「深川生まれのワインを軸に
目指すは地元で愛される店」
2016年6月、都内で3つ目の都市型ワイナリー「深川ワイナリー」が誕生。先駆けてオープンした系列店「九吾郎WineTable」では、元寿司職人のシェフ・森谷さんとワイン醸造人・上野さんがワインに合うつまみの創作に切磋琢磨している。
さぞかし敷居の高い店なのかと思いきや、実にアットホーム!子どもの誕生日や夫婦の記念日など、家族で愛用する人も多い。
ワイン作りに必要な温度管理のため、表のシャッターは常に閉め切り。しかし、実はちゃんと営業中!裏口に回ってみよう。
「和やかに飲むと書いて“和飲(わいん)”
ワインは難しくないと伝えたい」
ワインに興味はあるけど難しい」と思っている人にお勧めしたいのは、酒店が店内で開くワインスクール「みどりや和飲学園」だ。
講師は、ロワールワイン ワインアドバイザーコンクール3位の実力・店主の丸山謙二さん。授業の後半では、複数のワインを飲み比べつつ気軽に質問もできたり、受講者同士も和気あいあい。「楽しい!」とリピート受講する人も。
「“家飲み”するなら
うまくて安いワインがいいよね」
「家飲み派のために!」と 、ワンコインから買えるリーズナブルなワインがズラーリ! お客さんの好みにピッタリのワインを提供できるよう、国内外産合わせてその数約100種類。
「どれにしようか」と悩んだら、ワインに詳しい為田謙太郎さんに相談!
「ボトルを見ればぶどうの産地や種類は分かるし、味の説明だってバッチリよ」
ここで、お気に入りを見つけて家飲みを楽しみたい!
「シェフの好みに偏った店があっても
いいんじゃない?」
フランス料理を気軽にアラカルトで楽しめるビストロ。
子どもの頃、家で流れていたシャンソンを聴いて芽生えたフランスへの憧れ。その夢かなえ店主となったシェフが店に置くワインは、全てフランス産。「特にボルドーが多いのは、僕が好きだから」。
今宵、シェフの小気味よいこだわりを感じながらグラスを傾けたい。
bistrot EN CACHETTE (ビストロ アン カシェット)
「イタリアワインにゾッコン!
他のワインは置いていないんですよ」
イタリア全20州のワインをカバーしているバルの店主・栗原悟さん。
「穏やかな酸味と果実味が豊か。いい意味で洗練されていない。イタリアワインのそんなところが大好きなんです!」
イタリアの田舎町に根付いているバルのように、一人でやって来たお客さんが隣の人と語り合い、ワインを楽しむ。そんな光景がここでは日常だ。
「明るい日差しと“昼ワイン”で
気分はイタリアーノ!」
「ワインは味のバリエーション豊かにイタリア産やスペイン産など、厳選しています」と、オーナーシェフ・岡山佑二さん。
イタリアの食材を使って作るオリジナル料理は、まさに〝ワインの友〟。
カウンター席で一人飲みも良し、プチパーティもOKのテーブル席はファミリーもウエルカム! 時と相手を選ばずワインを楽しもう!
「飲みすぎ注意?
ワインを飲み放題でがぶがぶと!」
夜限定、「樽ワイン赤・白90分で飲み放題980円」という夢のようなメニューで人気のバル風酒場。
なんとも太っ腹な店主・松林徹さんが提供する、ワインとの相性抜群の料理も280円からと下町価格。デートはもちろん、貸し切りにしてワインを飲みながらのパーティー・女子会も、ここなら給料日前だって気兼ねなく楽しめちゃう!
「未知なるおいしさを追い求め
お客さまと感動を共にしたい」
焼きたてのパンや洗練されたイタリアンを運河を眺めながら食す……とくればやっぱりワインでしょう!
ワインリストを見れば、メジャー国からチリ・ポルトガル・南アフリカまでバラエティ豊か。ソムリエールの渡辺さんが「お客さまには、〝ブランドより味重視〟で価格を上回る感動的なワインを提供したい」と、探し見つけた確かな品がそろう。
「家族と、友人と、
会話が弾む料理でワインを!」
人と人が心を通わせ会話を楽しむその真ん中に、店主自信作の料理とワインがある。コスパの良さから常連客も多く、アットホームな雰囲気でワインが楽しめるカジュアルレストラン。
「料理の勉強には終わりがない」と、メニュー開発に挑み続けるシェフ・石井文男さんが手間暇かけて作る料理をワインがさらに盛り立てる。
「ワインが苦手っていう方にこそ
自然派をお勧めしたいですね」
自然派ワインを置いている店は数あれど、松本きよみさんが営む隠れ家的ワインバーは、なんと、グラスで常時5〜6種類楽しめる太っ腹な店なのだ。
自然な素材・製法で作られる〝自然派〟の優しいミネラル感、喉ごしの良さ、果実味を体験し、「目からウロコ」とばかりにハマる人も多い。フルーツや野菜を多用した繊細な料理との相性も最高だ。
「美味なるものにルール不要。
刺身にワイン? いいじゃないの!」
チャキチャキの江戸っ子寿司職人が営む日本料理店で、「ワインください」なんて言ったらまずいかな?と思いきや、なんとオリジナルラベルのボトルが!
口に含めば、料理の邪魔をしないスッキリした味わい。鍋や刺身と一緒に楽しむ人も増えているそうな。
「料理と酒の間にルールはないよ。『おいしい』と感じれば、それが正解!」と店主の大山さん。明快!
「ワインのつまみはコレ!
チーズもいいけど、おみそもね」
今夜は自宅でワイン! で、つまみはどうする?
そんな時、活躍してくれるのが〝おみそ〟。「ワインもおみそも発酵食品だから相性抜群なんですよ!」とは、みそのことならなんでも知っているスペシャリスト、佐野みその〝噌ムリエ〟さん。
自宅にある食材を使って家族や仲間と、そして一人で、家飲みを楽しもう!