こういうのが欲しかった!が揃う、アイデア商品の研究所
公開日:2024年2月19日
※取材時点の料金から変更している可能性があります。最新の情報はお店にお問い合わせください。
テレコムセンター駅から徒歩3分。有名企業のオフィスが複数入るテレコムセンタービルの14階、お台場のものづくりコワーキングスペース「MONO」というユニークな空間に「四次元かばん【sion works】」はある。
“痒いところに手が届く”アイデア商品の開発で、今業界の注目を集める
「四次元かばん【sion works】」は、2022年1月のコロナ禍に会社を立ち上げ、これまでに多数のアイデア商品を世に生み出してきた”痒い所に手が届く”商品制作を行う会社だ。
「私達は、動作や時間を短縮できる機能を備えた鞄や小物を開発しています。私達の作った商品で1分1秒を短縮していただき、目の前の大切なことに集中したり、余った時間を家族とゆったり過ごす時間などに使ってほしいです。日常のいろんな動作に疑問を持ちながら生活していると、夜寝る前や朝起きた時に色んなアイデアが浮かんできて、実際にそういった疑問から生まれたアイテムが続々と形になっていっています。」そう笑顔で話してくれたのは、代表の井島さん。
日常生活から生まれた商品はもちろん、社会人時代の幅広い経験を生かしたアイデア商品も多く、 クラウドファンディングやコンテストへ出品するや否や賛同者が多く集まるなど、今ものづくり界隈で注目を集めている。
0.1mmレベルのこだわり!井島さんの商品開発現場へ潜入
井島さんの1商品へのこだわりは、その試作品の数からうかがうことができる。なんと、1商品につき約30個から50個ほどの試作品を作っているんだとか。共同で使用することができるコワーキングスペース「MONO」には、工作室も完備されていてこのスペースで日々0.1mmレベルの試行錯誤がなされている。
△四次元かばん【sion works】では、試作品を作るために粉末から立体モデルを製作する3Dプリンターを保有。余った粉末は再利用することができるため無駄がなくサスティナブルなものづくりが可能に
そんな試作工程を何十回と繰り返しようやく発売された商品の中から、今回は井島さんの自信作をご紹介いただいた。
薄い、開けない名刺入れ「Slide Thumb︎30(スライドサム30)」7,920円
通常の名刺入れの動作は、蓋を開けて、名刺を取り出し、向きを変えてお渡しと、この3ステップだけでモタついてしまうことも。井島さんが制作した名刺入れ「Slide Thumb︎30」なら名刺を取り出す動作はわずか1秒。蓋を閉じたまま、隙間に親指をさし入れ、切り込みに沿って親指を右へスライドするだけで、名刺を引き出すことができる。一度きりの”初対面”を好印象に演出することができるとユーザーからも高い評価を得ている。さらに、薄さは約4mmと携帯性と軽量性も抜群。
素材には、世界に誇る日本の革「栃木レザー」を使用しているため長期間愛用することも可能なんだとか。8ヶ月の制作期間を費やし隅々までこだわり抜かれたこの名刺入れは、外国人有識者が選定評価する「おもてなしセレクション」を受賞していてまさに井島さんの代名詞とも言えるアイテムだ。
サスティナブル コードホルダー 400円/1本
栃木レザーを使用した、人気のコードホルダー。充電ケーブルやイヤホンコードなどが簡単にまとまるため、机や鞄の中のごちゃつきを無くし、いつでもスッキリした状態に。スリットにコードを通しておけば、コードとホルダーを一体化できるため、ホルダーを失くす心配もない商品だ。
取り出し1秒、メガネ拭き一体型総本革ケース 「GLASSLIDER(グラスライダー)」14,520円
「一瞬でメガネを取り出したい。」そんな要望に答えるメガネ拭き一体型のメガネケース。弾性のあるプラスチック素材とマグネットを採用することで片手でパカっと簡単に取り出すことができ、力を緩めれば勝手に閉まる構造になっている。また、高級バイオリンなどのクリーニングに用いられる鹿革(キョンセーム)を使用しためがね拭きもケース一体構造になっているので「メガネ拭きがどこかへ行ってしまった。」といった悩みからも解放される優れものだ。
他にも、ものづくりピッチコンテスト「TokyoものづくりMovement」の採択が決定したPCリュックも見逃せない。
△「TokyoものづくりMovement」採択決定のパネルと井島さん
一見、変哲のないスマートなリュックだが背面のPC収納部にはPCスタンドが内蔵されていて膝上で快適にタイピングすることができる。また、このPCスタンドは取り外しができるため、卓上に置いて通常のPCスタンドとして使用できるのも嬉しいポイントだ。
通勤電車の合間や、テーブルがない空間でも時間を有効活用できるPCリュックは、2024年春発売を予定している。
△試作段階のPCケース内部。2層構造になっていて、サイドからの取り出しも可能
14階共同オフィス「MONO」受付で「四次元かばん【sion works】(シオンワークス)の商品がみたいです。」と伝えるとスタッフが丁寧に案内してくれる。オンラインでしか販売していない商品も、実際に現物を手にとって確認できるのでぜひ気軽に訪ねてみて。
※2023年10月取材時の情報です。料金や営業時間などが変更になる場合がございます。詳細は必ず店舗にてご確認ください。
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