気ままに木材買付の巻〜!
公開日:2014年9月13日
木場にある、気まますぎる工房
な、なんですか?ここは?
一瞬、自分の目を疑いました!!
そこらじゅう、木、木、木なんです。
ここは、木場にある「田中商店木まゝ奈工房」というお店、ご覧の通り?木材加工の工房なんです。
この方は店長で職人さんの田中季彦(としひこ)さん。
木の買付に連れていってもらっちゃった!
毎週木曜日は、新木場にある東京木材市場㈱の定例市があるそうで、
田中さんはほぼ毎週、木の買付に行っているそうです。
こんなにあるのに、まだ買うの?(;゚Д゚)
「いい木があると欲しくなるんだよね〜。」
そ、そうですか・・・。
「奥さんに、死ぬまでには(木を)使い切ってね!!って言われてるよ〜。」
そ、そうなんですね・・・(^^;)
とは言え、木材市場って興味があります!!田中さんにお願いして
一緒に連れて行ってもらいました!
いざ!しゅっぱーつ!!
「悪い木ってのはないんだよ」
さて、到着しました。東京木材市場㈱です!!
大正8年より続いている
深川木場の中心的存在として長年、木材業界に大きな貢献をされてきた原木市売市場の会社さんです。
(※通常、買方組合の方しか入れない市場です。東京木材市場㈱の市川社長、皆様、貴重な体験させて頂き、ありがとうございました!)
さて、時間になり、鐘の音とともにせりが始まります。
独特の節回しで、売り出し中の木の値段が読み上げられる中
真剣なまなざしで木を見定めています。
ものすごい量の、いろんな木がありますが・・
田中さん、いい木の見分け方ってあるんですか?
「いい木とか、悪い木ってのはないんだよ。作りたいものによって、合う木と合わない木があるだけ。」
なるほど〜。
風雨に耐え、歳月と大地に育てられた木は、1本1本違う表情をもっているし、
種類によって特徴が違う。
それぞれの個性、なんですね。
心優しい気ままな職人
買方組合の皆さん曰く、
「長い付き合いだけど、田中さんが怒ったのを見たことがない」
それほど穏やかな田中さんなんです。
工房には、田中さんが作った木のぬくもりを感じる品が、
無造作に置いてあります。(お値段は聞いてみてね。)
モダンな箸置きとか・・・
銀杏の木のまな板(すっごく軽くて、包丁のおさまりがいいです!)
いろんな大きさのドアストッパー
工房では、自分で作りたい方に、最適な木の選定から、作り方までアドバイスもしてくれるそう。
DIYが特に好きなわけでもない私ですが、
今日、こうして田中さんの人柄に触れただけで
あくせくしている自分をすこし見つめなおすことができたような気がしました。