レトロとアートが交差する、癒しと発見の空間
公開日:2025年1月12日
※取材時点の料金、営業時間など変更している可能性があります。最新の情報はお店にお問い合わせください。
竹の魅力と、地域に根ざしたアートの力を融合させた、ちょっと不思議でとびきり温かい空間が2025年4月、東砂に誕生しました。その名も「THE RAINBOW BAMBOO Art gallery(ザ レインボー バンブー アート ギャラリー)」。
かつての印刷工場をリノベーション。アートと人、そして世代を超えた交流を大切にしたいという想いのもとに作られたこのギャラリーは、訪れる人の感性を優しく刺激してくれます。
はじまりは、一本の竹から
きっかけは店主・虹林竹男さん(ビジネスネーム)が、流しそうめん用に竹を加工したこと。その軽さ、丈夫さ、扱いやすさに心を奪われたと言います。
同時に「放置竹林」という社会問題も知り、竹を活かしたものづくりやアート表現で何かできないかと考えるように。そこから2024年にブランド「THE RAINBOW BAMBOO Art gallery」を立ち上げ、2025年のこの4月から実店舗をオープンすることとなりました。
「いつか“世界の虹林”と呼ばれたいですね」と笑顔で語る竹男さんの情熱が、この場所に詰まっています。
つくり手と出会える、小さな美術館
「THE RAINBOW BAMBOO Art gallery」は、ただ作品を展示・販売するだけではありません。作家自身が日替わりで店番を務めるスタイルを採用し、自然とお客様との会話が生まれる仕組みに。
「これって、どうやって作ったんですか?」
「この色の重ね方、好きだなあ」
そんなやり取りが、作品の裏にある物語を知るきっかけになります。
内装は、昭和レトロな雰囲気を残しながら、DIYで丁寧に整えられています。まるで秘密基地で遊んでいるような、どこか懐かしくて居心地のよい空間です。
思わず手に取りたくなる、唯一無二の一点ものも!
ギャラリーには、虹林さんが手がけるスニーカーペイントをはじめ、個性豊かな竹クリエイターたちのアート作品、アクセサリー、小物、雑貨などが並びます。
どれも「ここでしか出会えない」ものばかり。自分へのご褒美や、誰かへの贈り物にもぴったりです。
さらに、ギャラリー内にはちょっとした遊び心も。昔懐かしい“射的コーナー”では、大人も子どもも夢中になって楽しんでいます。世代を問わず「つい笑顔になる」空間は、なかなか他では味わえません。
アートの合間に、ホッと一息「レトロ Café TAKIBI」
ギャラリー併設のカフェスペース「レトロ Café TAKIBI」では、作家さんが日替わりで接客やコーヒーの提供を担当。作品と同じくらい丁寧に淹れられたコーヒーは、香り高くやさしい味わい。人気の「コーヒーセット(500円)」は、アート鑑賞の合間のひと休みにぴったりです。
誰かの手仕事に囲まれて、ちょっとだけ日常を忘れる―そんな時間が、ここにはあります。
子どもから大人まで、誰でも楽しめる場所へ
「THE RAINBOW BAMBOO Art gallery」には、地元の家族連れ、アート好きな若者、ご近所の方、さらには観光客の外国人まで、幅広いお客様が訪れます。
「たまたま通りかかったら楽しくて」「また来ちゃいました」そんなリピーターも少なくありません。
将来的には、子どもたち向けの体験コーナーも構想中。広がる可能性は無限大です。
▲印刷工場のリノベーションという環境を生かし、残された印刷機械はうまくインテリア的に活用されています
アートのチカラで地域に彩りを
今後は、作家さん同士や地域とのつながりを深めながら、アートを通じた街づくりにも取り組んでいくとのこと。地元企業とのコラボや、子どもたちが参加できるワークショップなど、さまざまな展開が期待されます。
「THE RAINBOW BAMBOO Art gallery」で出会うのは、作品や人だけではありません。思いがけない会話、懐かしい記憶、そして小さな発見。それらが少しずつ重なって、この街の“彩り”になっていくのかもしれません。
あなたもぜひ、竹とアートと人の交差点「THE RAINBOW BAMBOO Art gallery」に立ち寄ってみてください。日常のすぐそばにある、ちょっと特別な時間が待っています。
※2025年4月取材時の情報です。料金や営業時間などが変更になる場合がございます。詳細は必ず店舗にてご確認ください。
※記事中の金額は全て税込みの価格です。