愛されて20年!ヤミツキ必至の南部鉄器の鉄板焼
公開日:2021年6月21日
東京都現代美術館のほど近くに、地元に愛されて20年の鉄板焼きの名店があるのをご存知でしょうか。
和洋創作鉄板焼料理の店 深川亭
2021年3月、20周年を機に旧店舗から徒歩5分ほどの、美術館通り沿いに移転しました。
△昼はお得なセット、夜は鉄板焼きや鮮魚、創作料理など豊富。ほとんどの夜メニューはテイクアウトOK
△新店舗は美術館通り沿い。アート鑑賞の前後にもぜひ
迎えてくれるのは、深川で生まれ育ったオーナーシェフの藤井基暁さんと、奥様で接客担当の奈美江さん。真摯な姿勢で料理に向き合う職人気質の基暁さんと、笑顔でてきぱきと接客してくれる奈美江さん、息のぴったり合ったお二人が醸し出す温かな空気感がなんともステキです。
△全テーブルにパーテーションを設置。感染症拡大防止対策万全で営業中
「近隣の方に、肩ひじ張らずにふだん使いしていただける、カジュアルで気持ちの良い店舗造りを意識しました」という木の温もりあふれる新店舗は、グリーンやアートをセンス良く配した、まるでカフェのようなリラックス空間。
△かつての木場の風景を描いたアートは、深川に縁のある今は亡き画家さんの作品
△美術館をのぞむカウンター席は、お一人様の女性に特に人気
△基暁さんの妹さん手作りのグリーンアート
平日ランチは近隣オフィスのビジネスパーソン、休日は家族連れからご年配のご夫婦まで、幅広い世代の常連さんに愛されるこちら。いずれのメニューも、毎日でも食べたくなる滋味に溢れています。それでいて洗練された味わいは、料理人歴30年の基暁さんのセンスと技術ゆえ。
「お客様においしいものをお出しして、笑顔になっていただくのが私たちの仕事」(奈美江さん)との言葉通り、吟味した食材を使い、ソースやドレッシングに至るまで、全て丁寧に丹精込めて手作りしています。
△オープンキッチンのカウンターには基暁さん手作りの果実酒も
イタリアンにホテル、鉄板焼専門店で腕を磨いた基暁さんが作るのは、オリジナルの和洋創作料理。なかでもお店の代名詞ともなっているのが、基暁さんが修行時代に惚れ込んだ鉄板焼き。名店の味を踏襲した鉄板焼きは、南部鉄器の鉄板と鉄鍋で供するのがこだわりです。
△使用するのは、嘉永5年創業の南部水沢・盛栄堂で作られる、南部鉄器の鉄板と鉄鍋
香りと音が食欲そそる!名物鉄板焼き
数ある鉄板焼きメニューのなかでも、創業当時から人気のオリジナルメニューがこちら。「ジュージュー焼き」ランチセット1,000円/夜は単品980円
△うま味を閉じ込める熱伝導と熱々をキープできる保温力は南部鉄器ならでは
玉ネギ、長ネギ、豚肉を煮込み、熱々の鉄板にのせ、ニラと生卵とともにテーブルへ。ジュージュー焼きあがる音と食欲そそる香り、立ち上る湯気に思わず歓声があがります。
炊き立てのコシヒカリと一緒に口に運べば、素材から想像しうる味を超えた滋味深さにびっくり。ご飯が止まらなくなるタレの甘みは、じっくり煮込んで引き出された玉ネギと長ネギの甘さのみ。隠し味の豆板醤がアクセントです。
△時間の経過とともに香ばしさがアップし、優しい味わいから濃密なうま味へと変化
まろやかな卵部分、柔らかな肉部分、とろける甘さの玉ネギ部分…、場所によって異なる味と食感が楽しめるのも魅力。そして何より、食べ進めるうちにより香ばしく、うま味が凝縮されていくのが鉄板焼きの醍醐味です。
その醍醐味を体感できるもう一つの名物が「ポークジンジャー」ランチセット1,000円/夜は単品1,100円
△試食用に小盛りにしていただきましたが、実際は鉄板いっぱいに具材が入っています
生姜の爽やかな香りと深いコクをたたえた自家製ダレは、‟生姜焼き=家庭料理″の概念を覆される、洗練されたおいしさ。南部鉄器の保温効果で、味わいを深めていくタレに、柔らかな豚バラ肉が絡まって…。取材に同行した英国人ライターのスティーブン氏曰く「こちらもご飯がとまらなくなる危険な味」と、あっという間に完食!
そのほか、明治初期の屋台の味を再現した「深川丼」ランチセット1,000円/夜は単品1,100円など、南部鉄鍋で堪能できる、ココだけのおいしさが勢ぞろい。
△アサリではなく、明治初期に使われていたアオヤギを使用。アオヤギの濃厚なうま味が溶け出したスープも絶品!別に供されるコシヒカリのご飯にかけていただきます
サラダ・スープ・ご飯・飲物(平日のみ)付きのお得なランチセットでは、上記のメニューが全て1,000円で楽しめます。
△ランチセットは、定番5種に加え2種の日替わりも登場
夜は他にも「豚のガーリック風味」「スルメイカの肝焼き」などの多彩な鉄板焼き、そして「旬の魚のヅケ」「旬の魚のカルパッチョ」など、新鮮な天然魚にこだわったお酒と楽しみたい逸品がラインナップ。「自家製ピッツァ」「ふわふわ卵のオムライス」など、イタリアンでも研鑽を積んだ基暁さんならではの洋食メニューはお子様にも人気です。
△旧店舗の写真をモノクロに仕立てたアート作品
居心地の良い空間と気持ちの良いおもてなし、そして厳選素材を使い、丁寧に作られた滋味深い料理。深川の地で20年間愛される理由がココにありました。
※記事の内容は2021年6月時点での情報です。最新の情報は直接お問い合わせください。