日本初! 車いすユーザーが快適に通えるトレーニングジム
公開日:2021年1月29日
車いすバスケやサッカー、テニスなど、車いすスポーツへの関心が高まる中、車いすユーザーが気軽に快適に利用できるトレーニングジムが、首都高速・木場ランプ近くにあるのをご存じでしょうか?
「健康維持に欠かせない基礎体力の向上を車いすユーザーにも!」
をコンセプトに、2019年、江東区木場にオープンした「i-Self Workout for wheelchair (アイセルフワークアウト フォーウィルチェアー)」。
車いすを使用している人でも、安心して気持ちよく運動できる機会と環境を提供する、
車いすユーザー対応セルフ型トレーニングジムです。
「とかく車いすを使っている人は、『もう運動なんかできない』『無理』とあきらめてしまいがち。けれど、どんな障がいをもっている人も、日常的に体を動かすことによって基礎体力を向上させることができるんです」と、ジムを運営する会社の代表で、ご自身も車いすユーザーの伊佐拓哲(いさ たくのり)さん。
移動しやすい広々とした空間に置かれた、車いすに乗ったままトレーニングできるフィットネスマシンは、どれも日本初上陸。現在、新型コロナウイルス感染予防のため、各マシンの間に仕切りを設けています。
「全てのマシンは左右が独立した作りになっており、体の機能に左右差があっても状態に合わせて負荷を調整することが可能です。ハンドル部分の高さも自由に変えられ、身長に合わせて使用することができます。また、車いすユーザーが一番不安な落車がしないように固定することができるため、安全に、より効果的にトレーニングができます。
日頃の運動不足を解消しながらメタボリックシンドロームの改善につなげたり、筋力や体力を向上、体幹を強化させたりと、様々な効果が期待できるんですよ」と、伊佐さん。
RX-Anterior(アンテリアー)という筋トレマシンでは、肩甲骨を寄せたり開いたりの動きで、主に背面の筋肉を鍛えます。
RX-Posterior(ポステリアー)は、負荷をかけて腕を前後・上下に動かし、大胸筋や腹筋など、主に体の前側の筋肉を鍛える筋トレマシン。
RX-Superior(スーペリアー)は、負荷をかけて、下から引き上げるように腕を上下。主に肩周りを鍛える筋トレとストレッチができるマシン。
連続して腕を上下運動し、有酸素運動とストレッチができる、Shoulder Erg.(ショルダーエルゴメーター)。
前後に腕・上半身を動かす、Fly Erg.(フライエルゴメーター)は、有酸素運動マシン。
「有酸素運動を20分以上続けると脂肪が燃焼されます。柔軟体操感覚で使え、肩や胸周りの可動域が広がる効果もあります」と伊佐さん。
どなたでも利用できます
「車いすユーザーでも使えるマシンということは、もちろん立って使うことができるのでどなたでも利用することが可能です。シニア世代の転倒防止のための運動にも効果的です。また、やせたい方、姿勢をきれいにしたい方にもおすすめです」と、理学療法士の西山千里トレーナー。
△自力での歩行が困難な人でも安全に、立った姿勢を保ちながら歩行と同じ動きができる「スタンディングフレーム」
足を乗せるだけで、血流が良くなり、車いすユーザーの足のむくみが解消する「パワープレート(高速振動トレーニングマシン)」もありました。
車いすユーザーだけでなく、「激しい運動は苦手だけれど、運動不足を解消したい」「いくつになっても自分の足で歩けるよう、足腰を強化したい」「代謝をアップして太りずらい体になりたい」というシニア世代も気軽に通えるこちらのジム。
利用料は
オールタイム会員 : 月額11,000円
平日限定会員 : 月額7,480円
土・日・祝日会員 : 月額8,580円
ビジター : 1回2,200円
入会金 : 5,500円
別料金ではありますが、希望すればパーソナルトレーナーをつけることもできるそうです。(同伴も可能)
無料で見学・体験もできますが、コロナ禍で利用人数を制限しているので、希望される方は事前に連絡を。
ことみせくーぽんを掲示すると、無料体験当日の入会で入会金無料(通常5,500円)、またはビジター利用料が初回のみ550円になります。
ちなみに、伊佐さんは、2007年に日本初の再歩行を目指す脊髄損傷者専門トレーニングジムを同フロアーに創設しています。
※本文中の情報は2021年1月時点のもので、金額はすべて税込みです。