大人の隠れ家!北砂の気取らない割烹で、存分に食と酒を愉しむ
公開日:2023年10月10日
※取材時点の料金から変更している可能性があります。最新の情報はお店にお問い合わせください。
昨年2022年1月にオープンした、北砂の街にひっそりと佇む割烹をご存知だろうか。めしと肴 いち。
毎朝自転車を40分こいで豊洲市場から大将が直接仕入れる海鮮を求め、足繁く通う常連客も多い。
木目を基調とした粋な空間で味わう、割烹料理と酒
暖簾をくぐり、木をたっぷりと使ったスタイリッシュな入り口を抜けると、大きなL字カウンターと、全15席のテーブル席が広がる。
大将の藤長さんは父の影響で料理をはじめ、ホテルや懐石、割烹で10年修行を重ねたという。そして昨年1月、満を持して奥様とめしと肴 いちをオープンさせた。
店内の木の温もりや、大将と女将の気さくで自然体なお人柄、過不足のないおもてなしで心満たされるひとときが過ごせる。
おすすめは、やはりその日仕入れたばかりの新鮮な海鮮を使用したお造り。名物の本マグロをはじめ、天然クエに天然ほや、シロホシフエダイなど、その日豊洲市場で見つけた珍しい食材もお目にかかることができる。
「新鮮な海鮮の中でも、その時の1番美味しい素材を目利きして選んでいます」と大将。カウンターで大将の職人技を眺めながら話を伺っているだけで、酒が進みそうだ。
△まずはぜひ頼んでいただきたい大将自慢の「お刺身盛り合わせ」2,000円〜
△「馬刺し」1,800円〜
馬刺しの美味しさを引き立てるお皿も美しい。店内ほぼ全てのお皿は、なんと女将のお祖母様が趣味で日本全国から見つけてきたこだわりの品だ。
△「北海道産 生ウニ」1,500円〜。仕入れ状況により、産地や金額は変動する
△この日見つけた珍しい食材、黒アワビ
△裏メニュー「かすべ煮」。エイと軟骨ごとを甘辛く煮つけたもの。柔らかい身がほろりと口の中でほどける
続いて、この日のおすすめ野菜料理「トマトサラダ 自家製玉ねぎドレッシング」。薬味のアクセントが効いていて、最初の一杯が進むこと間違いなし。
△「トマトサラダ 自家製玉ねぎドレッシング」680円
「お造りやお酒をひととおり愉しんでいただいたあとに、ぜひ締めに食べてもらいたいのが主人の作るナポリタンなんです」そう語るのは奥様の女将。
奥様のリクエストで、自宅でよく作ってくれていたというナポリタン。「主人の作る家庭料理で一番好き」というナポリタンをメニュー化して欲しいとの熱い思いから誕生した、異色のメニューだ。締めに必ずオーダーする常連客も多く、すっかりめしと肴 いちの人気メニューとなっている。
お酒好き必見!5軒の酒屋を使い分ける日本酒の楽園
舌鼓を打つ美味しい肴にお酒は欠かせない。めしと肴 いちは、日本酒の種類も豊富だ。「どんな料理や肴にもぴったり合うお酒を召し上がっていただきたい」との思いから、なんと5軒の酒屋から日本酒を仕入れているというこだわりっぷり。
それもそのはず。週に一度、唯一の定休日には毎回夫婦揃って飲み歩くほどのお酒好きなんだそう。日本酒好きな女将がその料理にぴったりの日本酒を提案してくれる。
粋な空間で割烹の肴を堪能となると、敷居が高そうなイメージだが、ごくごく良心的な価格で気軽に割烹を楽しむことができるめしと肴 いち。
一品の量が少なく、価格もその分お手頃で多くの品数をちょこちょこいただくことができるため、一人でふらっと立ち寄りやすいのも魅力だ。
金曜、土曜は予約がおすすめだが、そのほかの曜日は気軽に立ち寄ってみて。
※2023年8月取材時の情報です。料金や営業時間などが変更になる場合がございます。詳細は必ず店舗にてご確認ください。
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