中国の「おふくろの味」
公開日:2015年3月25日
※このお店は2019年9月に江東区永代から現住所へ移転しました。本文中の情報は移転前のものです。
家族の笑顔が咲くとき
「中国人にとって、餃子は特別なもの!
お正月をはじめ、お祝いの時に、
そして餞別の時にも振る舞われる大切な料理」——
餃子がいかに意味のある料理かを一生懸命教えてくれる
【深川永福餃子】のオーナー・小川克実さん。
中国で生まれ育ち、
2001年に日本にやって来て、帰化した小川さんにとって
餃子はまさに「故郷の味・おふくろの味」。
そんな中国のソウルフードって
どんなものだろう。
なんだか私たちの知っている「餃子」とも様子が違うみたい・・・
「日本では焼餃子が主流だけど、
中国でいつも食べられているのは水餃子。もう主食感覚で食べるんですよ」
「野菜がたくさん食べられてヘルシーでしょ。
うちの餃子はニンニクを入れてないし、食べやすいと思いますよ」
「そうそう、キュウリの餃子とか、ピーマンの餃子とか
本場なら200種類くらいあるんじゃないかな」
「粉から皮を作ってね。
モチモチしてて、小さい子からお年寄りまで食べられる」
「その水餃子の魅力を
もっと日本の人に知ってもらいたいんですよ」
生地を小さなお団子にして、丸めて小分けに。
伸ばしたら
餡を詰めて。
キュッ!
「中国の昔のお金の形なんだよ。
ひとつひとつ気持ちを込めてつくるんですよね」
熱湯で数分
茹でたらできあがり!
「お醤油とかつけずに、まずは食べてみて!」
と言われたものだから、パクッといただいたら・・・
!!!!
素材の旨味がジュワ〜っと舌の上に広がって・・・
お醤油?そんなものつけたらもったえない!
これだけで十分。
「中国では、一人で10個や20個ペロッと食べちゃいます」
私も何個も食べたい!
これだけで立派な料理!
口に広がるおいしさを堪能しながら、
ふと、
テラスに向かった丸い大きなテーブルで
子どもも大人も、おじいちゃんもおばあちゃんも集まって
ワイワイ笑顔で話している中国人家族の和やかな情景が目に浮かんでしまいました。
料理長もスタッフも中国人
この道30年の料理長が作る中華は
当然のことながら、“本格的”なおいしさ。
なかには、小川さんがやってみたい料理もあったり。
《ジェネラル トー チキン》は
かつてアメリカに渡った中国人が
チャイナタウンでアレンジして生まれた料理だとか。
「NYに住んでいた友だちが
『おいしいから作って!』と教えてくれてね」と小川さん。
これ、ビールに合うおいしさなんだな。
広々とした店内には、
半個室的に使える空間も。
感動モノの水餃子をはじめ、
本格中華に、ニューウェーブチャイニーズも。
今宵は舌で中国旅行に行きましょう!
※本文中の情報は2015年3月時点のものです