもの”を世に広める雑貨店
公開日:2025年7月30日
※取材時点の営業時間、料金から変更している可能性があります。最新の情報はお店にお問い合わせください。
今回ご紹介するのは、清澄白河駅から徒歩約4分の雑貨店「canna KIYOSUMI」です。2025年4月にオープンしたこちらのお店には、九州のアイテムを中心に、国内外からセレクトされた雑貨が並んでいます。
お店のオープンから携わる阿部さんに、「canna KIYOSUMI」のこだわりや商品の魅力などを教えていただきました。
◆カンナの花のような“埋もれてしまっているいいもの”を広めたい
「canna KIYOSUMI」は、宮崎県宮崎市にある老舗雑貨店「canna」の2号店として、2025年4月にオープンしました。
お店があるのは、洗練された雰囲気の店舗が多い清澄白河エリア。ランチや美術館の帰りに、街歩きがてら立ち寄る方も多いそうです。
お店の名前の由来は、色鮮やかで美しい熱帯の花、カンナです。かつてカンナは、宮崎県の県花を決める際の候補として挙がっていたのですが、結局選ばれなかったそう。そんなカンナのように「魅力的で素敵なモノ・コトを発信していきたい」という思いが店名に込められています。
▲今回お話を伺った阿部さん。以前から雑貨関連のお仕事をされていて、ご自身も雑貨が大好きだそうです
◆九州のみならず国内外からセレクトされたアイテムたち
お店に並ぶアイテムは、主に宮崎店チームがセレクト。清澄店独自のセレクトもあり、チームcannaの琴線に触れるものを、自由にセレクトしているそうです。
宮崎をはじめとした九州のものを中心に、日本国内のみならず海外の雑貨も取り扱っています。
取材時にお店に並んでいた、特徴的な商品をいくつか紹介していただきました。
こちらの器は、大分県日田市で制作される「小鹿田焼(おんたやき)」。300年以上続く伝統的な焼き物で、飛びカンナという技法によって生まれる独特な模様と、一点ものならではの味わいが魅力です。
現在は9軒の窯元でしか作られておらず、都内で取り扱っているお店もあまりないのだとか。「小鹿田焼目当てで来ました」という方も多いそうです。
熊本県の「ヤマチク」は、半世紀以上にわたり一貫して竹の箸だけを作り続けているメーカーです。
繊細にしなる竹の箸ならではの良さはそのままに、現代的でおしゃれなデザインにアップデートされています。大切な方への贈り物にもぴったりです。
こちらは、宮崎県のシンボルキャラクター「みやざき犬」のひぃくん・むぅちゃん・かぁくんのキーホルダー。宮崎県の許可のもと制作している、canna 宮崎と清澄の2店舗でしか買えないオリジナルグッズです。
なんとも言えないゆるい可愛らしさに惹かれ、思わず手にとってしまうお客さんも多いアイテムです。
インドで作られたバッグも人気で、タオルのデッドストックやパラシュート生地を再利用したものなど、アップサイクルを意識したアイテムも豊富です。
発注したものに対して現地の職人さんがそれぞれの感性で作るので、一つ一つサイズや色味などが少しずつ違っています。そういったバラつきを、むしろ“味”として大切にしているメーカーさんから買い付けている商品だそうです。
こちらの小ぶりな一輪挿しは、フランスで活躍されている日本人作家『Asamï Nishimura』 さんの作品。
お店では、木場公園で摘んできた野草をディスプレイしています。
何気なく歩いている道や公園の草花を摘んで挿すだけでも映えるので、日々の生活をより楽しくしてくれます。
そのほか、キッチンスポンジなどの生活雑貨も置かれています。「普段使いできるものから、日々の生活を豊かにしてくれるアイテムまで取り揃えています」と阿部さん。
◆8月にはギャラリーがオープン!
2025年8月には、お店の2階にギャラリー「MUSUBI 結び」がオープン予定。
作家さんの作品を展示・販売するほか、金継ぎや苔玉作りといったワークショップを開催する計画があるそうです。
これからもますます素敵な、注目を集めるお店になっていきそうですね。
雑貨屋さん巡りが好きな方、大切な人へのプレゼントを探している方、ぜひ「canna KIYOSUMI」に足を運んでみてくださいね。
※2025年6月取材時の情報です。料金や営業時間などが変更になる場合がございます。詳細は必ず店舗にてご確認ください。
※記事中の金額は全て税込みの価格です。