清澄白河の“家みたいな焼肉屋さん”
公開日:2026年5月27日
※取材時点の料金、営業時間など変更している可能性があります。最新の情報はお店にお問い合わせください。
カフェや雑貨店巡りで人気の清澄白河。休日には多くの人が街を歩き、おしゃれな空気が流れるこのエリアに、“ちょっと気になる焼肉屋さん”があります。
その名は「焼肉 和火焼(ワビヤ)」。
お店の前に立つと、最初に感じるのは「ここ、本当に焼肉屋さん?」という不思議な感覚。一般的な焼肉店とは違い、焼肉 和火焼が営業しているのは、3階建ての住宅のような建物。
ぱっと見では焼肉屋さんと気づかず、通り過ぎてしまう人もいるかもしれません。
実際、お店の裏側にはマンションや住宅が立ち並び、地域の暮らしの中に自然と溶け込んでいます。
取材中、思わずこんな言葉が口を突いて出てしまいました。
「これだけ焼肉のいい匂いがしたら、近所の方は絶対気になりますよね。私だったら、その匂いにつられて来ちゃいます(笑)」
するとお店の皆さんも笑いながら、「そうなってくれたらうれしいですね」と話してくださいました。
今回は、焼肉 和火焼の廣田さん、畠山さんに、お店づくりへの想いやこだわりを伺いました。

▲右が廣田さん、左が畠山さん
“焼肉を世界へ”という想いから始まった
焼肉 和火焼は、建物を一棟丸ごとリノベーションしてスタートしたお店です。
「都内で焼肉屋をやって、それを世界に発信していきたいという想いがありました」
そう話してくださったのは廣田さん。
実は最初から“焼肉一本”だったわけではなく、海鮮丼や天ぷらなど、さまざまな日本食も候補にあったとのことです。その中で、“和牛”という存在に可能性を感じたのだとか。
「本当の日本の和牛の魅力は、まだ世界に十分伝わっていないと思うんです」
寿司や天ぷらのように広く知られている料理とはまた違い、和牛は“実際に食べてもらって初めてわかる魅力”がある。そんな想いが、お店づくりの根底にありました。
そして、出店場所として選んだのが清澄白河。
カフェ巡りや街歩きで人が集まる一方、夜にゆっくり食事を楽しめる場所は意外と少ない。だからこそ、「家族や友人とゆっくり焼肉を楽しめる場所を作りたい」と考えたそうです。

▲上カルビ〈黒毛和牛・バランス〉見ただけでお腹が空いてしまう、美しい脂の入り方
“侘び寂び”から生まれた店名
店名の「和火焼」は、日本の伝統文化である“侘び寂び”から着想を得て、「わびや」と名付けられたそうです。
漢字については、“侘び”をそのまま使うのではなく、日本らしさを感じられる表現を考える中で「和」を採用。
そこに、焼肉を連想させる「火」と「焼」を組み合わせ、「和火焼」という店名になったのだとか。
名前の由来を聞くと、お店が大切にしている“日本らしさ”や“和牛文化を伝えたい”という想いが自然と伝わってきます。
まるで家に遊びに来たような焼肉屋さん
店内へ入ると、どこか“誰かの家に遊びに来たような感覚”があります。現在は靴を脱いで上がるスタイル。各部屋が個室になっており、ドアを閉めるとそこはほぼプライベートな空間。
「ゆっくり食べられる場所にしたかったんです」
という廣田さんの言葉どおり、店内には穏やかな時間が流れていました。
特に印象的だったのが、家族連れのお客様が多いというお話。
個室なので、小さなお子様がいても周囲を気にしすぎることなく、おいしい焼肉を
囲みながら、ゆっくりと楽しい時間を過ごすことができます。
実際、私自身も「これはお子様連れの方にはありがたいだろうな」と感じました。
「焼肉は、一人で食べるというより、誰かと一緒に楽しんでほしい」そんな考え方も、このお店らしさなのかもしれません。

▲6名用の個室 とても広く、お子様がいても安心

▲4名用の個室 ゆっくりとお肉に集中できます
“まずは食べてほしい”から、この価格
焼肉 和火焼では、黒毛和牛A5ランクのお肉を使用しています。
それにもかかわらず、ランチ価格はかなりリーズナブル。
「まずは和牛のおいしさを知ってもらいたかったんです」
内装に大きくコストをかけるより、まずは“食”でお客様に還元したい。
そんな考えから、価格設定もかなり頑張っているそうです。
特におすすめなのが、牛すじ煮込みカレー。たくさんのお肉がゴロゴロ入っていて、とても柔らかく、正直「この値段でいいの?」と思ってしまうほどです。
「店としてコスパ最強なのはカレーかもしれないです(笑)」
という言葉に、思わず皆で笑ってしまいました。
値段と料理の満足感が、いい意味でまったく合っていない――そんな一品でした。
ほかにも壺漬けカルビや焼肉定食、ホルモンラーメンなど、ランチメニューも豊富。

▲牛すじ煮込みカレー。こんなに牛すじが入っているのは見たことがありません
地域に愛される焼肉屋さんを目指して
1階のテイクアウトコーナーでは、焼肉のお弁当や自家製のコロッケ、メンチカツなどが販売されています。「自転車にお子様を乗せて、お弁当を買いに来る方も多いですね」と畠山さん。
“今日はちょっと料理を休みたい。でも、おいしいものは食べたい。”
そんな日、きっと皆さんありますよね。
そんな時に、リーズナブルでおいしい料理を気軽に買える場所を知っていたら――
きっと立ち寄ってしまうはずです。
それは“手抜き”ではなく、忙しい毎日の中で、自分や家族を少し幸せにしてくれる時間。
焼肉 和火焼は、そんな日常にそっと寄り添ってくれるお店なのかもしれません。
テイクアウトメニューなどは開店後、お客様の反応を見ながら少しずつ増やしていったそうです。どれも気になってしまい、「全種類食べてみたい…」と思ってしまいました。
今後は、3階フロアの改装も予定しているとのこと。和牛カツサンドやハンバーグなど、新メニューの構想も進んでいるそうです。
まだまだ焼肉 和火焼さんの挑戦は続いていきます。
最後に、読者の皆さんへメッセージをいただきました。
「最初は少し入りづらく感じるかもしれません。でも、まずは気軽にランチやテイクアウトから来ていただけたらうれしいです」
住宅のような建物だからこそ、最初は少し驚くかもしれません。でも、その扉を開けると、そこには“家みたいにくつろげる焼肉時間”があります。
清澄白河で、「今日はちょっといいものを食べたいな」と思った日に、ぜひ一度、焼肉 和火焼を訪れてみてはいかがでしょうか。
※お店の最新情報やお得な情報は、公式Instagramで公開中です。ぜひ、チェックしてみてください。




▲食べきれないほどのお肉たち

▲人気ランキング第1位【豪快】特製ダレ壺サガリ一本漬け

▲人気ランキング第2位【名物】構想3年黄金たれ黒毛和牛カルビ

▲人気ランキング第3位【名物】マシマシネギ塩牛タン
<取材後記>
取材の最後には、食べきれないほどの料理をご提供いただきました。どの料理も本当においしく、それぞれのお肉を夢中でいただいてしまいました。気づけばお腹いっぱいに。
取材だったはずなのに、すっかり“焼肉を楽しむ時間”になっていました。帰宅後には、思わず家族に自慢してしまったほどです。

※2026年4月取材時の情報です。料金や営業時間などが変更になる場合がございます。詳細は必ず店舗にてご確認ください。
※記事中の金額は全て税込みの価格です。