平日は働く場所、週末は街に開く場所
公開日:2026年7月16日
※取材時点の料金、営業時間など変更している可能性があります。最新の情報はお店にお問い合わせください。
清澄白河に誕生した「Today’s Cafe」の新しい挑戦
清澄白河の街を歩いていると、ガラス越しに開放的な空間が目に留まります。
2026年4月にオープンした「Today’s Cafe」。
店名からはカフェを思い浮かべますが、平日は会員制のコワーキングラウンジ・シェアオフィスとして運営され、土・日曜、祝日にはカフェや物販、イベントなどに利用できる場として展開されています。
曜日によって役割を変えながら、人と人、人と街をつなぐ新しい拠点を目指す「Today’s Cafe」。
今回は運営を行う清水さんに、誕生の背景や空間づくりのこだわり、これからの展望について伺いました。
リノベーション会社がつくった、新しい拠点

△自社で設計・施工した、カウンターや照明が印象的な内装
「Today’s Cafe」を運営するのは、中古マンションのワンストップリノベーションや設計・施工を手がける会社です。
これまではオンラインやSNSを中心に事業を展開してきましたが、
「地域との接点をもっと増やしたい」
という思いから、地域の人々と直接つながることができる場を作ろうと開業しました。
候補地として検討したのは、蔵前や清澄白河エリア。
「古い文化がありながら、新しい価値も生まれている街。その雰囲気が、自分たちのリノベーション事業とも重なると感じました」
単なるオフィスではなく、人が集まり、街とゆるやかにつながる場所をつくりたい。
そんな思いから「Today’s Cafe」はスタートしました。
利用者目線から生まれた、居心地のよい空間

△美しいアーチ型のデザインが印象的です
実は清水さんたち自身も、以前はシェアオフィスを利用する側でした。
「こんな場所だったら働きやすい」
そんな利用者目線を大切にしながら空間づくりを進めたそうです。
店内でまず目を引くのは、アーチ状の壁や存在感のあるカウンター。
本業がリノベーション会社という強みを生かし、内装のデザインから施工まで、すべて自社で手がけています。
一見デザイン性の高い空間について、「特別なデザインを目指したわけではありません。コーヒーがおいしそうに見える色使いを意識しました」と語る清水さん。
そう謙遜されますが、空間には細やかな工夫が随所に見られます。
落ち着いた色合いや自然な素材感によって、仕事に集中しながらも、カフェのようにリラックスして過ごせる雰囲気が広がっています。

△落ち着いた灯りが、仕事の合間にもほっとできる空間を演出しています

△日中は自然光が差し込み、夜はやさしい灯りが空間を包む。時間帯によって異なる表情を見せてくれます
仕事に集中できる環境が整う

△フリーアドレス席には電源も完備
現在は、会員制のコワーキングラウンジ・シェアオフィスとして運営されています。
フリーアドレス席は、カウンター5席とテーブル7卓。
さらに、シェアオフィスプランで利用できる個室ブースが5室と、オンライン会議専用ブースも備えています。
Wi-Fiや複合機、郵便受け取りなど、ビジネスに必要な設備も充実しており、個人事業主から法人まで幅広い利用者の快適なワークライフをサポートしてくれます。
また、利用者同士が心地よく過ごせる環境づくりにも配慮しています。
「交流は生まれてほしい。でも騒がしくなりすぎてはいけない」
数多くのコワーキングスペースを利用してきた経験があるからこそ、その絶妙な距離感を大切にしているそうです。
開放感がありながらも、仕事に集中できる環境。
その適度な距離感が、この場所の魅力なのかもしれません。


△複合機も利用できます
「Today’s Cafe」という名前に込めた思い

△ガラス越しにコワーキングラウンジを見渡せる、開放感のある空間
では、なぜ「Cafe」という名前なのでしょうか。
その答えは、この場所が目指している週末の使い方にありました。
平日はコワーキングラウンジ・シェアオフィスとして営業し、土・日曜、祝日にはカフェや物販、イベントなどで利用できるスペースとして運営されています。
出店者はコーヒーやスイーツ、お菓子の販売をはじめ、物販やポップアップショップなどさまざま。過去には古着販売のイベントも開催されました。
公式サイトでも「日替わりのシェアカフェ」として紹介されており、曜日や日付ごとに異なるブランドやショップが利用できる仕組みです。
店名である「Today’s Cafe」には、「今日のお店(出店者)さんですよ」という意味が込められています。
運営側が毎日同じお店を開くのではなく、その日ごとに異なる出店者が主役となる場所。
「出店者にはテストマーケティングの場として活用いただき、地域の方には、その日ならではのお店との出会いを楽しんでもらいたい」
そんな思いが、この名前には込められています。
今後、さまざまな出店者との出会いが生まれる場になることが期待されます。

△清潔感のあるキッチンも利用できます
リピーターに愛される、地域の憩いの場にしたい

△代表の清水さん
現在の利用者は個人と法人が半々ほど。
契約を更新する会員の方も多く、これまでのところ解約はほとんど出ていないそうです。
一方で、清水さんは「まずはもっと多くの方に知っていただくことが課題です」と話します。
働く人、地域の人、週末にふらりと立ち寄りたい人、そして新しい挑戦をしたい出店者。
さまざまな人が行き交うことで、この場所ならではの風景が少しずつ育っていくことでしょう。
清澄白河の街に寄り添いながら、人と人、人と街をゆるやかにつなぐ「Today’s Cafe」。
これからどのような出会いや交流が育まれていくのか、その歩みが楽しみです。

<取材を終えて>
今回の取材で印象的だったのは、「一つの空間に複数の役割を持たせる」という考え方でした。
コワーキングスペースやシェアオフィスは数多くありますが、平日の働く場所と週末の新たな挑戦の場を同じ空間で実現しようとしている取り組みは、とても新鮮に感じました。
取材時点では、週末のカフェ事業はまだこれから発展していく段階とのこと。
しかし、だからこそ今後どのような出店者が集まり、どのような場所へ育っていくのか楽しみでもあります。
数年後に訪れた時、また違った表情を見せてくれるかもしれません。
そんな想像が膨らむ取材となりました。


※2026年6月取材時の情報です。料金や営業時間などが変更になる場合がございます。
詳細は必ず店舗にてご確認ください。
※記事中の金額は全て税込みの価格です。