塩うどん、あぁ塩うどん、塩うどん
公開日:2015年4月29日
「フォアグラだぁ〜?」
「キャビアだぁ〜!?」
「そんなモンいらん!!塩うどんを食わせろ!!」
和菓子とそば・うどんのお店、「梅むら」さんの「塩うどん」で育ったスナギンっ子なら、きっとこう言うはずです。
(※スナギン付近で、フォアグラとキャビアが好きな方、もしくは出しているお店がいたらすみません。単なるたとえ話です)
こちらが、その「塩うどん」の中の1番人気。もちが入ったバージョン「もちうどん」(540円)
塩味のスープのうどんってどんな味?かと思いきや
ホントに塩味でアッサリしているんですが、出汁のまろやかな味と合わさって
まあるい、落ち着く味なんです。
これを食べに行ったあなたが、
モチが想像以上にでかいことに、ちょっとびっくりするであろう。と予言しておきます。
あと、コシのあるうどんを想像していたあなたは、
うどんのやわらかさに、自分のコシをぬかすであろうことも付け加えておきます。
(出汁との相性を考えて、あえてやわらかいうどんを仕入れています。そしてそれが美味しいのです!マジで!!)
とにかく、この地域に住んでる人は
熱を出したら→塩うどん
お酒を飲みすぎた翌日には→塩うどん。
里帰りしてきた娘さんが、久々に食べたくなって→塩うどん。
失恋で何ものどを通らなければ→塩うどん
買って帰って家でも→塩うどん
育ってきた年月とともにあるうどんなんです。
そして、ほかにはない味だから余計に食べたくなるという・・・
よそに引っ越し、普通のうどん屋さんに入って、「え?塩うどんないの?」とショックを受ける人もいるとかいないとか・・・
その味を引き継ぐ男がここに!
1950年に和菓子屋さんとして暖簾を掲げ、初代が考案し、愛されてきた塩うどん。
2代目の大窪俊一さんが守り、そして、今はその息子さん諭さんが引き継ごうとしてくれています。
(左から 諭さん、俊一さんと奥さまの久美子さんです)
「子どもの頃から、友だちに「お前のとこのうどん美味しいね」って言われてて、
自分にとっては、当たり前にある味だったから「そうなの?」って感じだった」
と、諭さん。
今は、俊一さんに仕入れから、出汁の取り方から、すべてを学び取り、この味を大事に引き継ごうとしています。
頼もしいです!これからも塩うどん食べれます!ひと安心ですね!
あぁ、こうして書いている間に、また食べたくなってきた。
塩うどん、あぁ・・塩うどん、塩うどん。