「家族に食べさせたいママの手作り」がコンセプトの家庭的郷土料理店
公開日:2021年2月18日
テレワークなど自宅で過ごす時間が増えて、毎回、食事の用意が大変。誰か、おいしいものを作ってくれないかなぁ。しかも、栄養のバランスが良くお値段が手ごろで家庭的な料理がいいなぁ。なんて思う方、多いのではないでしょうか。もしもあなたが亀戸周辺に住んでいるのなら、この店、おすすめですよ!
店主は、沖縄・宮古島出身の「ママ」こと、松尾さん。
コロナ禍の現在、店内での飲食はランチタイムのみですが、「家族に食べさせたい」をコンセプトに作るテイクアウト用のお弁当が好評です。
朝はおにぎり、昼は店内で食事、夜はお弁当と、この店をわが家のダイニングのように利用する在宅ワーカーの常連さんがいるほど、ラッキーの料理はおいしくてリーズナブル。
沖縄のソウルフード、ランチョンミートを使った「ポークたまご弁当」(500円)や、赤ワインで2日間煮込んだ牛肉をデミグラスソースで仕上げた「牛肉のワイン煮弁当」(700円)など、趣向を凝らしたラインナップが揃います。
こちらは、定番の「ゴーヤーチャンプルー弁当」(500円)。
ビタミンCや鉄分が豊富で抗酸化作用のあるゴーヤに、島豆腐、玉子、ポークを加えた、ヘルシーなゴーヤーチャンプルーがメインのお弁当。できるだけ栄養を損なわない調理法で仕上げているそうです。
そしてこちらは、松尾ママのおかあさん、愛称「トミおばー」が作る自慢のアンダンスー(油味噌)を使った、「豚肉と茄子の味噌炒め弁当」(500円)。
宮古島で食堂「ラッキー」を長年営んでいたトミおばー。宮古島郷土料理研究家として料理番組にたびたび出演をするほどの料理人です。今は厨房で料理をすることはありませんが、アンダンスー作りだけはトミおばーの担当なんだとか。
△松尾ママと、トミおばー
味噌に宮古島の隣にある多良間島産の黒砂糖などの調味料を加えて油で炒めて作るトミおばーのアンダンスーは、万能調味料。炒め物だけでなく、ふろふき大根やポークおにぎり『ラッキーむすび』などにも使うそうです。
「加工品や添加物を極力使わず、野菜や果物は長野にいる姉の家の畑で採れたものがメインに、体に良くておいしいものを使っています。お米は長野県産のコシヒカリ。お客様からおいしいとよく言われます」と松尾ママ。
これらの野菜を使って作る料理のひとつが、この店の看板料理でもある「カレーライス」(700円)。肉は宮古島直送のアグー豚。奇をてらわない家庭的な味は、食べればほっとすること間違いなしです。
そしてこちらは宮古島のソウルフード、「ソーキそば」(880円)。
ラッキーでは、沖縄そばのようなちぢれ麺ではなく、「宮古そば」と呼ばれるストレートな太麺を使います。
△左が宮古島の製麺所直送、特注の「宮古そば」。右が「沖縄そば」。
もちもちっとした生パスタのような食感のそばは、食べ応えあり。宮古島から取り寄せたカツオ節で出汁をとったスープは、柔らかくなるまで煮込んだ肉のうまみが溶け込んで、最後まで飲み干すほどのおいしさでした。
1995年のオープン以来、沖縄料理に限らず家庭的な料理を提供し続けている「宮古島郷土料理ラッキー」。親子三代で来る人や「ただいま」と言って入ってくる人もいる亀戸の愛され店。
今夜の食事や明日のランチ、どうしようかと悩んだら、ぜひこの店を思い出してくださいね。お弁当は受け取り時間を指定して、予約するのがおすすめです。
※本文中の情報は2021年2月時点のもので、価格は全て税込みです。